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新作 河合郵便局 おこと代筆物語 〜上北山村が綴る明治の四季〜

『河合郵便局 おこと代筆物語 ~上北山村が綴る明治の四季~』

明治15年、奈良県吉野郡上北山村。吉野川の最上流に位置するこの村で、一通の手紙が人々の心を繋いでいく——。

本作品は、上北山村河合にある河合郵便局で働くおことを主人公に、代筆という独特の仕事を通して、明治時代の山村の暮らしと上北山村の魅力を描き出す心温まる物語です。

おことの丁寧な筆遣いが紡ぎ出す手紙には、上北山村の四季折々の風景が鮮やかに描かれます。

春の山菜採り、夏の鮎漁、秋の紅葉と柿の葉寿司づくり、冬の厳しい寒さと人々の絆。

さらに、村の誇る吉野林業や、平家の落人が始めたとされる河合弓引き神事など、上北山村ならではの伝統と文化が生き生きと綴られていきます。

物語は、東京から赴任してきた新任郵便局員・新谷隆史の視点も交えながら進行します。

都会育ちの隆史の目を通して、読者は上北山村の隠れた魅力を新鮮な驚きとともに発見していくことでしょう。

近代化の波が押し寄せる中、おことと隆史は郵便局という立場から、伝統を守りながらも新しい風を受け入れる村の姿を見守り、時に橋渡し役となります。

彼らの成長と村の変化が、読者の心に深い感動を与えることでしょう。

本書は、代筆という切り口から、忘れられつつある日本の山村の価値を再発見する旅でもあります。

明治という時代に生きた人々の喜怒哀楽、自然との共生の知恵、そして何よりも人と人との繋がりの大切さを、現代に生きる私たちに問いかけてくれるはずです。

上北山村の魅力が詰まった本作品で、あなたも心温まる明治の山村旅を体験してみませんか。


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