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ジャズを軽く聴き始めたい人への軽い名盤紹介⑨(ギター上手けりゃ歌も上手い)

こんにちは。

今日はギターですね。
Jazz Guitarというより、フュージョン寄りになってしまいますが今日は、
ジョージ・ベンソンの『テンダリー』というアルバムをご紹介したいと思います。

George Benson『Tenderly』(1989)

1 You Don't Know What Love Is
2 Stella By Starlight
3 Stardust
4 At The Mambo Inn
5 Here, There and Everywhere
6 This Is All I Ask
7 Tenderly
8 I Could Write A Book

ジョージ・ベンソン – ギター (1-5, 7, 8)、ボーカル (1, 3-6, 8)
マッコイ・タイナー – アコースティック・ピアノ (1-6, 8)
ロン・カーター – ダブルベース (1-6, 8)
ルイ・ヘイズ(英語版) – ドラムス (1, 6)
ハーリン・ライリー(英語版) – ドラムス (2-5)
アル・フォスター – ドラムス (8)
レニー・カストロ – パーカッション (4, 5)
マーティ・ペイチ – 管弦楽編曲

このアルバムはとても気楽に作られているなぁ、というのが聴いててまず感じることです。
といっても気を抜いて作られているというわけではなく、全員がとてもリラックスしている感じを受けます。
まず、パーソネルが凄いですね。
ベースにロン・カーター、ピアノがマッコイ・ターナー、そして管弦楽の編曲にはマーティ・ペイチが携わっています。アル・フォスターも一曲だけ参加しています(ここらへん、名前を知らなくても全く問題なしです。とにかくすごいメンツだという事だけです)。

この作品、2曲目と7曲目以外は、全部ベンソンのヴォーカル入りですので、ギターアルバムというよりヴォーカルを聴く作品だと再認識しました。ギターアルバムの紹介としては選択ミスだったかもしれません。
ギターの名盤としては、純ジャズならジム・ホール、ジョー・パスあたりを、フュージョン系ならラリー・カールトン、パット・メセニーあたりを狙ってみてください。
たまにチャーリー・クリスチャンとか、ジャンゴ・ラインハルトを勧めてくる方がいらっしゃいますが、初心者の方は避けた方が無難だと思います。

それでは曲紹介にいきましょう。

1 You Don't Know What Love Is
これは超有名なジャズスタンダードです。ピアノをバックにベンソン歌いま   す。それから弦楽器も自然~に入ってきます。このあたりのアレンジ良いですね。そして短めのギターソロ。

2 Stella By Starlight
これも超有名なスタンダード曲。最初はピアノトリオ+ギターのジャズ的布陣で始まりますが、途中から管弦楽が入ってきます。ヴォーカルは無しです。とても良いアレンジだと思います。


3 Stardust
これは超が5つ付くくらい有名なスタンダードです。数々のカバーがあります。
ここでは管弦楽をバックに歌い上げます。短いギターソロがありますが、きちんと収まりきった起承転結のあるソロです。

4 At The Mambo Inn
これもスタンダードなんですが、他のミュージシャンが演奏しているのを、私は聴いたことはありません。とても楽しい曲です。
最初からギターソロが入り、続いてピアノソロ。このまま行くのかと思いきや歌が入り、再びギターソロ。しかしここでのソロは、歌声とギターがユニゾンしています。



5 Here, There and Everywhere
これはビートルズの名曲ですね。バラード風に上手くアレンジしていると思います。


6 This Is All I Ask
この曲は元はポピュラーソングですが、他にフランク・シナトラ、トニー・ベネット、ナット・キング・コールなどのカバーがあります。
朗々と歌い上げるベンソン。巨匠たちに引けを取っていませんね。


7 Tenderly
このアルバムのテーマ曲です。
ベンソンのギター一本で聴かせてくれます。じっくりと聴いてみましょう。


8 I Could Write A Book
これもカバー数が多く、楽しいスタンダードナンバーですね。
ピアノトリオ+ギターで演奏されています。
ギターソロ、ピアノソロ、そして後半のギターソロの途中からフェードアウトしていきます。
最後の曲は、全員のソロを回して終わって欲しかったというのは、俗人の考えでしょうか。

以上でジョージ・ベンソンの『テンダリー』のご紹介を終わります。
楽しいアルバムでしたが、ツボはきちんと押さえられており、長く愛聴盤として聴くことができる作品だと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

次回は基本に戻ってピアノトリオの軽い名盤を探してきますね。

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