トランプ返り咲きの悪夢に備えよ。そのためにはAIじゃなく人間が必要な理由
この記事を読んであなたが得られるかも知れない利益:世界各国が「トランプ復活」という最悪のシナリオに備えている。だからトランプ周辺の情報を集めている。そのために必要なことはAIでなくて「人間力」なのだ。トップ画はhttps://qr1.jp/zrXrwW
おしゃべりの学生を評価するわけ
少なくなっているんですよねえ、おしゃべりの学生が。
おしゃべりっていうのは、自分のことだけを話して周囲をしらけさせてしまうタイプではなく、相手の話も聞いたり、人と人の間に入って仲介ができたりする学生のことです。
あえてコミュニケーション上手と言わなかったのは、「自分から人に話しかける=おしゃべり」こそ、これからの時代にコミュニケーション上手の最も大事な資質だと思うからです。
自分から人に話しかけるタイプの人物は、日本では昔から稀有ですが、最近は若者も含め、減っている印象です。
ビジネスも政治も、これからは何が大事かっていうと「一次情報」、つまり人と会ってゲットした情報です。
おしゃべりの人物こそ、「一次情報」を取るのが上手なのだ、今日はこのことを考えてみたいと思います。
AIは誰でもできる
AIが情報の王者みたいな顔をしている今日このごろですが、それは二次情報の王者でしかないことに気がつくべきです。
二次情報とは、つまり新聞、雑誌、本にすでに載っている情報のことです。
AIはそれを加工して、新たな情報に変換しているだけに過ぎません。
しかし、今の時代重要なのは、一次情報なのです。
それは端的に言うと、人に当たって聞き出す情報です。
今話題の頂点にいる、週刊文春のスクープ記者をイメージするといいでしょう。
彼ら彼女らは、まず自分からアクションを取りますよね、必然的に、つまり「聞き出す」というのが記者の生業なのです。
もちろん、相手から話を聞き出すのは、おしゃべり、だけでは足りませんが、まず自分から話しかけないことには話になりません。
今、最も重要な情報は「トランプ」だ
このnoteはビジネスなのにこうして時々政治のことを話すのは、
政治>ビジネスだからです。
はっきり言うと、日本経済が低調なのは日本のビジネスマン(ウーマン)は優秀なのに、政治家がヘボで足を引っ張っているからです。
今僕が心配しているのは、日本の政治家(官僚も含む)が、国家として最も重要な情報収集ができていないのではないかということです。
The Wall Street Journal電子版2024年1月26日号は、Trump’s Momentum Has World Leaders Bracing for Round Two(世界のリーダーたちはトランプの勢いに押され、最悪の事態を考え始めた)と題し、トランプ復活という彼らの多くが恐れるシナリオを頭に入れ始めています。
各国がやっているのは、ズバリ、「トランプに関する最新情報収集」なのです。
アメリカのトランプ周辺の有力者、有力政治家に対し、腕利きの「おしゃべり」を派遣して「トランプが何を画策しているか」の情報を集めているのです。
日本人は僕を含めダメだよなあ、知ってる限りで言うと。
英語ができるできないじゃないんだ、メンタリティの問題なんですよ。
英語がうまく喋れる人はごまんといるけれど、自分から相手の懐に飛び込んでいくような人はめったにいません。
そういう態度では、一次情報は取れないですよ。
シャイな僕じゃダメだ(笑)
でも、一次情報を関係者から引き出すには、予備知識も大事ですよね。
トランプの最新情報を引き出すには、トランプに関する世界の最新情報と理解が必要ですね。例えば以下。
現代における「情報」の価値
文春は例のスクープで1号45万部を完売させ、3億近い売上を叩き出しました。
一次情報のチカラです。
それは言い換えると、「人間のチカラ」「人間力」なのです。
文春のスクープは期せずして、人間の情報力がAIのそれをはるかに上回ることを実証したのです。
おしゃべり+情報力、そして英語力で、日本の平和と繁栄にとって最も大事な情報をもぎ取る。
パーティ券を売る能力ではなくて、日本を建て直す政治家にはこの資質こそがもっとも重要です。
野呂 一郎
清和大学教授
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