手ぶらで帰さない。
ああ、やっちまった。
「遠別少年」装丁展は週末の金土日のみ×3週間のうち2週目を終え、明日25日から最後の3日間が始まる。
1週目はコロナや家庭の事情でオープンに作品が揃わなかったり、オープン前日に積雪があったり、そもそもまん延防止期間にガッツリかぶったりして、盛況とは言えない様子でした。(来ていただいた方々、本当に感謝します!)
状況を考えれば想定内のことで、悲観するべきではないのですが、ちょっとしょんぼり。目の前のことに一喜一憂してしまう。人間て悲しい(笑)
2週目の先週はお客さまも増え始め、本の販売も盛り返してきてだいぶ元気になる。オンラインショップでも販売を始めてそちらも順調でした。
1週目のnot盛況な時もひとついいことがあって、それは目の前のお客さまとじっくり話せること。
この展示自体がトリッキーで他にあまり例がないので説明が必要だったり、カバーもデザインの意図や印刷について知ってもらった方が味わいやすいので、お話の時間があった方がいい。
感想を聞くこともこちらにとっては楽しみであり、貴重な経験でもある。お客さまにとってもそうしたコミュニケーションはこういう展示の楽しみのひとつではないだろうか。
お気に入りを聞いてみるとかささいなことでいいので、少しでもやりとりをして何か感じて持って帰ってもらう、決して手ぶらでは帰さない、と心がけておりますです、はい。
2週目はその点、その時間が十分とれなかったりすることもあったりした。それでも展示メンバーが常に何人か在廊していたので、ひとことふたことは会話できていたはずだ。
そう思って、ひとりのお客さまを「ありがとうございましたー」と送り出した後、誰とも話をしてないことが判明した。
坂川さんのトートバッグを持っていた女性。きっとクーギャラリーにも言ったに違いない。話したいことも聞きたいこともあったはず——
ああ、やっちまった。
そのときは気になる話題もあって内輪でがやがや話していたと思う。いかん。お客さまがいるときは気に留めておかねば。
以前、よそのギャラリーで作家が仲間内で輪になって話していて放っておかれたことがあり、友達に見せるだけの展示はつまらんなと思ったのだが、自分もやってしまった。反省。
明日からの3日間はそんなことがないよう心がけます。
メンバーの在廊も多くなりそうなので、誰かしらと何かコミュニケーションを取ってもらえると思います。
ぜひご覧いただき、感想をお聞かせください。
お待ちしております。
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とか言いながら、自分は見に行くときは積極的に話しかけられるより、見終わったらちょっと声をかけてくれるくらいがちょうどいいと思ったりする。
作品を見れば十分というときもある。
なので話したくない人はするっと帰っていただいてぜんぜんかまいません。
初めての方へ。
原宿駅竹下口から徒歩5分。
場所はわかりにくくありませんが、建物の入り口がわかりにくいので要注意。
みっつの黄色い三角コーンが目印です。その階段を上った先にあります。
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