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大学生の息子たちへ伝えたいこと 自分の中に眠る種を見つける編

私は、何かをする時、最初から最後まで見通しを立てて行います。

子どもの頃の夏休みの宿題、高校受験や大学受験、海外ひとり旅、就職や結婚、子育て、最近だと社会福祉士受験。

自分の性格や能力を鑑みて、成功確率8割超えればゴーです。

8割未満でどうしてもしたい時は、成功確率をあげる手段を確保してから、取り組みます。

人生のかじ取りも、そんな感じで進めています。


2022年の平均寿命は、男性 81.47歳、女性 87.57歳。

およそ100年前の1920年の平均寿命は、男性 42.06歳、女性 43.2歳。

この頃は、多産多死の時代で、乳幼児の死亡率が高かったことが一因と考えられますが、男女とも平均寿命が現在のほぼ半分です。

今だと、私は、余命30年ほど。

1920年なら、私は平均寿命よりかなり長生きしていることになります。

人口、出生数は下記の通り。

1920年 人口    5596万人、出生数 202万人。
2022年 人口 1億2494万人、出生数   77万人。

このふたつの時点の社会のありようは、全く違うでしょう。

では、およそ100年後の2120年の日本は、どうなっているでしょうか?

もしかしたら、日本も日本人も消滅しているかもしれませんね。


そんなふうに長いスパンで物事を考えるようになったきっかけは、国語の教科書でした。

私は、随分昔の作品である芥川龍之介の「鼻」、宮澤賢治の「注文の多い料理店」、太宰治の「走れ メロス」に国語の時間に出合いました。

彼らのほぼすべての作品を読了しました。

彼らが生きた時代にも、たくさんの作家がいたでしょうし、何なら彼らより売れている人もいたかもしれません。

時を超えて後世に残る作品たちは、人間や人生の本質を表現していると感じました。


そう考えると、私の敬愛する東野圭吾さん、凪良ゆうさんの作品も、100年後、図書館の書庫にひっそりと残っているだけかもしれません。

大好きな米津玄師さんや宮崎駿さんの作品も、消え失せている可能性があります(涙)。

けれど、大切なのは、時を超え、歴史にその名を刻むことではない気がします。

自分の才能を十分に発揮できる、没頭できる何かに出合って、それとともに生きることができたかどうかだと考えます。


自分の中で眠っている才能という種。

よい土壌の中に蒔いてこそ、それは芽吹きます。

スマホ片手に、ただ時間を浪費しているだけでは、豊かな土壌を作ることはできません。

答えを見つけるのに、手間も時間もかかるし、あるかどうか、育つかどうかも不確かなので、すごく面倒ではあります。

けれど、これからの60年、ただ無為に過ごすには、長すぎます。

チャレンジ&エラーで、失敗しながらも前に進んでいってくれると嬉しいです。


いずれ、人類も、地球も、宇宙さえ、消滅するのですから、有名になる必要も、金持ちになる必要も、歴史に名を残す必要もありません。

自分の幸せに気づき、生きるって楽しいと時々感じたらOK。

そう思えば、失敗も笑い話にできます。

人生、実は楽しんだ者が勝ちなのです(*^^*)


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