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「景気ウォッチャー調査」にみる、デジタルマーケティングの限界

この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:景気ウォッチャー調査という経済分析の概要。デジタルマーケティングの欠陥。キミだけに伝授するマーケティングのすべて。noteのすすめ。

経済とは「実感」である

僕のスキな経済書に、“街かど景気”の経済学”という本がある。

デジタルの仕組みがよくわかるよ

それは「景気ウォッチャー調査」について解説している本だ。

経済っていうのは数字だ。

景気ウォッチャー調査っていうのは、経済最前線にいる人達の景気実感を数字にしたものなんだ。

ウィキペディアによれば、こんな説明がある。

北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄の11地域が対象に百貨店・スーパーマーケット・コンビニエンスストアなどの小売店や、タクシー運転手、レジャー業界など景気に敏感な職種の人々[1]にインタビューをし、調査結果を集計・分析した上、景気動向の指標として発表している。「街角景気」とも呼ばれる。

ウィキペディアより

実はね、この調査の正体はデジタルなんだ。

指標っていう時点でデジタルってわかるんだけれど、そう、数字で出すのはデジタルだ。

しかしこの数字は、専門家がこねくり回した理論としての数字ではない。

タクシーの運転手さん、お店のご主人のような身近な方々に、聞き取り調査をして、今の景気を探ろうという試みであり、現実を数字で表したものと言える。

この景気ウォッチャー調査は、一部では専門家の景気診断より、よっぽど信頼できると言われているんだ。

この本はこの調査のやり方について詳しく教えている。

ポイントは景気についての聞き取り調査は、結局数字に落とさなくてはならないということだ。

例えば指標1から5が使われる。最悪が1で最高が5という具合だ。

デジタル、その行間を無視する乱暴な手法

デジタルってここに無理があるんだよ。

コンピューターに計算させなくてはならないので、インタビューで得られた人間の言葉を数字に置き換えちゃうんだ。

たとえば、今の景気について聞いて、「うーん、どうでしょうね」という答えが返ってきたら3,にするとか、「悪くはないけれど」だったら2.5とか、とにかく数字に無理矢理でも変換しなくてはならない。

玉虫色とか、ファジー(あいまいさ)を表現できないのが、デジタルだ。
言葉を変えれば、デジタルは「行間が読めない」のだ。

著者

デジタルマーケティングとかアルゴリズムを使ったAIマーケティングがダメだというのは、そこだよ。

かんじんなのは数字じゃないんだよ、数字で表せない、いわくいい難い、景気ウォッチャー調査で言えば、「うーん、どうでしょうね」とか「悪くはないけれど」なんだよ。

その表情や言葉に隠されている真実を暴くことが、「行間を読む」ことなんだ。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fkaku-navi.com%2Fidiom%2Fidiom01806.html&psig=AOvVaw0qq50lR9eSHdHXLEcArxYx&ust=1640672011568000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwiOy-fUqYP1AhUKA6YKHaQ7DwUQr4kDegUIARDKAQ

キミが将来起こす会社でデジタル、AIマーケティングの業者に頼んで、ある市場の分析をやったとしよう。

でも業者がくれる答えは、どこでも同じになる。他社も同じデータで、市場攻略をする。結果は大きいところ、カネを持ってる大企業が勝つだろう。

デジタルやアルゴリズムの最大の欠点はここだよ。

無機質で何も語らない数字だけしか、残らない。

行間が抜けているのだ。

行間とは、隠された真実、だ。
それを知ることがマーケティングなんだ。

筆者

キミだけに伝えるマーケティングのすべて

キミに少しだけ、行間を読むやり方を教えよう。

しかし、行間を読むことはカンタンではない。

それはまず、「文脈を読み解く」ことから始まるからだ。

文脈っていうのは、前後の状況ってことだ。

市場や顧客を読むには、時代をまず読まなければならない。順番は世界、そして日本、そして、市場だ。

どうするか。

いつも言っているように、The Wall Street Journal、BusinessWeek、Fortuneなどのグローバルをカバーした新聞、雑誌を読むこと。

NHKのBSでやっているワールドニュースを毎日見る、日本の新聞を読むことだ。

絶対にスマホに頼ってはいけない。

「全体性」がそのメディアには欠如しているからだ。

以上で世界と日本のいま、がわかる。

市場分析は日経産業新聞や週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済あたりを読んでほしい。特定の業界の特集が毎日、毎週でている。

その次は、観察だ。コンビニ、スーパーに行った時、買い物客の様子を観察しろ。必ず、今の消費動向、消費者がつかめる。

次は、書くことだ。

自分の日々のこうした勉強や、観察をどこかにまとめる。アウトプットをすることで、必ずなにか見えてくる。

その結果こそが、どこぞのデジタルマーケティング会社に1000万払ってもらう役に立たない数字よりも、100万倍価値がある。

アウトプットで一番いいのは、noteだ。誰かに見られるという刺激が、キミのインプットの質を上げてくれるからだ。

マーケティングの勉強?

いや、いいよ、やらなくて。

ここまでやれば、マーケティングはいらない。

マーケティングはどんどん変わっている。

大事なのは、巨視的なものを見るスタンスだ。そこを抑えておけば、応用はいくらでもできる。

以上、「文脈を読む」ノウハウを伝授したけれど、言ったようにこれはカンタンではないよ。

僕のnoteを読めよ😁。

でも一番簡単な方法がある。

それは、この僕のnoteを毎日見ることだ。

「言ったな。」

うん。

それがnoteのチカラだ、と思う。

僕も今年noteを始める前は、全然そんな自信たっぷりで嫌味なことは言えなかったんだ。

でもかれこれ今年400記事くらい書くようになって、自分に確信が持てるようになったんだよ。

だから、キミも来年はnoteでアウトプットしてみないか。

あらら、最後はnote礼賛になっちゃったね。

年賀状は書いた?

メールでやるから大丈夫?か。

僕は虚礼のやりとりの中にも、なにかヒントや人生を変えるきっかけがあることもある、そう考えて、昨日大変な作業を終えたよ。

じゃあみんな、またあした。

野呂 一郎

清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

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