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生野菜は栄養素を吸収しにくい

こんにちは!ノルン鍼灸院・管理栄養士,登録販売者のななむらです!

以前、下記の記事でも野菜は調理方法を工夫して、栄養素を無駄なく摂取しましょう。

といったお話をしたと思います。

私の周りでも、健康の為に野菜を意識して食べるようにしているという話をよく聞いたりします。

しかし、忙しくてなかなか料理をする時間が取れずに、朝食でサラダを食べるようにしている、という話もよく聞きます。

サラダはもちろん手軽に野菜を食べることができるので、食べないよりは良いでしょう。

しかし実は、野菜をサラダで食べるより、調理して食べるほうが栄養素を無駄なく摂取できる理由には、次のようなこともあったのです!


▼生野菜を食べても栄養素を吸収しづらい▼

健康を考えて、サラダを食べている方も多いと思います。

普段の食生活から野菜を取り入れようという意識はとてもよいことです!

しかし実は生の野菜を食べても栄養素はほとんど吸収されないと考えられています。

植物の細胞は、セルロースを主成分とした細胞壁で守られています。

この壁が壊れると栄養素が外に出て、吸収することができるのですが、人の腸には通常このセルロースを分解できる酵素が存在していません。

また、残念ながら良く噛んだり細かく刻んだりした程度では、硬い細胞壁を壊して栄養素が溶け出すことはできないと考えられています。

その為、生の野菜を食べても栄養素の多くは吸収されることなく、そのまま排泄されてしまうのです…。


▼野菜は調理することで吸収しやすくなる▼

野菜は加熱することによって、野菜の細胞壁が壊れ栄養素が吸収されやすくなります。

以前もお話ししたように、野菜スープとして食べる方法が野菜の栄養素を無駄なく摂取できるため、とてもおすすめです!

ビタミンCは単体では加熱に弱いのですが、野菜のビタミンCは、ビタミンEなど、ほかの抗酸化物質と共存しているので酸化から守られ、加熱しても分解されず大半が残ると考えられています。

また、ビタミンAは脂溶性ビタミンと呼ばれ、油で炒めることで効率よく体内に栄養を吸収できます。

他にも、乾物(日射)、ピクルス(酸)、塩漬け(浸透圧)、発酵食品(菌)などの食品も、細胞壁を壊して栄養素が吸収しやすくなっているため、組み合わせるといいでしょう。


▼いろいろな食品をいろいろな調理方法で▼

調理をすることで、減ってしまう栄養素もあるので、本来野菜に含まれている栄養素を100%摂ることは出来ません。

しかし、生野菜を食べても吸収されにくいので、野菜に含まれている栄養素を100%摂ることは出来ません。

どちらにしても、失われてしまう栄養素はあるのです。

そうであれば、調理してかさを減らした野菜の方が量を多くとることができ、結果的に必要な栄養素を十分に摂れるようになるのではないかと思います。

そして、食事のバランス整えるにはいろいろな栄養素をとることが必要です。

特定の食品や調理法ばかりでは体に入る栄養素が偏りやすくなります。

今回ご紹介したように、いろいろな食品や調理法を組み合わせることを心がけましょう。


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