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最好映画。209 「TOKYO VICE」 2022年。

マイケル・マンのオフィシャルinstagramで突然トウキョウの飲み屋街(赤羽)の写真がアップ(2020年5月)されて以来、楽しみで仕方なかった「TOKYO VICE」。マイケル・マンといえば「ヒート」(1995年)という方が圧倒的多数だと思うんですが、私には「マイアミ・バイス」(1984年)と「刑事グラハム/凍りついた欲望」(1986年)なんですよね。いつもの街並みを突然犯罪の匂う風景にしてしまう、男くさい映画の最高監督だと思ってます。原作はジェイク・エーデルスタインの「トウキョウ・バイス」。90年代後半の読売新聞社で初めての外国人記者となったジェイクがかけずり回って取材した東京を「マイアミ・バイス」のマイケル・マンが監督するなんて、ワクワクするしかないじゃないですか(⌒▽⌒) まだ第一話「新聞記者」第二話「起死回生」を観たばかりですが、渋谷・新宿の見慣れた風景の中に「ベイビー・ドライバー」のアンセル"ベイビー・エルゴート“が歩いてるんです。最初あれ?これ渋谷かな?とか思いながら見てたんですが、ちょっと引いたらスクランブル交差点。ハリウッドスターをあそこ歩かせるんだ!とか馬鹿なことを思いましたが、同じ見慣れた風景なのに、グリーンとブルーにコントロールされた色調の中で見る渋谷は完全にマイケル・マンの世界。リドリー・スコット卿の「ブラック・レイン」とは一味違うカッコ良い日本街中映像だと思います。お話はジェイクがヤクザに脅かされているシーンからスタートして、彼がどうしてそこに至ったかをじっくり描いくようです。日本語を習得し、日本人記者と同じように新聞社の記者として走り回る。「日本では殺人事件は起きない」「現行犯逮捕でない限り殺人とは呼ばない」「起きるのは過失致死」という刑事の台詞に込められた、殺人事件と日本の警察の奇妙な関係を丹念に調べていくジェイク。彼の日本犯罪紀行が緊張感たっぷり描かれています。キャストの英語と日本語の切り替えも素早くて、うっかりすると日本語を聞き逃す始末笑。全八話に期待の持てる第一話でした。全八話のためだけにWOWOW再開しました(⌒▽⌒)マイケル・マンは第一話のみですが、このクオリティと勢いで最後まで走り切って欲しいです。

https://www.instagram.com/michaelmannofficial/


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