働くという事①〜女性デザイナーの結婚・出産〜

今は当たり前になった『女性が働く』という事。でも結婚・出産によって多くの女性がキャリアや年収、やりたい仕事、働くという事etc何かしらを諦めていると感じています。

その中でも女性デザイナーの働く現状は驚くほど変化がない!とゆうか、デザイナーの働き方の感覚が未だに古い人が多い!!残業や泊まり込み・休日出勤は当たり前、クライアントのいう事は絶対、仕事は1人で完結させるものetc。そんな環境だと女性自身も『結婚や出産を諦める』か『仕事を辞める』の2択で考えてしまう。そして会社の男性も上記の2択が当たり前だと思っているのか、働き方の環境を変えていこうとはならない…。驚いた事に、大手の会社でも未だにこんな状態らしく、20代後半〜30代前半の私より遥かに才能のある女性デザイナー達は『仕事をとるか、家庭をとるか(会社を辞めるか)』で悩んでいるとの事。

私の会社も数年前までは上記のような感じでしたが、他部署の女性が出産・復帰してバリバリ働いているという前例を作ってくれたおかげで、私も現在妊娠中。復帰後の話を上司とした際に、「私は今と同じ立場(サブではなくメインデザイナー)で仕事をしたいが時短になるため時間確保に悩んでいる」という旨を伝えたところ、在宅勤務を基本にしようという提案を受けました。病気や不妊治療もあり、以前から週1ペースで在宅勤務をやっていた(できていた)という実績も加味されたとは思いますが、私が今まで通りのパフォーマンスができる環境を考えてくれ、与えてくれようとしている事にとても感動しました。

あともう1つの要因としては、私個人の働き方改革があるのかなと思います。入社から数年は残業・泊まり・休日出勤当たり前という働き方をし、デザイナーとして一人前になるためにガムシャラに働きました。数年後になんとなく1人でも仕事が出来るようになり、結婚を考え始めた時に『このままの働き方だと夫との時間もとれないし、子供が欲しいとなった時に会社を辞めるしかない』と思い、働き方を変える努力を始めました。最初にやった事はタイムマネージメント。土日出勤は基本的に辞め、毎朝どの案件にどのくらい時間をかけるかを考え、定時までに仕事を終わらせるよう心がけました。それでも突発的に発生してしまう仕事やそもそも定時内では終わらない仕事量…。上司に相談をし、社内外のデザイナーとチームを組んで仕事量を調整。するとキャパアップに繋がるのはもちろん、他のデザイナーの発想やデザインテイストから勉強ができ自分のデザインの幅が増え、もっと幅広い仕事を担当できるようになりました。で、こんな事を勝手にやっていたら会社的に考えていたデザイナーの働き方改革とマッチしたらしく、会社全体での取り組みになりました。

私の会社は中小企業なので個人の意見が通しやすかったり、働き方を変えやすいのだとは思います。(もちろん風当たりが強く、何度もめげそうになりました…。)でも最初から仕事or家庭(会社を辞める)の2択ではなく、仕事を続けながら家庭を持つを目標にして、自分の働き方と周りの感覚を変えていけたらみんなが幸せな結果になると思います。もっと女性デザイナーが仕事を続けながら結婚・出産ができる会社が増えたら良いな〜。

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