見出し画像

あのとき、あの日、聴いたあの音楽

10年前、学校終わりの放課後、好きなバンドの新譜が出ると知った僕は、真っ先にタワーレコードで買う。コンポ(僕の世代はギリコンポだった)で聴くのが楽しみだった。1曲目から順番に聴く。歌詞カードを開いて歌詞の意味を考えたりするのが好きだった。

高校生のときは狂うほど邦ロックにのめり込んでいた。

このとき聴いていたバンドといえば

・サカナクション
・9mm Parabellum Bullet
・相対性理論
・MAN WITH A MISSION
・凛として時雨
・マキシマム ザ ホルモン
・BUMP OF CHICKEN
・[Champagne]
・神聖かまってちゃん
・ストレイテナー
・フジファブリック
・THE BACK HORN
・Fear, and Loathing in Las Vegas
・a flood of circle
・ELLEGARDEN
・The Mirraz
・世界の終わり
・ONE OK ROCK
・Perfume
・the telephones
・10-FEET

もうここには書ききれないくらいにたくさん聴いてきた。[ALEXANDROS]が"[Champagne]”だったり、SEKAI NO OWARIが"世界の終わり”だったり、バンドの歴史をも感じるほどになってしまう。また上記に挙げたバンドは今もなお活動してるのもすごい。僕の年齢が上がる度にバンドもまた新たな音楽を創り続けている。何年かのときを経てまた聴いても「うわぁ〜懐かしい!」とはならないすごさがそこにはある。BLANKEY JET CITYとかTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTは別だけど。

僕が高校生のころ、YouTubeというものはあっても、まだ黎明期だったころだ。「YouTubeで音楽を聴く」という発想がなかった。

このころ、新たな音楽を探すとなった場合、TBSの「CDTV」かテレ東の「ジャパンカウントダウン」で知るか、MUSICAなどの雑誌を読むしかなかった。

「あれ、この音楽どこで聴いたんだっけ?なんか聴いたことあるな」となったとき、大体「あ〜この間のドラマの主題歌で流れてたわ!」とか「ナントカのCMで流れてた!」と、なる。

ドラマの主題歌に抜擢されるか、CMに抜擢されるかでしか、音楽というのは売れない時代だった。その例をいくつか挙げよう。

・レミオロメン「粉雪」→ドラマ「1リットルの涙」
・flumpool「花になれ」→au LISMO CMソング
・サンボマスター「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」→ドラマ「電車男」

まずこの頃というのは、ノンタイアップで音楽が"売れる”のはほぼ稀のケースである。その中で、アーティストたちは自分たちの音楽を届けてきた。

僕にとって衝撃だったのは顔出ししないネット発の歌手が出てきたことだ。今だとAdoやヨルシカがそうだが、僕のときはClariSというニコ動発の2人組だった。顔出ししない2人組がアニメ『魔法少女まどかマギカ』にタイアップされたとはいえ、顔出ししないで音楽だけで売れたアーティストとしては当時すごく珍しかったのを覚えてる。このときから、ドラマやCMのタイアップで売れる時代から、動画の再生数に左右される時代へと変わったのかもしれない。

今まで聴いてきた音楽を振り返ると、大体の楽曲は当時の思い出とリンクしている。大変だったとき、楽しかったとき、辛かったとき、悲しかったときによく聴いていた音楽がある。たとえば、社会人1年目で心身ボロボロになっていたころ、僕はPINKSHINYULTRABLASTというロシア出身のバンドの音楽をよく聴いていた。いつもこのバンドの曲を聴くとあの頃をフラッシュバックしてしまう。

みなさんもそういった曲ひとつやふたつあるだろう。

日々生きていると、思いがけない方向から好みの楽曲と出会うことがある。YouTubeやTikTokがまさにそれだ。昔の僕だったらあまり好みじゃない楽曲なのだけど、たとえばこれ

曲調は明るいのに歌詞が暗すぎるところが好き。

イケイケの洋楽POPといった感じも。

コテンラジオの深井さんが紹介してた楽曲。

広告や関連動画、友人と行ったカラオケで出会った音楽もはたまた思い出になったり。そんな日々だ。

この記事が参加している募集

よかったらサポートもしていただければ嬉しいです!いただいたサポートは読書に充てたいと思います!