「景気ウォッチャー調査」にみる、デジタルマーケティングの限界
この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:景気ウォッチャー調査という経済分析の概要。デジタルマーケティングの欠陥。キミだけに伝授するマーケティングのすべて。noteのすすめ。
経済とは「実感」である
僕のスキな経済書に、“街かど景気”の経済学”という本がある。
それは「景気ウォッチャー調査」について解説している本だ。
経済っていうのは数字だ。
景気ウォッチャー調査っていうのは、経済最前線にいる人達の景気実感を数字にしたものなんだ。
ウィキペディアによれば、こんな説明がある。
実はね、この調査の正体はデジタルなんだ。
指標っていう時点でデジタルってわかるんだけれど、そう、数字で出すのはデジタルだ。
しかしこの数字は、専門家がこねくり回した理論としての数字ではない。
タクシーの運転手さん、お店のご主人のような身近な方々に、聞き取り調査をして、今の景気を探ろうという試みであり、現実を数字で表したものと言える。
この景気ウォッチャー調査は、一部では専門家の景気診断より、よっぽど信頼できると言われているんだ。
この本はこの調査のやり方について詳しく教えている。
ポイントは景気についての聞き取り調査は、結局数字に落とさなくてはならないということだ。
例えば指標1から5が使われる。最悪が1で最高が5という具合だ。
デジタル、その行間を無視する乱暴な手法
デジタルってここに無理があるんだよ。
コンピューターに計算させなくてはならないので、インタビューで得られた人間の言葉を数字に置き換えちゃうんだ。
たとえば、今の景気について聞いて、「うーん、どうでしょうね」という答えが返ってきたら3,にするとか、「悪くはないけれど」だったら2.5とか、とにかく数字に無理矢理でも変換しなくてはならない。
デジタルマーケティングとかアルゴリズムを使ったAIマーケティングがダメだというのは、そこだよ。
かんじんなのは数字じゃないんだよ、数字で表せない、いわくいい難い、景気ウォッチャー調査で言えば、「うーん、どうでしょうね」とか「悪くはないけれど」なんだよ。
その表情や言葉に隠されている真実を暴くことが、「行間を読む」ことなんだ。
キミが将来起こす会社でデジタル、AIマーケティングの業者に頼んで、ある市場の分析をやったとしよう。
でも業者がくれる答えは、どこでも同じになる。他社も同じデータで、市場攻略をする。結果は大きいところ、カネを持ってる大企業が勝つだろう。
デジタルやアルゴリズムの最大の欠点はここだよ。
無機質で何も語らない数字だけしか、残らない。
行間が抜けているのだ。
キミだけに伝えるマーケティングのすべて
キミに少しだけ、行間を読むやり方を教えよう。
しかし、行間を読むことはカンタンではない。
それはまず、「文脈を読み解く」ことから始まるからだ。
文脈っていうのは、前後の状況ってことだ。
市場や顧客を読むには、時代をまず読まなければならない。順番は世界、そして日本、そして、市場だ。
どうするか。
いつも言っているように、The Wall Street Journal、BusinessWeek、Fortuneなどのグローバルをカバーした新聞、雑誌を読むこと。
NHKのBSでやっているワールドニュースを毎日見る、日本の新聞を読むことだ。
絶対にスマホに頼ってはいけない。
「全体性」がそのメディアには欠如しているからだ。
以上で世界と日本のいま、がわかる。
市場分析は日経産業新聞や週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済あたりを読んでほしい。特定の業界の特集が毎日、毎週でている。
その次は、観察だ。コンビニ、スーパーに行った時、買い物客の様子を観察しろ。必ず、今の消費動向、消費者がつかめる。
次は、書くことだ。
自分の日々のこうした勉強や、観察をどこかにまとめる。アウトプットをすることで、必ずなにか見えてくる。
その結果こそが、どこぞのデジタルマーケティング会社に1000万払ってもらう役に立たない数字よりも、100万倍価値がある。
アウトプットで一番いいのは、noteだ。誰かに見られるという刺激が、キミのインプットの質を上げてくれるからだ。
マーケティングの勉強?
いや、いいよ、やらなくて。
ここまでやれば、マーケティングはいらない。
マーケティングはどんどん変わっている。
大事なのは、巨視的なものを見るスタンスだ。そこを抑えておけば、応用はいくらでもできる。
以上、「文脈を読む」ノウハウを伝授したけれど、言ったようにこれはカンタンではないよ。
僕のnoteを読めよ😁。
でも一番簡単な方法がある。
それは、この僕のnoteを毎日見ることだ。
「言ったな。」
うん。
それがnoteのチカラだ、と思う。
僕も今年noteを始める前は、全然そんな自信たっぷりで嫌味なことは言えなかったんだ。
でもかれこれ今年400記事くらい書くようになって、自分に確信が持てるようになったんだよ。
だから、キミも来年はnoteでアウトプットしてみないか。
あらら、最後はnote礼賛になっちゃったね。
年賀状は書いた?
メールでやるから大丈夫?か。
僕は虚礼のやりとりの中にも、なにかヒントや人生を変えるきっかけがあることもある、そう考えて、昨日大変な作業を終えたよ。
じゃあみんな、またあした。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー
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