なぜ高校生が主人公の物語が多いのか
アニメ、マンガ、小説、ライトノベルと、創作における展開上の都合というものがあると思う。
人物設定から舞台設定など、物語の展開の都合上、考え込まれて創られているのだと観ていてわかることがある。
アニメ・マンガを例に考察してみよう。まず人物設定だ。
圧倒的に高校2年生の帰宅部の主人公が多く散見される。その理由として考えられるのが
高校1年の入学から卒業までを描くというのはなくはない。そのかわり、後輩という存在を描けなくなるのが難点だ。また高校3年生は部活も引退するし、大学受験という展開の描き方ははあるが、これは大学に行かなかった人にとってイメージがわかない話だ。
また中学生や大学生の主人公が少ない理由として
視聴者や読み手はあまりそこまで気にして読むことはないかもしれないが、人物設定や舞台設定を選ばないと、視聴者は置いてけぼりになってしまうだろう。
舞台が学園モノであれば「クラスメイトにいたなこんな人」とか「こんな人いたら楽しそう」という視聴者側の共感を得るのが大事だと思う。「こうはならんやろw」というギャグ要素があっても面白いが、あまりにも人物設定や舞台設定があいまいだととっ散らかる。その点、高校2年生の帰宅部の主人公は物語の展開上、とても都合が良いのだ。
最近多い異世界モノ、あれは最強な舞台設定だ。なにしろファンタジーなので。バトル展開になってもいいし、恋愛を絡めてもいいし、ほのぼのとした日常を描いたっていい。だって異世界だから。
話をまとめると
物語の主人公に高校生が選ばれるのは
こういったところだろうか。創作という点から作品を見てみると「ここに大人の事情が盛り込まれているんだな」とわかったときは爽快である。ここで敵キャラを登場させたり、ライバルが現れたり、仲間に加わったりと、物語の展開のうえでの仕組みを理解するとより面白く作品が観れるのではないだろうか。
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