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Level 42『Physical Presence』(1985年)

ロックなのか? フュージョンなのか?

こんにちは。

今日の名盤はLevel42の『Physical Presence』というライブ盤です。レコード時代は二枚組でしたが、CDになって1枚になりました。

1 Almost There
2 Turn It on
3 Mr Pink
4 Eyes Waterfalling
5 Kansas City Milkman
6 Follow Me
7 Foundation & Empire
8 The Chant Has Begun
9 The Chinese Way
10 The Sun Goes Down
11 Hot Water
12 Bass Solo & Love Games
13 88


このアルバムは学生時代に、通学やバイトに行くのに自転車こぎながらウォークマンで聴き狂った一枚でもあります。二枚組だけど、90分のカセットテープにまるっと収録されてました。
現在は音楽聴きながら自転車に乗るのは禁止されているから、ダメですよ。

あまり有名ではなかったけど、テレビ番組でよくBGMとして流れてたりしてましたね。
特に「夕やけニャンニャン」でよく聴いたような気が、、、何それ?って言われそう。

当時はシャカタクというバンドが流行っていて、イギリス出身の二大フュージョンバンドとして認識されていました。まぁ圧倒的にシャカタクの方が人気があったわけですが。当時は「Night Birds」という曲が大ヒットしていました。

今は、フュージョンじゃなくてスムース・ジャズでいいの? 合ってる?

当時はLevel42やシャカタクはフュージョンなのかロックなのか、という議論があったわけです。ヴォーカルが入っていますからね。
まぁ、そんなこと言ってたらジャズにもヴォーカル・ジャズがあるわけですからここはフュージョンで良いのではないかと思います。

では気を取り直して、一曲目からいってみましょう。

キーマンはやはりベース&ヴォーカルの、マーク・キング

一曲目「Almost There」。オープニングを飾るにはとても良い曲ですね。キーボードのイントロから始まり、徐々に盛り上がってきてブレイクでバンドインしてくる、この構成、ありがちだけど好きです。

二曲目はとばして、三曲目「Mr. Pink」。この曲はヴォーカルなしのインストですが、構成が面白く、カッコいい曲で、リーダーのマーク・キングのベースも爆裂します。このアルバムの最大の聴きどころの中の一曲であることは間違いないでしょう。

マーク・キングという人はすごく自分のベースプレイに自信を持っていて(実際に凄いんですが)、自分がキングだと言ってはばからなかったそうです。名前がキングだから、決して間違ったことは言っていませんね

この「Mr. Pink」以外の曲って案外ソフトでミドルテンポな曲が多いです。しかも殆どがヴォーカル入りですから、フュージョンの定義とは何ぞや、と再び思わざるをえません。シャカタクもヴォーカル入りの曲、結構ありますからね。

Level42において主ヴォーカルはマーク・キングです。チョッパー決めながら平然と歌う所は凄いです。チョッパーと言わないのか今は。スラッピング? 合ってる? オジサンにはわかんないや。

いずれにせよ当時は洒脱でおしゃれで、好きなバンドはLevel42だと言えば、おー!!!おしゃれ!と言われるか、何それ? 知らん、と言われるかのどちらかでした。

そしてアルバムは進んでいき、最大の聴きどころであるラストの二曲になりました。

ラスト一曲前は、ベースソロから始まる「Love Game」という曲です。ここで聴かれるベースの超高速スラッピング、当時としては凄いものでした。今では誰でも出来そうなんですが、楽器や機材の進歩とともに演奏者の技術の進歩も凄いものです。

そしてラストの曲「88」です。聴きどころは曲のノリの良さ、あまり目立つことのなかったギターのカッティングとギターソロ、キーボードソロ、そしてやはりマークキングのベースですね。ラストを飾るにはとても雰囲気を持った曲です。

今は、バンドも解散してどうなってしまっているのかさっぱりわかりませんが、80年代の一大ブームを作ったバンドとしては殿堂入りでしょう。


今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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