記憶に残る勉強法【復習編】

物事を学ぶ時、インプットと同様にアウトプットがとても大事、とは良く言われることですが、学び始めはインプットの割合がかなり多いのではないでしょうか? 
私も日々、読書や動画学習など行いますが読んだり見ているだけでは大半は記憶に残らず、改めて同じ本や動画を見直すなど効率の悪さを実感しています。

学生時代勉強は学んでも「勉強法」や「復習法」はほぼ学んだ記憶がありませんが、みなさんは如何でしょうか?
今回は記憶に残るオススメの「復習の方法」についてご紹介します。

「記憶」と「忘れる」関係の時間推移

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出典 : ⼼理学者ヘルマン・エビングハウスのエビングハウスの忘却曲線

20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1⽇後には67%忘れる
2⽇後には72%忘れる
6⽇後には75%忘れる

衝撃的な事実です!せっかく有益な学習をしても、復習をしない場合1週間後には25%の記憶しか残りません。この事実を踏まえた上でいくつか「復習法」をご紹介します。

1. 40秒記憶法

メンタリストDaiGoさんが提唱している通り、科学的に証明されているSussex大学の実験から、学習直後に行う40秒勉強法というのものがあります。詳細は次の通り。

ポイント
学習直後
40秒だけ(それ以上だと面倒になってしまう)
・誰かに説明、一人でも声に出す、友達にLineを送る、Twitterに投稿、Noteに書き出すなど、アウトプットする

Sussex大学では2つのグループで記憶力の実験を行いました。グループ1には動画を見た後何らかのアウトプットをしてもらう。グループ2は、動画視聴後何もしない。2週間後、記憶のチェックをしたところグループ1は、詳細・要点をほぼ説明でき、グループ2はほぼ何も覚えていない、という結果になりました。
MRI検査で、直後40秒の復習を行うだけで長期記憶に関わる脳を活性化することがわかっています。

実際やってみると40秒という時間の短さに驚きますが、それくらいに要点をまとめることで余分な情報を排除し、より記憶に留めやすくなります。

2. 反復復習法

上記勉強法で1〜2週間記憶は鮮明に残ります。さらに記憶定着させるには3回の復習を習慣づけることで、定着率を高めることがWaterloo大学の実験から証明されています。

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出典 :  カナダ Waterloo大学の忘却曲線と復習結果の時間推移

100%記憶を戻す反復復習
1) 学習後24時間以内10分間の復習
2) 次の復習を1週間以内5分間
3) さらに、1ヶ月以内2〜4分間

インプットが多い始めのうちから、「復習」というアウトプットをこまめにする重要性を良く示す結果だと思います。受動的な学習より、能動的に学ぶ姿勢がとても大切ですね!

ここで自分が経験し、実際に記憶に残っているなぁ〜と実感した「振り返り方」を3つご紹介します。

振り返り方 事例

どれも小出しに振り返り、最後にまとめて振り返るパターンです。いづれも時間を測って行いました。

1)本を読み、自分なりに区切りのいい場所(いい内容だなぁと心に残る箇所)で一旦本を閉じる。>そこで声に出して「こういうことが書いてあったけど、これこれこういう理由で面白かった。」と、感想40秒声に出す。>この方法を読み終わるまで繰り返す。>最後に全体の感想40秒声に出してまとめる。

2)2週間という時間を決めて本を1冊読む。>読んだ箇所までの感想をTwitterにアップ>最後まで読んだらTwitterと全まとめをブログにアップ

3)オンライン講座で学んだことを、直後に40秒、別途その日に10分、1週間後に5分、1ヶ月後に3分復習。ブログに書けることは書いていく。

この方法で長い本や講座でも飽きずに、集中力と記憶をいつも以上に保つことができています。不思議と学ぶ姿勢も能動的でモチベーションも上がります。ある程度自分に緊張感(課題)を与えて集中する意識も影響しているのかもしれませんね!

まとめ

学習する際「復習」までを学びの一部として習慣づけるようにします。既に研究や実験で証明されている40秒勉強法や反復復習法など、いくつも試しながら、自分に合う方法で習慣化していきます。

タイマーを利用して時間を計るなど、始めは面倒と思うかもしれません。しかし学習初期のインプットが多い時ほど、こういった習慣を意識し「型」を覚えることで、後の知識量と説得力のあるオリジナリティを生み出す原動力になると思っています。

次回は、効率的な「勉強法」についてお話ししたいと思います。
楽しんで学習していきましょう。

では、また!

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