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世界マーケティング7大トレンド②インクルーシブ・マーケティングとは何か

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:
マーケティング7大トレンドその2、インクルーシブ・マーケティングとは何か。日本企業のマーケティングを問う。

きのう、世界7大マーケティング・トレンドの1、”パーパス”を説明しました。

今日は、2のインクルーシブ・マーケティングの説明をしましょう。

      世界7大マーケティング・トレンド

1.パーパス(purpose 企業の存在意義)で成長にはずみをつける (Purpose a beacon for growth)
2.本物のインクルーシブ・マーケティングを実行する (Authentically inclusive marketing)
3.知的でクリエイティブなエンジンの構築する (Building the intelligent creative engine)
4.クッキーレスな世界でカスタマーに接する (Meeting customers in cookieless world)
5.“人間第一”のデータ経験をデザインする (Designing a human-first data experience )
6.ハイブリッド経験を高める (Elevating the hybrid experience)
7.カスタマー・サービスをAIでパワーアップする (Supercharging customer service with AI)

デロイト・サーベイより

2.本物のインクルーシブ・マーケティングを実行する、というところですね。

インクルーシブとは何か

インクルーシブもパーパスと同じくらい、いやそれよりも流行っているビジネス用語です。

これは日本語では包摂などと訳されますが、基本的な意味は、排除しないことです。

例えば身体や精神に障害がある人、外国人、他民族、性的志向において異なる人を排除しないことです。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Ftayori.com%2Fblog%2Fdiversity%2F&psig=AOvVaw2XpwHi7-REO-gwEw93EIKt&ust=1645088504439000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwijgtyw7oP2AhWcx4sBHdxOCSMQr4kDegUIARDNAQ

インクルーシブ・マーケティングとは、マーケティングにおいて、人種、民族、性、能力において異なる人が排除されていると感じたり不快になるような、メッセージを伝えるな、という教えのことです。

筆者の定義

 マーケティングの前に有言実行が求められる時代

しかし、単にインクルーシブやダイバーシティ(多様性)をマーケティングで強調すればいいかというと、そうではありません。

実際にその企業自らが、インクルーシブやダイバーシティを実行していないと、意味がありません。消費者から信頼されないからです。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.irasutoya.com%2F2017%2F10%2Fblog-post_29.html&psig=AOvVaw2QaY_3Qua560kCcf52UBUM&ust=1645088598872000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwiH4d_d7oP2AhU1IqYKHepLCJUQr4kDegUIARDxAQ

調査結果によれば、57%の消費者が、社会的公平性の実現をサポートしている企業、ブランドに忠誠心を持つと答えています。

それは企業の全行動に及びます。

採用、継続的雇用、多様な業者を選択すること、、健常者以外に製品をプロモーションしているかなども、消費者はチェックしているということです。

もし企業やブランドが、口ではインクルーシブと言っても、実際自分の会社では、差別的、排除的な企業行動をしていれば、その企業のブランドは買ってもらえないということです。

 新時代の勝てるブランドとは

調査では、昨年1年収益成長率が10%以上の企業とそのブランドを優良ブランドとしています。

優良ブランドは、ことごとく、売上の伸びが鈍い企業に比べてパフォーマンスの評価基準が違う、という結果が出ました。

その基準とは、企業がいかにダイバーシティ、インクルージョン、イクイティ(equity公平さ)の実現に向けて努力したかということであり、マーケティングの巧者はそれを数値化して企業のパフォーマンスを評価しているということです。

マーケティング・メッセージの合言葉はインクルーシブです。

しかし、企業行動がインクルーシブでなければ、消費者からの信頼は得られず、ブランドとしても認められないということですね。

 どうなんでしょうね、日本の企業は、まだ全然インクルーシブのアピールもしなければ、企業としてそういう方向への取り組みもやってないように見えるんですが。

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

それではまた明日お目にかかりましょう。

 

                             野呂 一郎

               清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

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