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最好映画。 179 「デューン / 砂の惑星」 1984年。

デヴィッド・リンチ監督のSF超大作。失敗作と名高いこの映画。観たのは「ブルーベルベット」の後だったので、まったく違和感なく、やれやれリンチ先生趣味全開で楽しそう!とか偉そうに思って観てましたw。フランク・ハーバートの長編SFをベースにした初の映像化。生態学と惑星間の争いをデヴィッド・リンチが描くなんて、あらゆる意味で凄い映画だと思います。キャストはカイル・マクラクラン、ジャック・ナンス、エヴェレット・マクギル、ディーン・ストックウェルのリンチ組に、マックス・フォン・シドー、パトリック・ステュワート、ヴァージニア・マドセン!80年代大作映画のキャストなのかww。スタッフもの凄い。アンソニー・マスターズ「2001年宇宙の旅」の美術、ボブ・リングウッド「エクスカリバー」の衣装、キット・ウエスト「レイダース」の特撮、カルロ・ランバルディ「エイリアン」のキャラクター造形、フレディ・フランシス「エレファントマン」「ストレイトストーリー」の撮影、全てがリンチ先生の全開趣味をギリギリの線で大作映画に見せてくれます。緑と金色の壁を無彩色にしてしまうコントロール。「イレイザーヘッド」のベビーよりおぞましい造形のナビゲーター、砂漠スーツ、美術と衣装と撮影が本当に凄いです。個人的お気に入りカットは、アリアがナイフを手に風に拭かれる姿。痺れます。リンチ教の方には食い足りないかもしれませんが、一度見てみると楽しいですよ。Netflixに出たので再見しました笑。2021年版ももちろん観ますけど!


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