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教育実習ロードマップ~今日から俺は、学校の先生

『教育実習ロードマップ~今日から俺は、学校の先生』と題して教職を志す学生さん向けの内容となっております。

教育実習の道のりが示されたロードマップとなっておりますので、実際の動きがイメージしやすくなっていると思います。

第1章 教育実習とは

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さて、あらためまして本日の内容は、『教育実習ロードマップ~今日から俺は、学校の先生』としました。

学校の先生になるための通過儀礼的な存在である教育実習。

その教育実習の手続きの流れ、そして心構え、実践にわたる内容をひとまとめにしたロードマップをご用意しました。

右も左もわからないのが当然、大学でも教えてもらえますが、実際の声を聞きたい、そんなあなたのための内容です。

頑張ってやっていきましょう!!

定義:教育実習とは

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まずはじめに、教育実習とは何なのか?定義しておきたいと思います。

教育実習とは、教育職員免許状取得のための必修科目です。

通常の講義科目とは異なり、教育の現場において一定期間「教員としての実務」に就くことを中心に、ガイダンスや事前指導を受講し、所定の要件をすべて満たして初めて単位を修得することができます。

大学在学中に、関係する科目の学修をしていても、無資格でありながら授業を担当する機会を与えられ、専門職と同等の経験ができる「現場実習」は教職課程以外にはありません。

また、その対象は日々成長、発達をとげつつある幼児・児童・生徒ですから、甘えや怠慢が許されるはずはありません。

意識の上では1人の教師・社会人としての覚悟が必要です。

その意味では、卒業後の進路がたとえ教職の道でなくとも、社会のどの分野に進んでも役立つ“インターンシップ”という側面を持っています。

教育実習は、特殊できわめて重要な科目です。

実習校だけではなく、都道府県および市区町村の教育委員会との対外的な関係もあります。

また、現場実習では、園児・児童・生徒から「先生」と呼ばれるという特殊な立場でもあり、園児・児童・生徒に対する影響も大きいということを決して忘れないでください。

よって、中途半端な気持ちで臨むと、あなた自身にとっても、係る幼児、児童生徒にとっても、学校にとっても良いことがありません。

”しっかり勉強するんだ”という強い気持ちで臨むようにしてください。

現場の本音

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正直な話をします。

現場にとっては、教育実習生の受け入れは、単純に負担が増します。

窓口となる教務の仕事、教育実習生の受け入れる学級の担任の先生、教科担当の先生、さまざまな人の負担を増やします。

しかし、そう言った先生方も教育実習という同じ道を通ってきています。

ということは、同じように負担をかけてきたということになります。

ですから、当然理解はあります。

理解はありますが、中途半端な気持ちで実習に臨むのであれば、本当に負担でしかありません。

私は、教育実習生の担当を任された時には、本人に直接”将来本当に先生になる気があるのか”を尋ねます。

尋ねた上で、本気で先生になりたいという意志を確認できれば、精一杯指導に努めます。

逆に、”とりあえず免許をとるため”といった返答の場合には、それなりに付き合うことにしています。

せっかく現場を経験できる機会ですから、実習終了後に、『学校の先生になりたい!!』という気持ちを強くしてもらえるような機会としてほしいです。

そのためには、真剣に取り組むことです。

それによってしか見えないものがあることを心得ておいてください。

教育実習の目的

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教育実習は、大学で学んだ教育に関する知識・技術を、教育の現場で実際に行い、直接肌で感じ、身をもって検証する機会です。

校長・園長先生をはじめとする多くの教職員の指導を受けながら、「先生」と呼ばれるという立場で経験することになります。

これは単に教師の仕事の「見習い訓練」をするのではなく、園児・児童・生徒への教科の学習や、さまざまな行事やクラブ活動等の課外活動を支援する教師としての役割を体験し、幼児・児童・生徒たちとの理解をふまえた交流の在り方を模索し、学校という社会的制度の維持運営の課題を認識するなど、公教育に関して実践的・多面的に学ぶことを目的とするものです。

また、この現場実習を通じて、教師としての適性を判断したり、教職を志望していくうえでの課題をつかんだりすることもきわめて重要となります。

教育実習の時期・期間

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時期については、大学の意向や受け入れ先の意向によってずいぶん違いがあるようです。

期間についても、大学の定めによるところですが、だいたい2週間から4週間となっています。

校種によっても違いますので、ご自身の校種をよく確認してください。

第2章 教育実習の進め方

さて、ここからは教育実習の進め方についてお話ししていきます。

進め方① 実習校・実習園の決定

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教育実習と教員採用は密接に関連しているため、自分が教員として働きたいと思う学校種・地域(教員採用試験を実施している都道府県ならびに政令指定都市)で行うのが望ましいでしょう。

ただし、地域によっては、出身校での実習を禁止する学校や、卒業生以外受け入れ不可の学校がありますので、各自で確認する必要があります。

進め方② 市教育委員会に電話

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教育実習の受け入れをお願いするために、自分で実習を希望する市の教育委員会、学校教育課に電話で相談をします。

緊張するでしょうが、これも勉強です。

丁寧な言葉遣いを心がけてください。

例)「お忙しいところ失礼いたします。私、○○大学の○○○○と申します。教育実習の受け入れのお願いで連絡をさせていただきました。ご担当の方をお願いできますか?」

最初の切り出しとして、こんな感じであれば大丈夫ではないでしょうか?

教育委員会に電話をすると、受け入れ先の学校に話を通してくれ、受け入れ先の学校を紹介してくれます。

進め方③ 学校に電話

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続いて、教育委員会に紹介していただいた学校へ電話します。

電話の切り出し方は、

例「お忙しいところ失礼いたします。私、○○大学の○○○○と申します。教育実習の受け入れのお願いで連絡をさせていただきました。校長先生をお願いできますか?」

といった感じです。

2回目ですので少しずつ慣れていくでしょうか。

いや、連絡する先が違うので、緊張しますよね。

しつこいようですが、これも勉強です。

頑張ってください。

学校に連絡する際には、全体の責任者である校長先生にまずご挨拶をお願いをすると良いと思います。

その後、担当の先生に繋いでくれると思います。具体的な話はそこで教えてもらえると思います。

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