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映画感想まとめ

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#邦画

ドライブ・マイ・カー 感想

以下は公開直後(2021.8)に書いた個人的な感想ですが、アカデミー賞にノミネートされておるので、こういうダラダラ長いのも誰かが読むこともあるかな、と、アップしてみます。 良いことも、そうでもないことも書いてあります。観たのは1度だけで、2度観たくなるかというと、そうでもないので、個人的にはそこまで好きな映画でもないね、と。 別にきらいじゃあないですけど ↓ ↓ ドライブ・マイ・カー 感想 2021.08.31 村上春樹を読むとどうも(悪い意味で)ムズムズする体質で

映画「花束みたいな恋をした」

あんま情報なく観てきました。 素晴らしい。素晴らしい。 坂元裕二は天才やで。 おっさん、どのツラさげて花束とか言うてんねん、というツッコミも聞こえてきますが、わたしの中には恋する女子大生の側面もありますので、別にいいのです。 *** 映画始まっていきなり「天竺鼠のワンマンライブ」ってありえないワード出てからずっと笑ってて、固有名詞が出てくるたびにいちいち刺さって序盤はほんと楽しかった。 有村架純が菅田将暉の部屋の本棚みて「ほぼ私の本棚じゃん」と感動するわけですけど、

映画「朝が来る」

「朝が来る」 本日より上映開始。 観てきました。 今年みた邦画でいちばん良かったです。 テーマ的に刺さる、ってのもあるのかもですが、非常に繊細で丁寧、そして、なにより 映画であること、が必然となってる。そこが愛しい。 小説が原作で、小説には小説でしか描けないことが描かれているはず。 この映画は小説をなぞるのではなく、映画でしか描けないもの、がしっかりと映っており、そこに酔いしれました。 河瀬直美という監督の作品を観たことがなく、なんとなく 「カンヌとかよく行ってる、映像

わたしが愛した平成映画 of the year

平成の30年間に自分が観た映画を振り返ってみました。 わたしの年齢は13歳→42歳。少年がおっさんになってしまう年月ですね。 その年の好きな映画を書き出して、その中からof the yearを選びました。 ★=of the year (日本での公開年です) ********* ★ニュー・シネマ・パラダイス 平成元年-1989[13歳]  どついたるねん  ゼイリブ ★いまを生きる 平成2年-1990[14歳]  グッドフェローズ ★レナードの朝 平成3年-1991[1

映画「新聞記者」

アンコール上映やってて、劇場で観ることができた。 森友、加計、から、圧力によるレイプ不起訴までも網羅し、まさに現安倍政権の不祥事まつり。 非常に攻撃的な映画でした。 官僚がカチャカチャとツイッターに世論操作のためになりすましでしょうもない書き込みをしつづけてる様子も描かれる。馬鹿馬鹿しいが、よく描いたなあと。意見が多い方が正しく見えるという日本人の性質を突く印象操作法。 実際、左だろうが右だろうが大好きな手法で、捨て垢でそれっぽい意見を垂れ流して、さも「世間は」こういうふ

吉祥寺で映画3本。

本日はおやすみだったので吉祥寺で三本。 サービスデイだったようで、1200円×3と安上がりでした。 「37セカンズ」 三本の中でいちばん良かった。 身障者を主役にした映画ではそうとうな傑作だと思う。美化もせず、また、差別と戦う正義の味方みたいなのも出てこない。あくまで障害者ではなく単なる一人の人、として扱うのが素晴らしい。 せっかくエロ漫画を描いて原稿持っていったのに、編集長役の板谷由夏が「リアリティがないからセックス経験してから出直してこい」みたいな酷いことを言う。 こ

映画「Fukushima 50」

観てきました。 あーあ。 あーあーあー 何事も決めつけるのは良くないわけでして、 「どうせこうなんだろうな」 と思ったとしても一度試してみる、というのは重要なわけです。 で、その「どうせ」の通りになることも多く、そういうときは あーあ、やっぱりなあ こうなること、わかってたのになあ という寂しい気持ちになるわけですね。 あー、時間もお金ももったいなかったなあ、という。 でもまあ、こうやって人は成長していくのや。 ****** 予告編で匂い立っていたものが、結局そ

映画「初恋」

ネタバレ感想。 好意的に観ることができる映画だったきがします。 脚本は中国の鳥人の人、舞台は歌舞伎町、ということで、楽しめる三池作品なのかなあ、と軽く期待しながら。 good ・這っていくケツの説得力 ・タイトルの出方 ・染谷将太 ・車が空を飛ぶ bad ・ヤクザが古くてダサい ・カーチェイスがどうしてもダサい ・それぞれが、なぜ命をかけて戦うのかの理由が謎 ・ラストバトルが夜のホームセンターすか。んー。しょぼい。 ***** 予算の中でやるしかないことをやってる

映画「ラストレター」

観てきました。 邦画を一本観ると40個ぐらい文句を言う、でおなじみのわたくしですが、ラストレター、ですか?まあ、いいんじゃないすかね。 お話に感動できるかというと、深みなくペラペラですからそれは難しいのですけど、 そーゆーことじゃーねーのよ、川のせせらぎ、光のきらめき、映像美、見てくれた? とか言われたら、あ、まあ、いーんじゃないすかね、という感じで。 個人的には、自分はなぜ毎回、広瀬すずにイライラするのか、を自問自答しながらの鑑賞となりました。 ひとつの解答は声だろ