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母性を利用する?ITプラットフォーマーの男たち。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:男がビジネスにおいて女性をうまく利用しているのに、非難されない理由。COO(最高業務責任者)という、CEOよりずっと大変な仕事。メタ、オラクル、そして今度はツイッターも女性をCOOに任命している、その深謀遠慮をあばく。母性を経営学に採用する大胆なジェンダー論だけど、いいのかな?

ダメンズの最終寄港地としての母親


https://qr1.jp/pllftv

きのう、女は表面的に男女平等のテイにだまされて、実質は差別されていることに気づかないだけだ、と申し上げました。

今日はちょっと違う角度から、女性がだまされてるよのエビデンス、いやそう言うと大げさなので、事例を考えてみましょう。

キーワードは「母性」です。

男は女の母性を利用しているんです。

でも、女性は母性はある種の本能的な献身なので、それを利用されても気がつきません。

例えば、下の写真を見て下さい。

ご存知フェイスブック(現メタ)のCEO(最高経営責任者)のザッカーバーグ氏ですよね。

隣の女性は、シェリル・サンドバーグさん(Shryl Sandberg)です。

彼女はCOO(Chief Operating Officer 業務担当のトップ)です。

これが母性の絵、です(きっぱり)

Zef Nikolla | Facebook | Bloomberg

どういうことか?

COOというのは、誤解を恐れずに言えば、お母さんの立場なのです。

日本語で言えば、会社全体の仕事をコントロールする総責任者、です。

それは、社内のコミュニケーションをつかさどり、仕事の段取りをきちんとし、仕事の効率を考える、言ってみれば守りの立場です。

子供を、家庭を身を挺して守る母のイメージと言っていいでしょう。

これに対してCEOは、外に出て獲物を捕ってくる役割です。

外には危険があり、リスクがありますが、冒険心と勇敢さ、そして時として無謀さで、それらを乗り越えて、良い肉を家族に持ってくるのです。

つまり、CEOがトラディショナルな意味合いでの父であり、COOが母なのです。

COOはCEOより大変な仕事

しかし、仕事やビジネスや人間関係が複雑になっている現在は、COOのほうがはるかに大変です。

特に、マスコミやステークスホルダー(利害関係者)にも、対応しなくてはならないからです。

しかし、母は常に自己献身的で、知らないうちに男どもがまったく敵わないサービス精神を発揮し、この役割をまっとうするのです。

女性の献身とサービス精神を利用して、男は自分のやりたい仕事に専念し、めんどくさいことは女に丸投げ、これがCEOとCOOの実態なのです。

つまり、男が女性の母性を利用してうまいことやっているのが、このCEOとCOOのというシステムなのです。

オラクルお前もか

IT企業の巨人であまりマスコミには取り上げられませんが、忘れてならない存在にオラクルがいます。

僕は20年前に、オラクルを取材したことがあり、結構詳しいんです。

CEOはラリー・エリソン氏(Larry Ellison)で、この人はすごく日本びいきで、自宅には日本庭園が鎮座しているほどです。

エリソン氏も、肩書だけは副CEOですが、実際はCOOとして女性を起用しています。サフラ・キャッツさん(Safra Catz)です。

エリソンさんとキャッツさん。https://qr1.jp/ovie9a

それで今度は、ツイッターです。

きのう論じたように、マスクさんはリンダ・ヤカリノさんの役割について、どちらかというとCOOとして使う的なことを言ってるんです。

マスクさんとリンダ。「新婚さんいらっしゃい」かと思った(笑)https://qr1.jp/2vqpzs

結局、この男たちは揃いも揃って、経営の最も重要な部分を丸投げしているんです、彼女たちの強い母性をいいことに。

それにしてもこの三葉の写真って、男がもう女を籠絡してるような・・って読み過ぎかな。

アダルトインザルームって何

英語でan adult in the roomっていう言葉があります。

訳せば、部屋の中の大人、ということですが、これは成熟した大人の人物、という意味です。

BusinessWeek2023年5月29日号は、COOの役割はまさにan adult in the roomだ、と論破しています。

しかし、ある意味、このITの巨大プラットフォームを作り上げた男たちは、経営の本質である、適材適所をわきまえている、ともいえるかも、です。

自分のやりたいことをやりながら、めんどくさいことを女性に押し付けて、経営ができているならば、立派な経営者と言うべきなのかもしれません。

でもねぇ、きのういったように女性を「ガラスのガケ」に追いやっているのは、どうなんですかねぇ。

今日の僕のメッセージも「男は狼なのよ、気をつけなさい!」でした。

今日も付き合って頂き、ありがとうございました。

野呂 一郎

清和大学教授

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