大学生の息子たちへ伝えたいこと 大失敗から学ぶ編
大学時代に、人生で一度だけ、ストーカーされたことがあります。
20歳の頃、私は、レストランで週に3日、ランチタイムにホールのバイトをしていました。
毎日ランチに来ていたサラリーマンが、そのストーカーでした。
彼は、毎日13時過ぎに来店しました。
ランチタイムの喧騒終了後だったので、私はその人とよく雑談していました。
真面目で、冗談のひとつも言わず、自分の仕事について話していました。
内容には全く興味はなかったけれど、接客業なので、笑顔で聴いていたのが良くなかったのでしょう。
働き出して2ケ月ほどたった頃から、私の退社時間にあわせて、レストランの従業員用出口で待ち伏せして、私を尾行するようになったのです。
それは、マジで人生で一番怖い体験でした。
私は、2週間ほど、彼の尾行をまいて帰るのが、鬱陶しくてしょうがなかったです。
う~ん、弟2人(どちらも180センチ・75キロの巨漢)使って、脅してもらうかなともんもんと悩みながら、レストランから外に出たところ…。
その人がお店の通用口前に立っていて、私と目が合っ時、にかって笑ったのです。
その瞬間、自分の頭の中で、堪忍袋の緒が切れる音を聞きました。
大阪市内の繁華街のど真ん中、夕方、結構な人通りがある通りで、私はその人に向かって、大音量で怒鳴りました。
「お前、ええ加減にしいや。
バイトのたびに尾行とか、ホンマキモイねん。
お前のことを好きになることは、天地がひっくり返っても、絶っ対っにない!
二度とその面私に見せるな!!!」
その人は、「ひいっ」とひと声ないて、走って逃げていきました。
周りの人が、「え、ドラマ撮影?」とキョロキョロカメラを探している中、私は堂々と歩み去りました。
それ以降、彼は、レストランに来ることも、私の前に現れることもなかったです。
後日、ストーカーのことは内緒にして、社員証でその人と同じ会社と思しき人たちに訊いてみました。
彼は、大手企業の優秀な研究職で、35歳で女性と付き合ったことがないそうで、上司からお見合い攻撃を受けているとのことでした(35年前は、30代で独身ははよ結婚しないといけない時代でした)。
…私、その人の仕事の話を笑顔で相槌うって聴いていたから、誤解させちゃったかなーと少しは反省しました。
彼が、女性恐怖症にならずに幸せな結婚をしていることを祈ります。
男性の皆さん、女性にとっては、待ち伏せ、尾行は、ホントに怖いし、そこから好意には発展することはないです。
相手の立場に立って、アプローチ方法を考えて下さい。
今、ストーカーを怒鳴りつけたりしたら、私、仕返しされていたかもしれませんね…。
この出来事の後、私も、ブチギレて相手を罵倒するのは、ホント大人げないと大反省しました。
ちょっと嫌だなと感じた時点で、相手に穏やかにそのことを伝えて、改善してもらうようになりました。
幸い、この出来事以降、誰かに啖呵切ったことも、怒鳴りつけたこともありません。
大失敗から学ぶって、ホントに大切なことですね。
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