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文部科学省”GIGAスクール構想”~小中学校の授業はどう変わる?~

みなさん、こんにちは。

のりそらです。

教員歴18年の のりそらです。小中特別支援と義務教育の全校種を経験しました。

『教育に選択肢を、人生に革命を』をモットーに、

経営理念を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCOOLの創造とした次世代の学校を作りたいと考えて活動しています。

ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

さて、今日の目次です↓↓


GIGAスクール構想~小中学校の授業はどう変わる?~

『GIGAスクール構想~小中学校の授業はどう変わる?~』というテーマでお話をしていきたいと思います。

結論、めちゃくちゃ変わるはずです。

しかし、みなさん、『GIGAスクール構想』という言葉をご存知ですか?

この後詳しくお話しさせていただきますが、結構前に文部科学省から発表されたなかなか画期的で、みなさんの関心も高そうな構想です。

にもかかわらず、いまいち浸透していなくないですか、この言葉?

その背景には、思うようにこの構想が進んでいないところにあると思います。

今回は、『GIGAスクール構想』を知って、今後の学校教育の向かう先を見通しましょう。

『GIGAスクール構想』とは?

まず、そもそも『GIGAスクール構想』とは何か?

ここで確認しておきます。

『GIGAスクール構想』とは、 小学校の児童、中学校の生徒1人に1台PCと、全国の学校に高速大容量の通信ネットワークを整備し、多様な子どもたちに最適化された創造性を育む教育を実現する構想です。

2019年12月に文部科学省から発表されたプロジェクトで、GIGAとはGlobal and Innovation Gateway for Allの略です。

詳しくは、令和元年(2019 年)12 月 19 日に 萩生田光一 文部科学大臣が発表した

≪文部科学大臣メッセージ≫という文書をはじめ、

文部科学省HPにあります。

要するに、義務教育を受ける児童生徒のために、1人1台の学習者用PCと高速ネットワーク環境などを整備する5年間の計画です。

2024年までを目標とした計画なのです。

昨年に始まったコロナの影響により、さらにその必要性が迫られている中で、この構想はしっかりと歩みを進めているのか外からではなかなかわかりかねる状況にあります。

みんな今すぐに1人に1台PCを手にしたいくらいですもんね。

改めて整理すると、『GIGAスクール構想』とは、つまり

”2024年までに義務教育を受ける児童生徒に、1人1台の学習者用PC、学校に高速ネットワーク環境などを整備するという計画”といったわけです。

学校や教育現場がこれから目指す姿

こういった事を達成した先に、学校や教育現場がこれから目指す姿は、

”ICTを基盤とした先端技術を活用して「子どもの力を最大限に引き出す学び」を実現すること”です。

つまり、子どもたち一人一人の個性に合わせた教育の実現にあります。

さらに、教職員の業務を支援する「統合系校務支援システム」の導入で、教員の働き方改革につなげる狙いもあります。

『ICT』とは?

基盤をなすという『ICT』とは、「Information and Communication Technology」(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略で、意味は「情報通信技術」です。

身近な例で簡単に説明すると、SNS上でのやり取りやメールでのコミュニケーションも該当します。

ネット通販やチャット等、人同士のコミュニケーションを手助けする事もICTの活用事例に該当します。

ITはハード・ソフト・アプリケーション・OA機器等の全体を意味するもので、ICTは「IT技術を使ってどのように人々の暮らしを豊かにしていくか」という活用方法のことです。

つまり、「IT技術を使って教育を豊かにしていくこと」を目指しているわけです。

ICT教育の課題

しかし、現状では、課題があります。

学校における教育用コンピューターの配備や無線LANをはじめとした通信ネットワークは脆弱であり、ICT環境の整備は不十分、地域格差も大きいというのが実態です。

また、運用面でも、どのような場面で、どのような機器を活用するのが効果的なのか、実証的な検証が少ない状況です。

さらに、セキュリティーの確保やプライバシー保護の観点からデータの活用が進まないうえに、データを扱う機関ごとに収集データの指標が異なることから比較が難しく、教育の質向上にデータが十分に活用されていない状況にあるというのです。

コロナの影響を鑑みて、今年4月に閣議決定された政府の「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」では、2023年度までの児童生徒1人1台端末の整備スケジュールの加速など前倒しが発表されています。

GIGAスクール構想の加速によって、学校休校時においても、ICTの活用により子どもたちの学びを保障できる環境を早急に実現する事を目指している状況にあります。

これから求められるもの

繰り返しになりますが、これから学校に求められるものは、

1、ICT環境の整備(1人1台PC、高速大容量通信ネットワーク)
2、デジタルによる学びを充実させるためのコンテンツの選定及び活用
3、ICTを使いこなせる教職員を養成
などが考えられます。

これらを経て、『GIGAスクール構想』は実現するのです。


まとめ

さて、今回は、『GIGAスクール構想~小中学校の授業はどう変わる?~』というテーマでお話させていただきました。

「1人1台PC」や高速大容量の通信ネットワークといったICT環境の整備が、子どもたちのみならず、教員の力も最大限に引き出すと期待されています。

子ども1人ひとりの反応を把握しながら、双方向の授業が展開できるのはもちろん、それぞれの理解度に応じた個別学習が可能になるため、教師はよりきめ細かな指導ができるようになるはずです。

グループワークでは、子ども1人ひとりが独自の視点で情報を収集して整理、分析ができ、それらを即時に周りと共有して議論ができるようになります。

その過程は、情報の真偽を確認しながら考えを深めていくといった子どもたちの情報活用力を養うことにもつながるでしょう。

これは新しい学習指導要領で盛り込まれた主体的かつ対話的で深い学びにも通じるものです。

またICTによる遠隔教育は、海外や専門家と連携した授業の実施、過疎地域の教員不足を補うものとしても期待が大きいです。

今後、日本の教育が大きく変わっていきます。

GIGAスクール構想の実現は、そのスタートにすぎないということになりそうです。

期待したいですね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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