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Note 53. ノルウェー人の口癖(短め編1)

日本語の「もしもし?」や「はい!(わかりました)」はノルウェー人にとって結構「ツボ」らしく、知っている日本語として自慢げに披露してくれることがあります。そこで日本人が「ノルウェー語わかるよ!」とドヤ顔を返すにはなにがいいか、少し考えてみました。
日常的に使用する実用的な3単語と、うっかり出てしまうちょっとかわいい「おとぼけ」な3単語をカタカナの発音と共に用意したので、旅行や留学の際、または東京のFuglen(カフェバー)やØL(ビールバー)など「ノルウェー人の出没ポイント」で是非試してみてください。
Note 53. では初めの3つをご紹介します。


1. Takk! 
2. Bra!
3. Fint!

1. TAKK
ドヤ顔というよりかは覚えて真っ先に使えるのが「ありがとう」のtakk。
カタカナにするとタックですが、最後のクの音はちびまるこちゃんの野口さんの「クククッ」から音を少し弱く言えればなお良しです。
クの音を発音しているけれど、それがかすかにキの音に聞こえる感覚で言えると、だいぶノルウェー語っぽくなります。方言によって音が異なる場合があるので、いろんな人に使って、発音してもらいましょう。

応用:TUSEN TAKK「どうもありがとう」はトゥースンタック!(単語だけの意味考えると「1000のありがとう」の意味で、一般的にはトゥーセンタックとカタカナで書かれますが発音的にはトゥースンタックの方が近いです)。

2. BRA
「いいね!」とか「よくやった!」という意味で使われる単語のbra。日本語で「ブラボー!」という時の発音のまま「ブラー」といいます。細かく言うとこの巻き舌のRの巻きかたは奥から手前ではなく手前から奥だそうなので、ボラボーとは異なるかもしれませんが、カタカナの音のイメージではそんな感じです。喉を大きく開けて「息を吐く」のではなく「息を最後喉で止める」感じでブラーァと言う感覚。ブタのブの音ほど強く息を吐いたり濁音を強く意識せずに、むしろ若干Pでプラーと発音するくらいの感覚でいいです。
この説明だけを読むと意味不明かもしれませんが、声に出してみると違いが感じられると思います。ちなみに方言によってはドイツ語の様な摩擦音のRもあります。これもTakk同様いろんな人に発音してもらいましょう。

応用:Det går bra 「大丈夫ですよ(お気遣いなく)」や「(まぁ)うまくいくよ」という時にサラッと言えるのが「デ・ゴ・ブラッ」。もう少しはっきり発音すると「デッ・ゴール・ブラァー」ですが、カタカナ文字を読むようにそのままテンポ良くサラッと「デ・ゴ・ブラッ」と言っていいです。
カフェで向かいの友人の足を軽く踏んでしまって「あ、ごめんね」と言った時に「ううん」や「大丈夫」と返す時のNo problemやIt's okの代わりに使ってみましょう。

3. FINT
「いいね!」「素敵!」「よかった!」という英語のNice!に近い単語。カタカナ表記ではフィントですが最後にトゥの音で空気を同時に出すと、それらしく聞こえます。英語の20(トゥウェンティー)の最初のトの音を言おうとする時の感覚はわかりますか。

応用:先ほどのDet går bra 同様でDet går fint「デ・ゴ・フィン(トゥ)」も使います。そもそも上記のBra!やFint!はこのDet går (It goes)の部分にあたるDet er (It is)やDet var (It was)を省略したもの。
例えば「元気?」と聞かれた時のI'm fine - thank you - and you?の時のI'm fineがこのDet går fintやDet går braです。質問の表現方法によってどちらで返すかが自然と決まりますが、それはノルウェー語を学び始めたら直ぐに身につくのでここではさらっと流しておきますね。

ちなみにノルウェー語は名詞に性別があり、中性名詞の時に最後にtが付いてfintになり、女性名詞・男性名詞の時はfinだけになります。つまりIt is/That is/This is などを省略してNice!とだけノルウェー語で言う場合のこれが fint!になっているるのです。Braはこの時、変化しません。


さてさて、ささっと急ぎ足に書いてしまいましたが、これらは会話の中でかなり頻出します。ほんの少しだけノルウェー人に会ってドヤ顔をしてみたくなりましたか?そしてノルウェー人が実際にこれを言う瞬間を聞きたくなりましたか?

Er du klar?(準備はいいですか?)

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