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大企業に勝つにはwokeとトンチしかない


今日からは、孫子の兵法の基本を考えよう。まずは、敵に対して優位に立つことだ。

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現代における”敵”とは何か


このことは後日分析するが、何度も言っているようにこの孫子の兵法は、目的はあくまで戦に勝つことなので、勝つべき敵が常にいるという前提だ。

しかし、敵は目の前にいて競争しているライバルだけとは限らない、世間だったり、自分だったりもする。

ビジネスの現場を考えてみれば、キミのお父さんの会社が戦場に赴く、つまり市場に製品を出すのは、ライバル製品に勝つだけではなく、お父さんの会社の製品を知らしめたり、それ以前に会社の知名度を維持することだったり、オリンピックに乗じて会社や製品のイメージを浸透させることだったり(下例)、いろいろあるはずだ。

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敵とは何かを考えることは、現代における勝負の新機軸=多様性に関する理解を深めることにつながる。

敵に対して優位に立つことが、戦いに勝つ基本の1である。図に書き入れた項目は、まあ普通に考えた相手に対する優位である。

資本主義というお化けに勝てるのか


現代に置き換えてみよう。現代の戦い(ビジネス)に関する、世界的な常識、というか世界に広がっている諦観(あきらめ)は、強くなりすぎた資本主義に対しての幻滅と失望なんだ。このことは、この記事をもう一度みてほしい。

図にある”優位“っていうのは、実に資本主義的な優位で、つまり、大企業が資本力に任せて持てる優位なんだよ。

そして、これがもうどうしようもない、シャレにならない”優位”になっちまっているんだな。これは記事にあるとおりだ。例えばグーグルの持つ圧倒的なデジタル技術力を上げれば明白だよね。

だから、いま、こんな当たり前の優位を持ったとしても、より大きな資本力を持った資本主義の独占王者である、”絶対王者“が出てくれば勝てないってわけなんだ。小橋建太かよ(笑)

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じゃあ、孫子の兵法でいう、勝つための基礎である優位って何、ってなるんだけれど、それは2つだろうな。

一つはWokeだ。社会正義にかなうあらゆる行動を基本とする考えだ。大企業は、図体が大きすぎてなかなか共通の理念がもてないうらみがある。そこをつくのだ。Wokeは要するに世間を味方につける考え方だ。

トンチというゲリラ

もう一つは“とんち”だ。

大企業ができない、突飛な考えと行動である。ゲリラマーケティングという1984年に発表されたマーケティング理論がある。とんちの正体はゲリラマーケティングなのだが、大きな体系過ぎてnoteで紹介するのは、とりあえず今はやめておこう。

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とんちは、しかし、難しいんだよ、いくら突飛な考えでも、世の中の今の空気や目に見えないルールにかなってないと、それが逆効果になることがある。

新聞をよく読んで、海外の動向にも目を凝らし、変化に対する感性を常に磨き続けないと、とんちは効かない。

とにかく、資本主義が優勝劣敗の極みまで来てしまった現代、孫子の兵法の基礎だという「相手に対して優位に立つ」は単純な力の勝負ではダメだということだ。

キミのとんちははたして何かな。それを見つければ、人生という戦いで大勝利するだろう。でも、変化に対する独自の感性を養っていければ、キミだけのとんちをやがて発見し、世界に足跡を残せるだろう。

今日も最後まで、読んでくれてありがとう。

じゃあ、また明日。

                            野呂 一郎

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