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GWの想い事③ 「失望を味わう」

『失望を味わう』

昨日、ずっと心の中にあった大きな感情が、人の世界で、何と呼ばれているのか、自分の感情と言葉とが、やっと「=」(イコール)になる瞬間を迎えた。

「=」で結ばれるという事は、私の中で一つの事象を味わい尽くして、そろそろ完結しようとしているサインでもある。

ある人間関係において、納得がいかない、自分の尊厳が蔑ろにされている感じがする。

自分に非があるのか、相手に非があるのか。
はたまた、どちらにも非があるのか。

自分は、非の領域を作りたいのか、作りたくないのか。
作ることで、相手を罰したいのか、自分を守りたいのか。

様々な、どろどろとした葛藤を、随分と長く続けていた。
もう厭だったけれど、どうにも手放せなかった。


叫んでいたように思う。

どうにもならない、その感情の綱を握り締めながら、顔を背けて、目を堅く瞑って。

暴風雨に吹かれながら
「厭だ!本当は離したい!
でも、どうしたら力を抜いて綱を離せるのか解らない。
もう厭なんだ、誰か助けて!!!
力の抜き方を教えて!!!」
そんな事を、ずっとくすぶらせ、繰り返していた。

夜、独り。
内に潜る。

ヘッドホンをし、ニュートラルに切り替わる音楽を大音量で聴く。
スイッチが切り替わったのが解る。

目の前に広がる音の海に、自分の今の心を剥き出しのまま、ぶち撒ける。

浮かんでは消える。
気になる部分をどんどん、取りとめなく書いていく。書き連ねていく。

すると1つの言葉が浮かぶ。
つまりは「失望」だと。

今の今まで、自分が感じてきた感情は「失望」だったのだと。

胸の中心、心の在り処で、酸いも甘いも、一瞬前まで入り乱れ、散りばめられていた者達は、その瞬間、煙が魔法のランプに吸い込まれていくかのように私の胃から下、お腹全体、腑へと落ちていった。
一瞬にして纏まり、主な住み処を心から腑へと移した。

結局のところ、誰に何を教わっても、このプロセスを自分で経ないと、人は納得に至らないと私は思っている。
だから時々、人間である事が面倒くさくなる。

腑に落とすために、その都度、嵐を自分の中に巻き起こし、いちいち復旧させていく何とも、気力、体力のいる作業だ。

心の中に引き出しが多いというのは、その作業を沢山してきたという事なのだと思う。

その引き出しに仕舞われているものの正体は、人生を彩る心の絵の具であるから、省けないし、蔑ろには出来ない。

私に多い色合いはあるのか。
それは、どんな色か。
組み合わせた事のない色合わせ、
持っていない色、持ちたい色、要らない色。

最期に完成する絵は、どんな色彩か。
人生でする事が、いっぱいある。

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