見出し画像

できるだけ「小さなこと」で自分を褒めよう

スワンさんとのnoteイベント「人生を前進させる"書く習慣"のすすめ」はたくさんの方に見て頂き、私もとても楽しくお話することができました。

こちらのイベントレポートにもあるように、特に力を入れたのは「自分を褒める」ことの大切さです。

ここでおふたりは「自分を褒めることはとても大切」という話に。
どうしても他人に褒めてもらうことを求めがちですが、期待したとおりにはなかなか褒められないし、そのためにやりたくないことをやるのはストレスですよね。
「自分を褒める達人は自分なんです」と、とくさん。スワンさんも「小さなことで自分を褒めることがコツです。わたしはタスク管理も細分化して、手軽に達成感を得られるようにしています」と教えてくれました。

自分を褒めるのって難しい

一方で、「自分を褒めましょう」と私が言うと、「それは分かるんですが、実際にはなかなかできません。自分を否定的に捉えがちなので」という答えをもらうことがよくあります。

これはすごくよく分かります。昔の私もそうでした。何かにつけて否定的に捉えるクセがついてしまっていたので、仕事でうまくできたことがあっても「これくらいのことは誰でもできる」や「たまたまうまくいっただけだ」などと考えてしまい、うまくいったことすら肯定的に捉えることができませんでした。

また、自分を褒めるには大きな達成や成功が必要だと考えていたように思います。大きな契約が取れる、重要なプロジェクトを成功させる、同僚より早く出世する、などなど。そして、こういう大きな達成や成功は当然ながら簡単ではありません。結果として、自分を褒めるどころかやっていることを信じきれず自信を失っていくことが多くありました。

こうした性格傾向は認知行動療法のカウンセリングによって大きく変容し、それ以降は不必要に自分をネガティブに捉えたりすることも減りました。そして、自分を段々と褒められるようになっていきます。

身近で小さなことの積み重ねに集中する

いろいろと試行錯誤もしながらたどり着いたそのコツは、noteのイベントでも強調したように、「身近で小さな達成を認めてあげること」です。

例えばメール。相手に依頼したいことをよく考えて、それをコンパクトにできるだけわかり易い言葉でまとめて、「送信」ボタンを押した時。その瞬間に小さな達成感と共に「メッセージがうまく伝わる良いメール書けたな」と自分を褒めます。

もしくは提案書。概要や骨組みを文章で整理した上で、それをパワーポイントで図表なども交えながら作っていきます。好きなアイコンなども選びながら、いい感じに「1ページ」作れたところで、「これなら相手も内容をすぐ理解できるな」と自分を褒めます。

このくらいの達成なら誰でも毎日ありますよね。今なら「Slackで良い返答ができたな」みたいのでもいいです。とにかく日々の小さな仕事をきちんとこなせたところで「よくできたな」と自分を褒める。これがすごく気分を明るくしてくれますし、次の仕事に向かう動機にもなります。

実際のところ、どんなに難しく思える仕事でも、それを構成しているのは無数の「小さな」仕事です。それを積み重ねていくことでしか、大きな仕事をすることはできないんですよね。

さらに言うと、自己肯定感も、日々の小さな達成とそれを褒めることをコツコツ積み重ねた先に生まれてくるものだ、というのは私がこの10年間で学んだとても重要なことの一つです。

自分を否定しがちではよくないといっても、いきなり自分を丸ごと肯定するのは難しいんですよね。というか、そもそも「自分」って抽象的な存在だし、肯定しようにも形がないです。なので、具体的で手に取れる成果(良いメールを書けた!)を肯定して、その積み重ねを認めていく。ふと後ろを振り返るといつのまにきちんとした道が出来ていた、というのが理想だし、それこそが「自己肯定感」なのではないのかなと。

と、ここまで書いてきて「いいnote書けたな!」とさっそく自分を褒めているのでした。みなさんも試してみて下さい!

-------------------

マイコーピングでは認知行動療法にもとづくオンライン・カウンセリングを提供しています。「メタ認知」的な視点を獲得していく上で、認知行動療法は有効です。まずは無料相談からぜひ!

★ボーナス・トラック★
会社を立ち上げると日々ストレスも多いです。今の私がどんなことを考えながら「自分を褒めているか」について書いてみました。

ここから先は

573字

雑感

¥800 / 月

日々考えていることを書いています

記事を楽しんでいただけたでしょうか。シェアいただけたらとても嬉しいです。