【読書感想文】睡眠こそ最強の解決策である~PART2~

今回はPART2の内容についての感想を記載したいと思います。健康や記憶との結びつきを学ぶことが出来、日常生活を幸せに暮らしていくためにも、睡眠は重要であることを学ぶことが出来ました。残業時間が多く、睡眠時間が減った時は体重が増えやすい傾向にあったことがわかりました笑。

ノンレム睡眠と記憶力の関係

ノンレム睡眠による記憶の定着 

記憶は深いノンレム睡眠の時に、睡眠紡錘波と徐波睡眠が情報を海馬から皮質に移動させることで、長期記憶として保存されてます。そして、海馬から記憶が無くなることで新しい情報を覚えることが出来るような仕組みになっています。何か記憶を定着させたい場合は、学習したその日に睡眠をとるようにしましょう。ある実験では昼寝のあり無しでテストの成績に20%以上の差が出ることが報告されてますので、昼寝も有効活用しましょう。

睡眠は記憶の選別も自動的に行っている。そのため、記憶することだけでなく忘れることが出来るのも睡眠の機能の一つである。

運動機能の向上とノンレム睡眠の関連性

睡眠は情報の定着だけでなく、運動機能の向上にも有効なのです。運動機能の場合は、皮質ではなく脳の回路に移動させることで実現してます。そのため、練習していた時は出来なかったことも、眠ることで出来るようになります。特に8時間睡眠の場合、最後に2時間が最も睡眠紡錘波(ステージ2のノンレム睡眠)が現れて、運動機能の定着に最も向上するので、レッスンや練習をした日は8時間以上睡眠をとりましょう。

睡眠不足との脳への影響

睡眠不足と集中力の低下

睡眠不足の状態になると、最も最初に影響を受けるのが集中力です。。6時間睡眠を10日間続けた場合、24時間起きていた状態と同じレベルまでパフォーマンスが低下してしまいます。そして、睡眠不足が慢性的に続くことで、睡眠不足の状態に慣れてしまい、普通の状態だと勘違いしてしまうので要注意しましょう。

人間が起きている時間の限界は16時間であり、16時間以降は徐々に脳の機能が下がり始めてしまいます。自動車事故の分析では、19時間起きていた状態では、法律以上のアルコール度数に達していることが明らかになっているので、長時間勤務の時は車通勤はやめましょう。

睡眠不足による感情の起伏

睡眠は感情のコントロールすることにもつながりがあります。睡眠不足の状態になると怒りの感情を生む偏桃体と意思決定をつかさどる前頭前皮質の繋がりが弱くなることで、感情抑制が出来なくなります。怒りの感情だけでなく感情のブレ幅が大きくなるため、ポジティブとネガティブの感情の間を激しくいったり来たりするような状態で、浮き沈みが激しです。

睡眠はアルツハイマー病ともかかわりがあることがわかっています。睡眠をとることで、アルツハイマー病と関係のある毒素を取り除くことが出来るのです。そのため、慢性的な睡眠不足が続くとアルツハイマー病の発症リスクが高くなるので、若いうちから睡眠をしっかりととるようにしましょう。

睡眠不足がもたらす寿命への影響

睡眠不足と神経系

睡眠不足は神経や血管にも悪影響を与えることが判明してます。6時間以下の睡眠の人は7~8時間睡眠をとる人と比較すると、心臓に血液を送り込む冠状動脈を損傷する確率が200~300%上昇することが報告されてます。

睡眠不足の状態になると全身の機能を統率している交感神経系が過活動の状態になることで、心拍数が増加します。そして、血圧の上昇とコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが増加する一方で、全身の癒しを充てる成長ホルモンの分泌が低下する状態となってしまいます。

睡眠不足とダイエット

睡眠不足になると血糖値のコントロールが出来なくなるため、睡眠不足の人は肥満や糖尿病になりやすい傾向になります。また、睡眠不足の状態では、レプチンと呼ばれる満腹信号を出すホルモンが減少して、グレリンと呼ばれる空腹感を出すホルモンが増加します。そのため、食欲が増加することで、摂取カロリーが増えるようになるが、消費カロリーは変わらないので、体重が増える状態となります。。さらに睡眠不足の状態では、ジャンクな食品を好む傾向にあるため、肥満になりやすくなると言えるでしょう。また、睡眠不足の状態では身体が脂肪を求めるため、筋肉が落ちて死亡が落ちない状態に陥るため、ダイエットの天敵になります。

睡眠不足による生体系への影響

睡眠不足は生殖機能の低下にもつながることがわかっており、睡眠時間が6時間以下の場合、男性の場合は29%精子が減少し、女性の場合は20%卵胞刺激ホルモンが減少してしまいます。

病気の抵抗力にも影響しており、あるウイルスに対する感染率が、5時間未満のひとは50%、7時間以上の人は18%と大きく差が開いてます。

また、睡眠不足はがんにも影響を及ぼすことがわかってます。。睡眠が6時間以下の人は7時間以上の人と比較するとがんにかかる確率が40%上昇することが報告されている。免疫機能であるナチュラルキラーが減少することで、がんに抵抗することが出来なくなります。

さらに5時間以下の人は7時間以上の人と比較すると、テロメアの劣化具合が早くなり、睡眠不足は悪い方向に遺伝子操作をしているような状態であるので、人体に大きな影響を与えます。

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