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たとえ習い事でも優れた指導者に出会えたことの喜びと偶然

子供の習い事ランキングによるとダントツで水泳が人気のようだが、
女の子にとってのランキングではピアノ(音楽教室)が1位というのが
最近の傾向のようだ。(マイナビニュース参照)
水泳に限らずスポーツや音楽を幼少児から習う事によって成長過程において様々なメリットが謳われている。さてその実情はどうなのだろう。

#スキしてみて

どのような指導者に出会えるか

現在日本テレビで放送されている“リバーサルオーケストラ”
田中圭演じる天才指揮者と、はたまた100年に一人の天才と謳われた
バイオリニストの谷岡初音こと、門脇麦が主演である。

第一話でオーディションに参加していた子供達の中で一人だけ
抜群に上手だった子がいた。
その子の指導者が天才バイオリニスト、谷岡初音だった。

まあ、これはテレビの中での話だが、
技術が伸びるのは単純に習っている年数ではなく
誰が指導者であるかが大きく影響するのは事実だと思う。

こんな話がある。7年間ひたすら近所のピアノ教室に通ったが
バイエルの本ですら終えることができず、興味を失い辞めてしまった。
が、その後大人になって、とあるロシアの音楽家がピアノを弾く際の
感情の入れ方、体全体の筋肉の動かし方等を説明する場に出会えた。
するとそれを体現した学生がガチャガチャとしか弾けなかった曲を
きちんと音として聞こえるように弾けるようになったと。

これってすごい。

このような指導方法は側から見ると意外に地味だから。
何がどう違うのかがよくわからない。でも即座に結果を出している。

このような指導者に出会えた人はラッキーだ。
でも誰もがそのような指導者と出会えるわけではない。

プロになるわけではないから、途中で辞めても問題なくない?
確かにそのとうりかもしれない。

月謝が前の先生の4倍

娘が小学生時代に習っていたピアノの先生はバイエル・アプローチだった。
指をウォームアップするための練習本を2冊、それを終えてから
ようやく課題曲に進むが練習本が非常に退屈で練習していないものだから
本題の課題曲へと進めずにレッスン時間が終わってしまう。
結果、つまらなくなりピアノへの興味も失いつつあった。

引越しをきっかけに新たにピアノ先生を探していた時に出会ったのが
まさにロシア音楽家のような中国系の先生だった。
彼女は言う。“私の指導方法はまるでジムでトレーニングを
しているようなものなの。この教室に来れば必ず成果が現れる。
だから練習ができなかった週でも必ず来なさい“と。
その言葉通りに彼女の元に通った3年間で娘のピアノは飛躍的に伸びた。

モーツアルトのソナタ・レベルからショパンの幻想即興曲、ラフマニノフまで
届く勢いだった。

1分=4ドルの料金は法外に近いな、と思いつつも成果が出ているので辞めるのも惜しく、レッスン・マジックをみるために私も中で見学させてもらった。
彼女の指導方法は体全体を使う。本当にジムに来ているようだ。

“歌うように弾きなさい、体全体で弾きなさい“

この先生に偶然出会えていなかったら、我が家のピアノはホコリを被ったまま
寂しいオブジェになっていただろう。

たかが習い事、されど習い事。音楽やスポーツを習う事のメリットは
集中力、忍耐力を高め、そして自信もつく事だと思う。
その成果があったかどうかは大人になるまでわかりにくいかもしれない。

途中でやめてしまった人も機会があれば、また挑戦してほしい。
そして自分に合った指導者探しを続けてほしい。

人間、幾つになっても探究は楽しいから。





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