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任天堂から学ぶ、情熱を事業に込めることの大切さ

会社から在宅勤務の推奨が出ており家で仕事しているんですが、ついTwitterとか見ちゃいますよね(笑 最近はビジネス以外の本も読んで少し視野を広げようと思っています。

近況・考えたこと

ここ最近は「岩田さん」「任天堂 驚きを生む方程式」など任天堂についての本を読んでいます。私は「ファミコン世代」なので、任天堂のゲームによって育ったといっても過言ではないのですが、あらためて企業としての任天堂を考えるとその素晴らしさと特異性が際立ってきます。

まず言えるのは、ストイックに面白いゲームを作ることにフォーカスし続けていること。「中興の祖」である山内氏の「娯楽に徹せよ」という方針を徹底して、人々が心から面白いと思うワクワクするゲームを作ることだけに全ての会社のリソースを集中させてきたことは特筆に値します。

特に上場企業は「コングロマリット」型で事業領域を拡大していくことへの誘惑が強いですから、時価総額数兆円規模の任天堂が市場からのプレッシャーにさらされながら、ユーザーが喜ぶ、そして常に新しいゲーム体験を創り出すことに集中することは容易ではないです。

そして、そこで重要だと思うのは、「岩田さん」の言葉から感じ取れる「ゲームへの愛」と「みんなを喜ばせたい(驚かせたい)という純粋な思い」です。SONYやHONDAがそうであったように、成長企業には必ず事業への強い情熱を持った人たちがいて、その情熱が素晴らしい商品やサービスを生み出し、その後に続いていく物語を創っていきます。

任天堂が傑出しているのは、売上規模が1兆円を越えても、こうした原点とも言えるゲームへの強い情熱を組織全体で失わないことなのだろうと思います。

そして、経営の観点から見ても、現金を多く保有し(19年末で8440億円)、潤沢な一人あたり研究開発費を維持することで、この文化を担保しています。新しい事業を創っていく上で、任天堂が大切にしてきたものからは学びが多いなと思います。

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