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この世のもっとも純粋な喜びは、他人の喜びを見ることだ。

三島由紀夫最後の戯曲「癩王のテラス」から、
この言葉を宮本亜門氏が紹介している
(今週の『ACROSS THE SKY』)。

亜門さんが「三島らしくない」と言うように、
自己愛に満ちたその言動とは明らかに乖離する台詞だ。
しかし、芸術の追求や自分自身の悔恨を重ねたとも言われる
この物語の本筋に、
この言葉があったのかどうか、亜門さんに訊ねてみたい。

無関係の他人の笑顔に微笑む事はもちろんあるが、
私は、家族を除けばおよそこの境地には遠い。
この「純粋」という形容も、世間とは別の次元を
想定して使ったのだろうか。
三島由紀夫没後50年、
この台詞を書いた意図を三島に訊ねてみたい。


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