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本10 伝われ、愛 中島みゆき

ずいぶんと懐かしい心持ちで読んだ。何年ぶりだろう。この本をはじめて読んでから30年くらい経つんじゃないでしょうか。

アルバム『寒水魚』あたりはまだみゆきさんって札幌に実家があったりしたんですね。

このエッセイはオールナイトニッポンの事を中心に、身辺雑記みたいなことを語るように書かれています。

忘れている部分あり、覚えている部分ありって感じで読みました。

本の中に、2人のリスナーからの手紙を折り込んでいます。全国のリスナー代表みたいな形で。

ラジオを聴いている人たちは、みなそれぞれ悩みを抱えていたり人生を背負っていたりしていて、日々のいろんな事をハガキに書いて送っていたりするんです。「ネタはがき」も、もちろんあって、だから笑いがあったりしんみりしたりがある。五感を使うメディアだったんですね、ラジオは。

リアクションするリスナーもいれば、そうしないリスナーもいる。そういう人達をひっくるめて真夜中に包み込んでくれていたような気がするあの頃の深夜ラジオだった。

そういう意味では中島みゆきのオールナイトは当時の自分にとって、とても大事な、そして今でも忘れられない番組でした。一生忘れないんでしょうね。

本のタイトルである「伝われ、愛」というのは、中島みゆきの一貫したテーマであるような気がします。








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