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ため息の正体

「ふぅ~」
ため息を何気につく時、そこに理由が存在しているように思えます。

ため息ばかりの人も多く見かけます。
それがいいとも悪いとも思いませんが、ただ理由があるように思えるのです。

わたしはため息が悪であると信じてきました。
弱音という感じがするんです。そんなことないのだろうけど…

だから人のため息にはひときわ敏感です…
何なら「ほら!ため息ついてないで!」とたしなめてしまうくらい敏感。

そこにも理由があって、なんと表現すればよいのでしょうか…
感染してしまうように思ってしまうのです。
乗っ取られるみたいな感覚。

子ども達には
「ほら!幸せが逃げちゃうよ」と口癖のように言ってました。

そうすると子供たちはヤバい!と思うのでしょうね、息を吸うのです(笑)
正直です。ここまでくると洗脳なのかもしれませんね。

実際、ため息をついて不幸になったという話を聞いたこともなったこともない私がまことしやかに伝えてるんですから、あんた何者だ?です。

ため息を弱音だと思っている理由…
これも母からの影響なんだと思います。母のせいにしているのかもしれませんが、勝手にわたしが彼女から受け継いだものだとします。

彼女はとても強くてとても弱かった…人。
自由奔放な父は家に帰ってくることも少なく、仕事も家事も育児もすべて彼女が回していたのです。

わたしは小さい時は祖父母の家で育ちました。
いつかお母さんが迎えに来てくれると待ち続けましたが、その願いが叶ったのは祖母が入院して、祖父は家事ができないという理由から、父母のもとにようやく戻れたのです。

戻れた…というと、わたしが嫌々祖父母と暮らしていたかのように聞こえてしまうかもしれませんが、そうではありません。

十分に愛を注いでくれたし、とても幸せな時間だったのです。

ちょうど中学に上がるときにはじまった父母、兄弟との同居。
よそのお家に引っ越してきた感満載、多感な年頃も相まってかなかなか馴染むのに時間がかかったように思えます。

自分の家族なのにね。

どうしたら、気に入られるか?毎日そればかりだったように思います。そして、迷惑をかけない…厄介者だと思われないように
毎日細心の注意を払って…

かわいくない子供だったでしょうね…きっと
変に聞き分けがよくて、変に大人びてて…

必要なものは買ってもらえていたし、不自由な生活をしていたわけではありません。
でも、心の中は満たされない思いのまま…
物ではなくて、愛情が欲しかったのかもと今更ながら思うのです。
抱きしめてもらった記憶がないんです。
離れて暮らしていた時間が長すぎたのか…
ないんです。

母は父の代わりに一生懸命、家庭を支えていました。
父に収入が無いという意味ではなくて、家に帰って来ない今で言うワンオペ+仕事の状態。
そんな姿を見れば見るほど、
わたしが弱音を吐いてはいけない
自分に呪いをかけていったのだと思うんです。

実際、泣き言を言えば
「あなたは暇な時間があるから、そんな余計なことを考えるのよ。もっと忙しくしなさい!」とたしなめられ、
わたしの心の居場所がなかったのです。

次第に弱音を吐くことはダメな怠惰な暇がある人がすることだと、
とても思うようになりました。

ため息もその類です、わたしにとって…

そして、今日…弱音を吐くことはダメなことなのか?にたどり着いたのですが、仲良くできる…
むしろ仲良くした方が生きやすくなるんだと、
これはわたしの直感でしかないんですけど。

なぜ、弱音を吐けなくなったのか?を遡ったからこそです。

今のいままで、肩にチカラを入れて歯を食いしばって生きてきたように思えるんですよ、私。

でもイヤらしいところがあってね…
それを絶対にみせないんです。
その逆を自ら演出して、はぐらかしている自分がいます。

いつも明るく楽しく元気な人

ウソではないんです。これもホントの自分…自分の一部かな。

仕事上、みなさんをリードしていく役。
自分はどんな人にリードされたい?と考えると、やっぱり
明るく元気な人にリードされたいじゃん!に行きつくのです。

これも自分が勝手に創った理想像なんじゃないか?と。

創った理想の人に集まる人たちは創った理想を求める人たち。
これはシンデレラが12時の鐘と共に現実の世界に戻った姿を見て
蜘蛛の子を散らしたように去っていくのかも
しれません。

もう十分やったんだと思うんです。
決してシンデレラのような華やかさも容姿もありませんが
ポンコツながらも張りぼてで繕いながらやってきた。

本気出した?と問われれば、そうでもないかもしれません。
ここまで来たんだから、自らダメダメな部分をさらけ出さなくとも
いいじゃない?とも思います。
そのまま突っ走れよ!みたいな。

本気のため息がつきたいのです、わたし。
中途半端なため息こそ自分に失礼のような気がしてなりません。

それも関わってくださる皆さんの目も気にせずにね…
「今日、全然だめな日!」
「しんどーい!助けて!」
「ちょっと聞いてー!」

甘えたい♡
そこです。

ため息つけない人…多分、私だけじゃないと思う…
でも安心して♡
ため息は次の新しい空気を吸うために必要なことだから


最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。

Share the love♡ Nori



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