NORIYA|キンドルラノベ作家

先祖代々守り続けてきた熊野古道の修行場「笙の窟」から、遠く江ノ島までの旅の記録をメイン…

NORIYA|キンドルラノベ作家

先祖代々守り続けてきた熊野古道の修行場「笙の窟」から、遠く江ノ島までの旅の記録をメインに執筆中です。 先祖が、山伏・行者をお世話する仕事を担当。書き溜めてきた20作品をアマゾンに出品中。 現在、某大手雑誌社で記事連載担当。アマゾンアソシエイト・プログラムに参加。

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  • 仮 池神社と無縁仏

    私の憑依経験をもとに、ファンタジー小説として書いています。自分のルーツをたどる旅です。複雑な家庭環境で育ったため、感受性の強い大人になりました。ですから、生まれてから、今までの記憶をはっきりと覚えています。

  • 飛騨の鬼神 両面宿儺 伝承編

    小説作成の資料集 仮 両面宿儺 ―飛騨国の異形の英雄伝―

  • 円空さんと旅しよう

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  • 織姫の継承-祖母の機から紡ぐ一宮の未来

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白蛇の守護神 - 山伏友右衛門の奇跡の旅第31章から終わりまで #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門

第31章:新たな脅威 友右衛門が村での出来事を経て、再び旅を続けていたある日のこと。 彼は、とある村に立ち寄った。 村に入ると、友右衛門は違和感を覚えた。 村は、不自然なほど静まり返っていたのだ。 「おかしいな...。村人の姿が見えない」 友右衛門は、村を探索することにした。 村を歩いていると、一人の老人が現れた。 老人は、恐怖に震えながら友右衛門に話しかけた。 「あ、あなたは...白蛇の山伏様ですか...?」 老人は、怯えた様子で尋ねた。 友右衛門は、老人を落

    • 白蛇の守護神 - 山伏友右衛門の奇跡の旅第21章から30章まで #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門

      第21章:奇跡の薬草 友右衛門は、洞窟の中を進んでいった。 洞窟は、神秘的な光に包まれ、幻想的な雰囲気を醸し出していた。 「この光は、一体...?」 友右衛門は、不思議な光に導かれるように、洞窟の奥へと歩みを進めた。 やがて、友右衛門は広い空間に出た。 そこには、美しい泉が噴き出し、辺り一面に神秘的な光が満ちていた。 「これは...!」 友右衛門は、泉の傍らに生えている草を見つけ、息を呑んだ。 それは、まさに伝説の薬草だったのだ。 「ついに見つけた...!母上の病

      • 白蛇の守護神 - 山伏友右衛門の奇跡の旅第11章から20章 #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門

        第11章:太郎の試練 友右衛門が桜子を守る決意をしてから、数週間が経っていた。 村は平和な日々を取り戻し、友右衛門は守護者としての務めを果たしていた。 そんなある日、友右衛門のもとに、村の青年・太郎が訪ねてきた。 「友右衛門様、お願いがあります」 太郎は、真剣な面持ちで話し始めた。 友右衛門は、太郎の様子から、重要な話だと察した。 「太郎、どんな願いなんだい?」 太郎は、一呼吸おいてから、切り出した。 「わたし、村を出て、都で武術を学びたいと思っています」 太郎の言

        • 白蛇の守護神 - 山伏友右衛門の奇跡の旅第1章から10章 #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門

          第1章:異界の訪問者 時は鎌倉時代中期。 山間の小さな村に、一人の若き山伏が姿を現した。その山伏の名は、辻堂友右衛門。彼は母の病を治すため、修行の旅の途中にこの村に立ち寄ったのだ。 村の入り口で、友右衛門は一人の老人と出会った。 「どうか、この村で一夜の宿を貸していただけないでしょうか」と友右衛門が尋ねると、老人は優しい笑顔を浮かべた。 「もちろんだとも。だが、この村は普通の村ではないのだよ」 友右衛門は首を傾げた。「普通の村ではない?」 老人は神秘的な表情で話し始め

        白蛇の守護神 - 山伏友右衛門の奇跡の旅第31章から終わりまで #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門

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          白蛇の守護神 山伏友右衛門の奇跡の旅 目次と小説明細 #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門

          あらすじ 鎌倉時代中期の山間の村を舞台に、若き山伏・辻堂友右衛門は、母の病を治す手がかりを求めて修行の旅に出る。 旅の途中、不思議な力を秘めた白蛇が棲まう池神社のある村に立ち寄った友右衛門は、村を脅かす黒蛇の存在を知る。 友右衛門は白蛇と心を通わせ、共に黒蛇に立ち向かうが、そこには白蛇をめぐる驚くべき真実が隠されていた。 守護神としての白蛇の真の姿を知った友右衛門は、村人たちと白蛇の絆を取り戻し、新たな風習を生み出していく。 自然と人間の調和を目指す友右衛門の旅は、時を越

          白蛇の守護神 山伏友右衛門の奇跡の旅 目次と小説明細 #創作大賞2024 #ファンタジー小説部門

          両面宿儺 ―飛騨国の異形の英雄伝― 第4部 遺産編

          第15章 両面人格の戦い 両面宿儺が高沢山で毒龍を退治した後、彼は再び37日間の祈願と修行に励むことにした。この期間中、宿儺の内なる両面の人格がさらに強化されていった。 瞑想の中で、宿儺は自身の二つの人格と対峙していた。一方は冷静で知的な戦略家、もう一方は凶暴で直感的な戦士だ。 「私には二つの顔があるという事実を、しっかりと認識しなければならない」 宿儺は自問自答しながら、両者の特性を理解していった。 冷静な一面の宿儺は、部下たちを指揮し、飛騨国の安全と繁栄のための

          両面宿儺 ―飛騨国の異形の英雄伝― 第4部 遺産編

          両面宿儺 ―飛騨国の異形の英雄伝― 第3部 決戦編

          第11章 金山での祈願と覚悟 両面宿儺は、朝廷の討伐軍に備えるため、飛騨国の金山(岐阜県下呂市金山町)へと移動した。そして、ここで37日間にわたり、国家安全や五穀豊穣を祈願することを決めた。 「両面宿儺様、私たちも金山での祈願に参加させていただきたいと思います」 ある村人が申し出る。 「ありがとう。皆の協力があれば、きっと良い結果が得られるだろう」 宿儺は微笑みかけた。 金山に到着した宿儺は、まずは修行に取り掛かった。早朝から夜遅くまで、瞑想に耽り、己の内なる力を引

          両面宿儺 ―飛騨国の異形の英雄伝― 第3部 決戦編

          両面宿儺 ―飛騨国の異形の英雄伝― 第2部 修行編

          第6章 地域の信仰を集める神社 両面宿儺が建立した千光神社は、飛騨国の人々に大きな影響を及ぼしていった。この神社は宿儺の慈悲深い心と強大な力を象徴するものであり、地域の信仰の中心となっていった。 「千光神社には、宿儺様の偉大な精神が宿っているのだと信じています」 ある村の老婆が供物を捧げながら言う。 「はい、あの方の慈愛と力強さが感じられます。私たちの心の拠り所になってくれています」 若い女性が同意する。 千光神社の参詣客は年々増え続け、宿儺への信仰は飛騨国全体に

          両面宿儺 ―飛騨国の異形の英雄伝― 第2部 修行編

          戦争小説2作品完成

          戦争小説の紹介 もうすぐ、終戦記念日・・・とは言っても、約一ヶ月ありますが、昨年から温めていた祖父の弟がビルマで戦死したという内容で小説を創作しようと思って出来上がったものが、下記の2作品です。 私、個人的に祖父の弟の供養と思い、作成しました。 まだまだ、祖父の弟の小説を創作していきたいと思います。 1作品目 ビルマの風に散った魂- 戦火に倒れた叔父の遺志を継ぐ者たち 戦火に倒れた英雄の勇気を胸に、平和への旅路を進む若者たちの物語。重成は叔父の戦死を知り、勇気と献身

          両面宿儺 ―飛騨国の異形の英雄伝― 第1部 序章

                  「両面宿儺 」―飛騨国の異形の英雄伝― あらすじ 5世紀の飛騨国に生まれた両面宿儺は、普通の人間の姿をしながらも内に二つの異なる人格を宿し、守護霊の力を発揮する異形の豪族である。 彼は若き日の修行を経て、驚異的な戦闘力と二面性を手に入れ、飛騨国の守護者として活躍する。 しかし、大和朝廷から彼の討伐を命じられた武振熊命との死闘の末、宿儺は倒れる。 その後も、彼の英雄的な業績と精神性は飛騨国の人々に深く刻まれ、数々の伝説となって後世に受け継がれていく。 第1

          両面宿儺 ―飛騨国の異形の英雄伝― 第1部 序章

          「ラ〇ト陰陽師」、「ラストエンペラー」などの小説があって、なぜ? 「ラスト山伏」がないんだろう? 執拗に山伏にこだわる自分がいる。 ともあれ、最後の仕上げを急ごう。 画像は、池神社と山伏と白蛇の物語。 https://amzn.to/4eWSO2f

          「ラ〇ト陰陽師」、「ラストエンペラー」などの小説があって、なぜ? 「ラスト山伏」がないんだろう? 執拗に山伏にこだわる自分がいる。 ともあれ、最後の仕上げを急ごう。 画像は、池神社と山伏と白蛇の物語。 https://amzn.to/4eWSO2f

          第四章 御衣奉献大行列①

          緊張の朝  七夕まつりの当日。  真央は祖母の形見の浴衣に身を包み、鏡の前に立っていた。  鮮やかな朱色の地に、金糸で織り出された鳳凰の舞。  その美しさに、真央は我知らず息を呑む。  「おばあちゃん…今日は絶対に成功させるからね」  真央は心の中で、亡き祖母に語りかけた。  御衣奉献大行列は、織姫の衣装を真清田神社に奉納する、七夕まつりの目玉行事なのだ。  その中で真央は、一宮の伝統工芸品を纏い、行列の先頭を歩くことになっている。  「佐藤さん、もうすぐ出

          第四章 御衣奉献大行列①

          七夕祭りの小説ができました。

          七夕まつりを共通テーマにした3つの小説の紹介です 七夕まつりの美しい伝統を背景に、心温まる3つの物語をお届けします。 それぞれの作品が、異なるテーマと登場人物の絆を描いています。 1,短冊の約束 -七夕祭りが織りなす、都会と田舎の恋物語- 東京から田舎に移り住んだ銀行員の鈴木直樹が、七夕祭りの準備中に出会った地元の女性、山本美咲と恋に落ちる物語です。 都会と田舎の文化の違いに戸惑いながらも、祭りの準備を通じて徐々に心を通わせていく二人。 祭りの夜に交わされる短冊

          七夕祭りの小説ができました。

          第三章 再会と新たな始まり③

          新たなパートナーシップの始まり 健太との再会から数日後、真央は市役所の会議室で健太と向き合っていた。  二人で一宮の織物の未来について、熱心に語り合っているのだ。  「一宮の織物の魅力を、もっと広く発信していく必要があるよね」  健太が真剣な眼差しで提案する。  「うん。私も外部の人たちに、もっと一宮の良さを知ってもらいたいの」  「じゃあ、定期的に織物教室を開くのはどうだろう。参加者に技術を伝えつつ、織物の素晴らしさを感じてもらえるはずだ」  「いいね、その案。

          第三章 再会と新たな始まり③

          第三章 再会と新たな始まり②

          健太の共感と協力の申し出 会議を終えた真央は、そわそわと落ち着かない。  約束の時間が近づくにつれ、期待と不安が入り混じる。  (健太君は、私の話を理解してくれるだろうか…)  思い悩む真央の前に、健太が現れた。  「待たせたね、真央」  「ううん、私も今来たところだから」  照れくさそうに微笑み合う二人。そして、近くの公園へと向かった。  ベンチに腰掛けた真央は、おずおずと切り出した。  「ねえ健太君、覚えてる? 昔、将来は二人で織物の世界で活躍しようって、

          第三章 再会と新たな始まり②

          第三章 再会と新たな始まり①

          市役所での健太との再会  真央が夢に描いていた織物の世界。  その実現のため、真央は大学卒業後、一宮市役所に就職した。  伝統産業の振興を担当する部署への配属を希望し、見事にその夢をかなえたのだ。  市役所での仕事に意欲を燃やす真央。  しかしある日の出来事が、彼女の人生を大きく変えることになった。  織物関連の企業との打ち合わせのため、会議室に向かう真央。  ふと視線を感じて振り返ると、そこには見覚えのある顔があった。  「真央…?」  「健太君…!」

          第三章 再会と新たな始まり①