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人のため?自分のため?

なにかをしていると、それが人のためなのか自分のためなのかわからなくなるときってありますよね。
例えば、友達や同僚にジュースをおごるとき。
その人のためというのもあると思いますが、自分が良い気分になるからという理由もあるかもしれません。

私は介護士だからか、特によくどっちなんだろうと考えます。

介護の仕事は世のため人のためという気持ちがないと務まりませんが、自分のためという軸も大切なように思います。

理由はいくつかあります。
まず1つに、人のためと思い続けることは、自己犠牲的になりすぎるからです。
自分以上に大切な物事があるのは良いですが、健康を害してしまっては人のためにする何かが続きません。
あくまでも自分の幸せや健康ありきで、その上で他の人を幸せにしたり、健康について動けばいいと思います。

2つ目は、人のために思ってする行為が良く思われないことがある点です。
私は訪問介護をしていた時期もあるので、それを例に話します。
そのときはどうしてもニーズ的に掃除や買い物代行の仕事が多く、それで役に立てるならと引き受けていましたが、いい顔をされないこともありました。
働き盛りの人が少ない報酬で掃除をしていることを考えれば、掃除をしてもらえる嬉しさよりも、他にもっと良い仕事があるだろうにと申し訳なさが勝ってしまうことがあります。
それでは結果的にお互いが満足のいくサービス提供ができなくなってしまいます。
自分を度外視して、それが本当に人のためになるかは、ゆっくりと考えなければいけません。

その点、意外にも独善的にならないのが、自分軸を持つことです。
自分軸とは、人のためではなく、最後に「そうしたい自分がいる」ということを強く意識するということです。
自分が喜ぶことの中に人のためになることがあります。
自分軸を持つと、自分が人に対して何ができるだろう、何をしない方がいいだろうと考えることができます。
その結果、自分のパフォーマンスを最大限発揮しつつも、力尽きずに済むのです。

私は以前、人のためという意識が強すぎて、心身に大きなダメージを負ってしまったことがあります。

人を道具のように扱えと言っているのではありません。
人を大切に、でもたくさんの誰かの中にはあなたも含まれているということをお忘れなく。

無理せずやっていきましょう。

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