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「孤独のグルメ」が教えるもの。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:AIに支配されないためにあなたは何をするべきか。それは生の情報と経験の量と質を上げることだ。「孤独のグルメ」が教えるものとは。

孤独のグルメはどこがいいか

このあいだ、孤独のグルメで取り上げられたレストランの話をしました。

あのお話ってどこがいいかって言うと、主人公が食事と対話するところですよね。

じっくり食と向き合う。

ふと、見知らぬ街を歩いて、目に止まり、「ここよさそうだ」という直感に従って中に入ったら、どんぴしゃりの味に出会う、というストーリーです。

でもこれが友達と二人だと、そうは行きません。

連れ合いに気を使って、つい自分の好みは後回しになってしまいます。

よさげなとんかつ屋が目に入りましたが、あなたはこう呟いて自主規制します。

https://qr1.jp/oqosdE

「こいつはとんかつにうるさいからな、でもわかってないんだよな。ちょっとでもピンクが入ってると、揚げ方が火が通ってないとか、そんな程度なんだけどさ」

とんかつがわかっているあなた

孤独にならないと、いつまでたっても自身の食に関する感覚と選択眼を研ぎ澄ますことができないのです。

孤独のグルメの見せ所は、主人公と店の主人とのやり取りです。

うまそうに食べる主人公に、店の主人が「自分の味がわかる客だ」と気づき、声をかけ、そこで食に関するうんちくが繰り広げられ視聴者を楽しませます。

これも、一人で店を訪ねるから、生まれるドラマなのです。

一人のほうが情報量が多い

マンネリの人間関係、友人関係を捨てて、一人で行動しましょう。

孤独のグルメは、いかにもぼっち飯で、誰とも話さず、したがって情報も何もゲットできないと思われがちです。

でも、実際は食べ物と自分という一期一会が深められるし、ひとりだからこそ、声がかけられやすいし、店の主人も声をかけやすく、結局二人で食べるよりも、新鮮で有益な情報が得られやすいのです。

AIが人間を支配する時代です。

それに対抗するには、僕らは人間にしかできない生の体験をして、機械には取れない生の情報に触れること、これを心がけることではないでしょうか。

それには、いつも一緒にファミレスに行っても、スマホばかり見ている友人を捨てて、一人でご飯を食べに行くべきです。

一人だと、まず飲みたいというならば、なるべくチェーン店は避け、初めての店に入り冒険し、もつ煮など頼んで店の実力を見てみましょう。

お新香の浸かり具合を楽しんで、ビールが進むあなたを見て、隣の酔っぱらいが声をかけて来ます。

一人旅のススメ

この間、友人夫婦に連れられてぶどう狩りに行ったんですが、ぶどうは一緒に食べたんですが、宿の露天風呂は一人で行ったんですよ。

こういうときも、一人のほうが新しい経験、情報を得やすいんですよね。

大きな湯船に僕しかいませんでしたが、誰か来ると「こんばんは」と声をかけていました。

そのうち誰かが「熱いですね」と声をかけてきて、いろんな話が弾みました。

https://qr1.jp/Cz9wgj

彼はいわゆる新富裕層で、ビットコイン取引で儲けサラリーマンをやめて、その資金でコンサル業を考えているのだとか。

僕は週刊誌でしか知らなかった、新しいお金持ちを目の当たりにして、貴重な生きた知識をゲットしました。

皆さんに言いたいんです、AI時代だから「孤独のグルメで行こう」と。

どうせスマホばかり見てる友達とは、議論する機会もなく、深まらない、一緒にいても意味がないですよ。

一人で旅をすれば、他者に声もかけやすいし、かけられやすく、経験も情報も増え、あなたを豊かにし、おまけにAI時代に勝ち残れると、いいことばかりです。

糸川英夫の遺言

僕が最も尊敬する科学者、ロケット博士の異名を取った糸川英夫(いとかわ・ひでお)さんはこんなことをおっしゃっています。

「新しいアイディアを生み出す有効な手段として、一人で旅行することを勧める。なぜ一人がいいか。それを声をかけられやすいからだ。飛行機や新幹線で一人でぽつんと座っていれば、何かと声をかけられやすい。一人が開放された存在であるの対して、二人になるととたんに閉鎖社会を作ってしまうため、他人が入り込むスキがなくなるのである。」

糸川英夫著 「一日一発想365日 p24」より、一部加筆訂正


開放された存在、というのは、自由な存在と言い換えてもいいのです。

だから、糸川さんの伝で言えば、いつも誰かとつるんでいるあなたは、開放されておらず、自由な存在ではないのです。

誤解を恐れずに言えば、あなたは本当のあなたではないのです。

僕は現代人は、孤独であってもスマホにつながれた、いや隷属されている、開放されてない、不自由な存在だと思っています。

https://qr1.jp/yv3K9F

孤独の旅に出るなら、スマホは捨てたほうがいいかもしれません。

野呂 一郎
清和大学教授

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