続くかな? (2/11)
たぶん続かないです。
文字ラジオ、もはや日記として機能しなくなった「のり子喫茶店」の代わりに始めてみることにしたんですが、どうでしょう。
この人生で「生きる」以外のことを続けられた試しのないのり子、いや、「生きる」と言うことさえ危うかったじゃないですか。
まあまあ、ともかく続けることより、始めることの方が人にとっては難しいけど、それだけは得意なのり子の、
「文字ラジオ」
始まります。
いやあ、第一回、このラジオのテーマも決めてなけりゃ、今回なにを話すかさえ決めてないんです。さっさとサムネイル作って、タイトル「続くかか?」だけ打って書き始めた状況。
じゃあ、何書くか決まったら、また書きに来ます。
一旦、下書き保存。
・・・・・・・
二時間後。 晩御飯食べてきました。 白身と牡蠣のフライ、きんぴらと蓮根の甘辛煮。ニノさんの録画してたやつ観ながら食ったのね。まあ、それだけなんだけど。
何書くか考えたけど、やっぱり無難に好きなものについて書いとこうかなと。
第一回は「Hip Hop」
ヒップホップと言えばよく話題に上がるのが、「なぜヒップホップは日本で流行らないのか」あるいは「日本では受け入れられないのか」
のり子から言わせれば、精神構造がアメリカと違うから。です。
西洋の絶対主義的精神がヒップホップには不可欠で、それを体現したのがヒップホップとも言えるので、相対主義的な日本でヒップホップ文化を浸透させるのは難しい、どころか、受け入れられるのすら無理なんじゃないかな。
絶対主義的精神とは、Aを価値観の中心に据える精神のこと。
ご存知の通り、ヨーロッパではキリスト教が(もしくは聖書が)精神の中心に据えられてきました。キリスト教が絶対出なくなった今、各々が別の価値観を中心に据えて、それを柱に物事を考えてゆく。判断してゆく。
日本は相対主義と言いましたが、河合隼雄のいうところの「中空構造」でして、Aも何も中心にくることがない。常に中心は空白なんです。
じゃあ何をもとに判断するかというと、そう「バランス」です。
日本は常にバランスを保つように物事を決めてゆきます。右翼が百人いて、左翼が九九人いたら、自分は右翼に入る。そして一番好まれるは右翼にも左翼にもならない人。
日本ではとてつもなく偏った才能を持つ人、別な価値観を持って押し出す人、はなかなか認められない。
日本で売れるのはバランス感覚のいい人です。
アメリカそうでもないですよね。
ヒップホップと言う一般社会とは異なる価値観が出てきても、それを中心にした世界が形成される。ヒップホップを精神の中心に据えて物事を判断する人が当たり前にいる。
ヒップホップを中心にすると言うことは、法律も民族的価値観も宗教的な善悪も採用しないと言うことです。その人にとってはヒップホップ自体が世界で、それ以外の価値観は別の人のもの、別の世界。
日本でそんな人あまりいないですよね。
ヒップホップ好きの日本人も、大麻問題に関して「オランダの法律では認められてるのに、日本で吸って捕まるのはおかしい」と言ったりする。ヒップホップを中心にするなら、法律なんて持ち出してはダメでしょ。まだ法律とか日本的価値観が抜け切れてない。第一、オランダの法律は守ろうとするのに日本の法律は守らない意味がわからない。
ヒップホップを中心にし切れない。その感覚がわからない。よしんばできたとしても、その人はヒップホップ界からかも避けられるほど、日本では認められない。なぜなら法も常識も無視してヒップホップの精神で活動する人がいると、日本中から冷たい目で見られて、ヒップホップの価値自体が下がるから。
なので魂ごとアメリカから受け継ぐというのはできないんですよね。
できて手法と芸術的精神。その辺は星野源の「創造」が天才的。
文句ばっか言っててもしょうがないですね。
好きと言いつつ、最近ずっと聴いてなかったんですヒップホップ。
一番好きな時期は朝起きてから夜寝るまで、下手したら夜寝た後もずっとかけて聴いていた。
リルウェインの 6foot7foot なんて500回は聴いたでしょう。MVもカッコよくて、ノーラン監督のインセプションなんです。曲と全然関係ないのに。そこがいい。リルウェインの一貫した特徴は意味がないと言うところにある。歌詞もだからめちゃくちゃ。思いついたいいフレーズを並べてる。
のめり込んだらなんでも自分に取り込んで、換骨奪胎して小説で再現したり、どうにか自分のものにしようとするのり子ですが、リルウェインだけはそんなことした覚えがない。
あとはエミネムとカニエウエスト。
典型的な2000年代。2010年代ですらない。のり子の世代的にはちょうどリルウージーとかポストマローンとかイケイケでした。あんま聞かなかったな。
ギリ聞いてケンドリック・ラマー。彼はアルバムも買いに行きました。でもちょっと凄すぎてついていけない。
こんな話をダラダラするのはやめましょう。
一番おすすめの、のり子がイッチバン衝撃を受けたアルバムでも紹介しましょう。
デルトロン3030の「Deltron 3030」と言うアルバムです。
アルバム自体が一つの映画というか、一つの世界観なんです。だからパラレルワールドからCDを持って帰ってきたみたいな、感じには特になりません。
でも、めっちゃいいですと。リリックに攻殻機動隊も出てきますし。
一本の映画、という比喩も出てきましたが、それでいうと有名なので MF Doom エムエフドゥーーーム。永遠に聴いていたいアーティストのうちの一人。一曲が一本の映画みたい。あるいはアイデアが面白い。アイデアってのはサンプリングもそうですが、韻の踏み方とか、曲のコンセプトです。ラップの面白さの良い部分のセンスがいいという印象。
日本ではstillichimiya「死んだらどうなる」
カレーの曲が最高です。
ちょっと曲名調べます。
「Digital Curry」
デジタルカレーでした。
でも全部いいので是非聞いてください。
今のヒップホップの流れを追っかけれてないことが、とても残念です。
聞いてたら無限に話が続くだろうな、こうやって書いてて、ほとんど忘れてるんだもん。人もアルバムも。
ちょっと自分のプレイリスト眺めてたらあ・トライブ・コールド・クエストとか見つけた。懐かしい。もう一回聴きたくなるわけでもないけど。
でも、総合するといい思い出かな?
リリックを書こうとノートやルーズリーフなんかに、詩とか韻をずっと書き連ねてゆく。ほとんど消失してもまだ大量に残っている。
やくしまるえつこの「ヤミヤミ」っていう曲が好きで、その一節をサンプリングしてビートを作ろうとして挫折したり。のり子の構想では、たまの「電車かもしれない」のフレーズ「ぼくらは生まれつき身体のない子供たちー」から曲が始まって、ヤミヤミの間奏をリピートしたビートがに移るのです。オシャレだと思うんだけど、技術も機材もなくてね。
ヒップホップ的な詩の作り方でラップじゃない詩も作れるのではないかと模索したりもしました。
せっかくなので、載せましょう。
「詩妙」です。どうぞ、
「詩妙」
五噫、五噫に噛み捨てるgum
お子ちゃまの呑む嘘のタバコの味のように
醇乎としてかつ健全である
脳に行きなすシナプスを
孜孜としてその理非曲直を
ただ一刹那に組み替える
So ring the alarm , pull the
extinguishers off the wall
汪洋たる緑の葉 バビロン式の構築
可借今ここで死のうとも
耳食の徒が仮面つけて列を成す
玄妙極まる
血が舞い日が変わる
すさんだ暝氛の場に敵を撒く
形而下をもっぱら遊離した詩は
古代の神のように隙がない
I think stand you under me
If you don't understand me
慨嘆したれ
魚に愧赧の念
金閣寺より時の波を超える
醜聞の風をもろともしない勁草
危機警報
絵解きするumpire
軽佻浮華吹き飛ばす散財
これは御託宣
曲学阿世を洗濯
瑕疵のない華美たる宝璐の宝庫愛がない社会に
神議る破壊神
月並みポコペンな言説売り飛ばす
Got some dirt on my shoulder
Could you brush it off for me?
まあ、よくわからないですね。
どこで韻を踏んでるのかも、高度すぎて僕にはわかりません。
まあ、このラジオのテーマはこんな感じにしましょう。
つまり、あんまり普段音楽の話しませんから、音楽のことと、ラジオなので何か一曲でも紹介して、話を続けるように。
これ書きながらずっとヒップホップではなくてビートボックス(Wildcard GuysとかGene Shinozakiとか)聞いてたんだけ、おい、ラップ聴けよ! と思いまして、カニエウエストの「パワー」聞いて昔みたいに歌ってみたんですけど、全然声が出ない……
あの頃は魂をすり減らしながら毎晩歌ってたなあ、と思い出しました。
笑わないでください。
ああ、あとエミネムが「Berzerk」とか「lose yourself」で着ているような服をずっと着てました。
かっこいいでしょ。
にゃー