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オランダの保育園に子どもを通わせて印象的だった10のこと

オランダは4歳から小学生。昨年12月にうちの子たちは6歳と4歳になりました。

わが家の「保育園」時代はこれにて終了、ということで、オランダ(アムステルダム)の保育園で印象的だったことを書き残しておこうと思います。

オランダ移住を検討している人、海外の保育園事情に興味がある人の参考になったらうれしいです(なお、日本で子育てをしたことがないので、日本の保育園との比較はできません・・・)。

1. 荷物が少ない

オムツいらない、粉ミルクいらない、お布団いらない、連絡帳なし、体温計らなくていい。「体質的にこの粉ミルクじゃないとダメ」とかなければ、子どもを連れて行きさえすればいい感じでした。

2. バーティカルクラスがある

保育園によりますが、うちの子が通っていた園には、0歳から3歳まで年齢ごちゃ混ぜの「バーティカルクラス」があり、年齢ごとのクラス(0歳から1歳までと、2歳から3歳まで)と選べました。年齢ごちゃ混ぜにすることで、いろんな立場を経験することができます。

3. 通う日が週0か週5だけじゃない

基本的に自分たちの好きな曜日、好きな日数あずけることができました。子どもの人数や年齢、親の仕事の大変さによって、あずけたい日って変わるもの。なんなら引っ越しと重なって、2つの保育園に通わせていた時期もありました。

4. 先生に対して子どもの数が少ない

日本の保育園がどうかは分からないのと、これも保育園によると思うんですが、先生1人に対して子ども4〜5人くらい(?)の比率だった気がします。先生が余裕があることは大切です。

5. 食事がシンプル(すぎる)

毎日パン、それにジャムやフムス。パスタなど温かい食事はたまに。不満があったわけではありません。こうやってオランダの食文化ってできているんだなって思いました。あと、基本的にベジでした。体質や宗教など、いろんな人がいるからでしょうね。

6. 安くない

週5あずけると毎月2000ユーロくらいかかる気がします。所得によって異なる額が返ってくるんですが、所得が多い人ほど返ってくる額が少なくなるので、リッチなのに「保育園に通わせると家計が苦しくなるので、子どもを作るか迷っている」という人もいました。わが家は多いときは、毎月10万円くらい払っていたと思います。

7. 年末年始も開いている

1/1を除いて、年末年始も子どもをあずけることができました。逆にクリスマスの週は2〜3日お休みに。保育園の先生はお休み少ない印象がありました。

8. 先生を下の名前で呼ぶ

「Ella(エラ)」「Nico(ニコ)」といった具合に、子どもたちは先生のことを下の名前で呼んでいました。先生たちが、日本でいう「先生」という感じではなく、同世代のよく顔を合わせる知人みたいな感じで、親との関係もフラットでした。先生に送り迎えのときに頭を下げて挨拶する、とかはない。

9. 誕生日会

これはオランダ全体がそうですが、誕生日の人=祝われる人がプレゼントを持っていくルールでした。先生たちは紙でできた手作りの王冠を作って渡してくれました。

10. ゲストがよく来る

保育園でのアクティビティーを増やす、先生たちの負担を軽減するためだと思うんですが、音楽家が来て楽器を演奏してくれたり、ヨガのインストラクターが来て教えてくれたりしました。うちの子もヨガ好きみたいで、たまに家でポーズを見せてくれます。

締めくくり

さて、先生不足とか、先生の給与水準がそこまで高くないとか、他の国と同じようにオランダの保育園もいろんな課題があることは、ただ送り迎えをしているだけでも感じました。それでも、4年間(2人合わせて6年間)助けられました。

この体験をひとことで締めくくるとすれば、「安心」かなと。わが家のように国籍や家で話す母国語が違っても安心してあずけられるって、きっと当たり前のことではないんだと思います。

日本の保育園と違うところ、ありましたか・・・? Twitterで教えてください。(サムネイル:KinderRijk)

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