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不確実な時代の「確実な研修」 in 湯河原のススメ。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:不確実性の時代に数字や統計を頼るのは、ナンセンス。事実と観察に基づいた分析のススメ。ハーレダビッドソンのマーケティングが、なぜ間違っているのか?

ターゲットを分析するのはやめよう

最近、また変なことを言ってるよねぇ。

「不確実性の時代」だ、とか「時代を定義しろ」とか、ね。

そんなことチャットGPTに聞けばいいじゃん、とあなたは言うんだろうね。

だからぁ、生成AIとやらは、ウィキペディアの進化版に過ぎず、元ネタは全部インターネット情報なんだから、その中から統計的に最も優位な解釈を付けて、あなたを騙してるだけなんだって。

その元になるのは、でも、現代的な「信仰心」なんだよね。

それは、科学信仰、いや、AI信仰ってやつさ。

みんながそれを信じているから、間違っても言い訳ができるっていうのも、都合がいいんだよ。

でも、なんで、こんな時代だからこそ、AIを捨てるっていうロマンに満ちた実験を企業はしないのだろうか。

ハーレダビッドソンの間違ったマーケティング

The Wall Street Journalを読んでいるんだけれど、こんな記事が目に飛び込んできた。

ハーレダビッドソンが、新ターゲットを見つけたっていうんだ。

2023年新モデル、だって。凸凹道にも対応だって。https://qr.quel.jp/pv.php?b=3J9mPhc

大企業だから、金をかけてデモグラフィックデータとやらを調べて、以下の近年お留守にしていたマーケットに、新モデルを投入することに決めたんだって。

レーシング用市場、オン&オフロード・ツーリング用市場だそうだ。

これって、単に数字的に台数が出てない市場を強化しようってことで、旧来のありきたりなマーケティング発想だよね。

そこにはさ、爆発的なインスピレーションがないじゃん。チャットGPTが勧めるようなマーケティングでしかないよ。

そうじゃなくて、「実績とか過去の売上データとか考えずに、大胆な仮説を立ててみろ」っていいたいんだ。

不確実な時代にデータで立ち向かう愚

今日びは、個人が決められないから、仕方ないから貴社のマーケター10人くらいで、研修を兼ねてこれをやったらどうか。

決定すべきテーマ:わが社の商品の新しいターゲットをどうするか、仮説を立てろ。

仮説でいい。

もっとも、どんな精緻な科学的分析をしようとも、それは絶対の解決策だとは限らないという意味では、あらゆる意思決定は仮説なんだけれどさ。

論拠を示すことを義務付けよう。
例えば
1.直感から
2.事実と歴史から
3.時代から
4.観察から
5.以上1-4のミックスから

筆者

ポイントは数字的な分析をしないこと、だ。

不確実性の時代なんだ、数字は思考を固まらせる。
だから不確実な時代には、いらない。

貴社の製品もしくは新製品、ターゲットをずらせば、爆発的に売れる可能性はあるよね。

一応この1日マーケティング研修を兼ねた、マーケター合宿で最終案を決定してちょうだい。

なんだったら、オレも行こうか(笑)

6ヶ月後、売れ行きを検証し、期待以上だったらその仮説を正しいとしましょう。

期待以下だったら、このあいだ話したPDCAサイクルを回せば、いい。

マーケットリサーチは、不確実性の時代に、いらないって。

いまの消費者が過去の消費パターン、これまでの嗜好を続けると思ってるのかよ?

じゃあ、過去のデータ分析なんてやる必要ないじゃん?

消費予測? 予測できねえって!

だから、不確実には不確実をぶつけろよ。

そう、あなたの直感を、さ。

それより何より、マーケターはコロナで顧客と話すことが減ってるよ、消費者と話したり、得意先と話したりすることが減ってるよ。

ズームじゃだめなんだって!

マーケター同士だって、ずっとズーム会議だろ?

この研修は、湯河原あたりで温泉に入って、和気あいあいと酒でも飲みながら、やればいいんだ。

https://qr.quel.jp/pv.php?b=3Csb1CI

高いカネはらって、なんとか総研に頼んだり、社内で莫大なコストかけて、過去のデータを調べる必要はないよ。

じゃあ、そんなことで、マーケターの皆さん、グッドラック。

つい、タメ口になっちゃった、勝手に読者の皆さんと仲良くなってます(笑)

では、また明日。

働きすぎないでね。

野呂一郎
清和大学教授

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