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キミは予知夢を信じるか

ムーが引き出した”予知夢”

高校生の皆さん、元気ですかー!
さて、なぜか怪奇経営学がテーマになってしまっているけれど、昨日お話したように今日は僕が最近経験した怪奇実話だ。

正確に言うと僕の体験した話ではないけれど、実話だよ。

僕は千葉県の木更津市にある清和大学に勤務しているんだけれど、学バスに乗りそこねて木更津駅から市バスで大学に行くことにした。バスに乗るといつも何か読むことにしているので、例の「ムー」を開いて読んでいたんだよ。そうしたら、肩を叩かれたんだ。

「野呂先生、ムーがお好きなんですか?」。

声をかけられた方を向くと、非常勤でうちの学校に来てくださっているT先生だった。

「ムー」は一つの記号なんだね。要するに電車やバスでそれを読んでいれば変人、いや怪奇や不思議が大好き、というレッテルを100%貼られるということを今更ながら思った。ムーを読んでいれば、ムーを知っている人は”こいつは怪奇マニアだな”、と100%判断がつくんだね。

それでT先生が色々話してきたんだ。その話の内容はご自分で見た「予知夢」の話なんだ。

災害は夢で予知できるのか

T先生が見た最初の予知夢は歌手でタレントの西川峰子(当時。現在の名前は改名し仁支川峰子)さんが水害に遭われた様子を、夢で見た、というんだ。僕はワイドショーでそのニュースを知っていたんだが、話を聞くと、まさに彼が見た夢はワイドショーで見た通りだったのだ。

T先生は、それが西川峰子さんが遭われた不幸だとはその時は分からなかったが、あとで色々聞いて間違いないと思ったそうだ。

東日本大震災も彼は予知夢で見た、というのだ。婚約者の方とディズニーランドでデートする前日に、その光景を見た、という。デートはキャンセルしたそうだ。大震災の何日前に夢を見たのかははっきり覚えてないそうなのだが。

翌日の光景が夢ではっきりと出てきた

僕もスケールは小さすぎるけど、これは予知夢かも、と思ったことがある。

清和大学に来てもう10年経つんだけど、その前には新潟の加茂市にある、新潟経営大学というところで6年間働いていた。その夢は、新潟経営大学に呼ばれて採用面接を受けるまさに前日のことだった。

新潟経営大学は長岡駅で乗り換えて信越線で加茂駅に行くんだけれど、夢で出てきたのは、こんなシーンだった。

長岡駅で、僕が信越線のホームが分からず右往左往して駅員に助けを求めている。

翌日、僕が経験したのはまったく同じ光景だったのだ。

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駅で会った駅員さんの顔や交わした言葉、背景にあった柵など、まさに夢で見たのと同じだったのだ。採用試験は合格したので、これは吉夢だったのかもしれない。

予知夢の科学は難しい

ネットで予知夢とか、夢判断を引くと色々出てくる。大きい本屋の占いコーナーにも必ず夢判断の本がおいてあるよね。でも怪奇経営学は基本的には科学を志向するから、そのネット記事なり、本なりの”出典”を求めたいんだ。どんな理屈や経験に基づいてものを言っているのかを知りたいのだ。

しかし、それをはっきり記したものはほとんどない。

予知夢の研究もしっかりした学術的なものがあることを聞いたことはない。科学的に考えるならば、聞き取りのルールとか、話をそのまま受け入れるのではなく、エビデンス、証拠や証明をつけるとかがルールになるだろう。いつどんな状態で夢を見たのか、その時の体調なども記録しなくてはなるまい。サンプル数も100はないとダメだろう。

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科学的とは客観的という意味だ。しかし、客観的すなわち学問的なアプローチだけが、唯一の信じるに足りる方法ではない。目の前の人が話してくれた、その話を信じれば、そのことはその人にとっての真実になる。

そもそも怪奇は怪奇であり、科学的メスをいれるなどは無粋でよけいなことなのかもしれない。

怪奇経営学は、発想や思考を豊かにし、マーケティング的な視野を広げるだけに、その範囲を閉じ込めておくほうがいいのかも知れない。

僕はT先生の話は信じたね、今でも本当だと思っている。僕の小さな予知夢もそうだ。

先生の怪奇話はあるの?と聞かれることがあるんだが、それはまた明日話そう。あんまり怪奇は、テーマが多すぎると余韻が亡くなって、つまらなくなる。こういうことも怪奇のビジネス的な特徴かも知れない。

ムーをむき出してノストラダムスと友達に

ただ一つ加えたいことがある。

T先生とは顔見知りだったけれど、話したことはなかった。ムーのおかげで、しかし、二人の距離は急接近、いきなり怪奇話に発展した。怪奇な話をすると、妙に会ったばかりのその人が100年の友人になる、これは本当だ。

最近は電車の中で本や雑誌を読んでいる人はめったにいないし、いてもカバーをしたり、表紙を隠したりしている。僕は人が読んでいる本を見ると、必ず買ってみるよ。一つのそれは”縁“だと思うから。

みなさんも本はカバーしないように。本や雑誌の表紙を見せてあげて。そうしたら僕みたいに買ってくれる人もいるだろうし、それに影響を受けて人生が変わることもある。

だから、本にはカバーをかけないで。

本や雑誌が売れない、でもキミが電車でこれみよがしに見せてあげれば、出版ビジネスも勢いづくよ。ムーは特にむき出して見てね。(笑) ノストラダムスと友だちになれるかも。

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今日も最後まで読んでくれてありがとう。

また明日キミに会うのを楽しみにしている。

                             野呂 一郎

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