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最好映画

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最も好きな映画を書いてみます。
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#1986年

最好映画。 139 「ウィズダム / 夢のかけら」 1986年。

Apple Musicで突然再発見したサントラ「ウィズダム」。ダニー・エルフマンが音楽で、木琴を主体とした優しい音楽のおかげで色々思い出しました。1986年制作、エミリオ・エステヴェス主演・脚本・監督作品。定職に就けない主人公がヤケを起こして恋人と銀行強盗。ローン証書を盗み出す彼らはなぜかヒーローに祭り上げられてまい・・という、あれ?それ聞いたぞ!?という筋書き。瑞々しい感じの青春映画はこのころとても多くて「ブレックファストクラブ」「ランブルフィッシュ」一連の映画を観た記憶が

最好映画。 126 「エイリアン2」 1986年。

ジェームズ・キャメロン監督2作目、シガーニー・ウィーバー絶好調。iTunes Extraのメイキングが最高です。ジェームズ・キャメロンがいかに見栄を張ってこの仕事を勝ち得たか、がよくわかります。前作をどう超えるか。「AILENS」という原題の時点で既に勝っていると思いますが、「今度は戦争だ!」という惹句にとどめを刺します。わかりやすいw。盟友ランス・ヘンリクセンに、ビル・パクストン、マイケル・ビーン。古くからの自身の映画の出演者を美味しい役どころで出演させるその心意気、割とあ

最好映画。 113 「フェリスはある朝突然に」 1986年。

ジョン・ヒューズ監督による、ジョン・ヒューズ青春映画の最高峰。「ブレックファスト・クラブ」「プリティ・イン・ピンク」「恋しくて」と続く高校生青春映画のど真ん中で、一番ハチャメチャなお話。学校の人気者が主人公という、他の映画たちにはない王道感が楽しいです。これ以上休むと卒業が危ないすれすれの1日を楽しく過ごすフェリス・ビューラーと仲間たち。追いかける校長のチェイスが最高です。シカゴが舞台で、観光名所を巡るあたりもお茶目でした。一番盛り上がるのは街中のパレードに飛び入りして「ツイ

最好映画。 110 「ブルーベルベット」 1986年。

これがデヴィッドリンチ先生の初体験。渋谷のシネマライズで評判だという触れ込みで観に行きました。それまで観ていた全ての映画の倫理観を強烈にひっくり返された映画。「時計じかけのオレンジ」だとか「愛のコリーダ」だとか一種フツーでは観れない映画というのがありましたが、それより卑猥で気味の悪い映画が、渋谷のど真ん中で満席というだけで吃驚仰天な体験でした。お話は相当真っ当な人にしか見えない青年が異常な状況に付き合わされて、大混乱の中で彼女を得て幸せに暮らすという、無茶苦茶な話。一度その闇

最好映画。 104 「デヴィッド・バーンの トゥルー・ストーリー」 1986年。

トーキングヘッズのデヴィッド・バーンの唯一劇映画。(イル・アイレというドキュメンタリーもありますが)解散直前と言ってもおかしくない頃ではありますね。デヴィッド・バーンが書き溜めたアメリカ地方おもしろ話を紡ぐという、大きなストーリーのない映画です。不思議なキャラクターがいっぱい出てきて、不思議な話(いい話なのかも微妙)をして去って行きます。間に入る絶妙な幕間カットがすごく楽しいです。ポーズ合戦をしている夕暮れのガソリンスタンド店員とか、ライブ会場を作っている工事人たちのポートレ

最好映画。 066 「ハイランダー 悪魔の戦士」 1986年。

ラッセル・マルケイ監督作品。1986年当時のスタイリッシュ(w)なMV監督で、注目の2本目、かなり良く覚えている映画です。首を切り落とされない限り死なない一族が、世界の覇権を懸けて1000年以上も戦っていて、その最後の戦いの火ぶたが切って落とされた!というお話。ヒーロー映画にあるまじき悲しさが全開の不思議な映画です。主人公、コナー・マクラウドが愛した人が年をとってゆき、先に亡くなってしまう。その悲しみを二度も三度も描いていて、永遠に生きることが十分にツラいことがわかった上で迎

最好映画。 050 「レモ/第一の挑戦」 1986年。

モノの本によると、「リチャード・セピア&ウォーレン・マーフィ原作のベストセラー・シリーズ『デストロイヤー』の映画化。韓国の秘術シナンジュを体得した主人公が軍事産業の陰謀を叩く。」というお話。 かなり地味〜な感じの正当アクション映画。 なんで観たのかというと、フレッド・ウォードが出ていたから。 「トレマーズ」のケヴィン・ベーコンの相棒(!)にして、 「ライトスタッフ」でのガス・グリソムと渋〜い役をやっている彼がなんか好きで。 ルパン三世における次元大介のような人で、結構追いかけ

最好映画。 017 「刑事グラハム/凍りついた欲望」 1986年。

「羊たちの沈黙」よりも5年前に作られたレクター博士初登場映画。 監督はマイケル・マン「ヒート」「マイアミ・バイス」だし、撮影はダンテ・スピノッティ「ラスト・オブ・モヒカン」「L.Aコンフィデンシャル」だし 音楽はキレてるし、かなり面白かったんです。2002年の「レッド・ドラゴン」と比べれば、ダラハイドが不気味で。レクター博士は比べちゃいけないけど、ブライアン・コックスは渋くて狡猾な感じが素晴らしかったです。当時は「マイアミ・バイス」(TVシリーズねw)の流行りで、新宿の小さな

最好映画。 021 「ジャズ大名」 1986年。

岡本喜八監督では最近ですが、85分が幸せに過ぎるという至福映画。もう出てくる人物すべてが楽しい。最初の20分は我慢しましょう。古谷一行さんが現れたら、もう最後まで走ります。脇役の楽しさが本当に溢れていて、利重剛さんから小川真司さんまで、ちょっとした台詞の応酬でキャラ立ちして、クスり笑いまで持っていかれます。そろばんスケボーとか細かい話は色々ありますが、酔狂な藩主とそれについてゆくのが必死の家臣達のドタバタ劇はツラい時に最高です。本田博太郎さんも本当においしいですが、頭にちょっ

最好映画。 008 「サムシング・ワイルド」 1986年。

ダサダサの恋逃避行映画かと思ったら、かなりコワいスリラーになるという楽しい映画。 ジョナサン・デミとレイ・リオッタをこの映画で覚えました。 1986年。日本でやってたのは1989年くらいだったのかな? デヴィッド・バーンが主題歌やってたし、タク・フジモトの名前もある。 実はこの後に「愛されちゃってマフィア」という邦題トンでも映画もあるんですが 意外と面白いんです。

最好映画。 007 「夢みるように眠りたい」 1986年。

無声映画スタイルの探偵ロマン。 観るとそういう形容しか出来ないんですが、素晴らしく美しいです。 高校生の頃、新宿まで2時間、3往復した気がw

最好映画。 006 「ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け」 1986年 。

高橋源一郎の「さようならギャングたち」を映像化したという、今考えたって無茶な映画。PARCOムービー第一弾。モニュメントバレーにポツンと建ったライブハウス、「スローターハウス」に用心棒として雇われたビリィ・ザ・キッド、宮本武蔵に中島みゆきに104(?)、マルクス・エンゲルス、サンダース軍曹。7日後にやってくるギャングたちの襲撃を防ぐのか。ワンセットを縦横無尽に使い、ライトは降りてくるわ、雨は降るわ、ZELDAのライブはあるわ、銃撃戦はあるわ、どう書いても解説できない摩訶不思議