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小径を歩いて楽しむちょっと渋めの金沢観光。金沢21世紀美術館→国立工芸館〈monologue75〉

おはようございます。のりしろ太郎です。
私は金沢の郊外に住んでいます。どこへ移動するにも車に乗って出かけています。車窓から見る景色は目まぐるしく変化し、じっくりと風景や街並みを観察するわけにはいけません。どうしても車を運転しながら見ている景色から受け取る情報は少なくなってしまいます。その点、歩きは良いですね。時間があればカメラ片手に散策するようにしています。
今日は私がおすすめする散策ルートをご紹介します。それではご案内いたします。


カメラのご紹介

私は写真や動画の仕事をさせていただいています。仕事で使うカメラやレンズは大きな者です。プライベートでは大きなカメラを首からぶら下げるのも大変なので小さなカメラを持ち出しています。先月購入したカメラLUMIX S9。それに装着するレンズはS9購入キャンペーンでいただいたパンケーキレンズ26mmF8。

カメラはLUMIX S9とパンケーキレンズ26mmF8

(1)金沢21世紀美術館からスタート

今日はお金をかけずにちょっと渋めの金沢観光を楽しみたいと思います。まずは金沢21世紀美術館からスタートします。

2024年10月で開館20周年となる金沢21世紀美術館。
チケットを購入しないと入れない有料ゾーンはもちろんあるんですけど、無料ゾーンでも十二分に楽しめます。
エンリケ・オリヴェイラ / Henrique Oliveira (本多通り口) 《死の海》 2024年 チケットがなくても観覧できる交流ゾーンに展示されている大きな作品。作品が美術館と一体化しています。
レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》 2004
光庭に展示されているプール。見下ろすと水中に人が見えて驚きます。実は展示室からプールの底へも入ることができます。金沢21世紀美術館の中でもとても人気の高い作品です。
妹島和世+西沢立衛/SANAAによる球体パビリオン「まる」
美術館の広場で観れます。

(2)しいのき迎賓館

大正13年(1924年)に竣工した鉄筋コンクリート造の旧石川県庁舎本館をリノベーション。レストランカフェ、会議室、ギャラリーなどの憩いと交流の空間を備えた施設。今日は外から歩きながら眺めます。

(3)金沢城公園

つづいて向かった先は金沢城公園。お隣は兼六園。兼六園は18歳以上の大人個人で 320円の入園料が必要です。今日はお金にも渋〜く金沢観光。兼六園の横を歩いて金沢城公園の石川門へ。現在は金沢城には本丸がなく、金沢城のシンボルはこの石川門と言って間違い無いでしょう。

こちらが石川県のシンボルとも言える石川門
石川門を間近で見る。ここまで人のある門もそうそう無いでしょう。
石川門をくぐって三ノ丸広場。目の前にある建物は橋爪門続櫓と五十間長屋。
兼六園から金沢城にかかる橋からの眺め。この道路のすぐ先に金沢21世紀美術館があります。美術館から石川門まで徒歩5分くらいの距離感です。

(4)中村記念美術館から鈴木大拙館へ続く「緑の小径」

石川門から金沢21世紀美術館付近まで戻ってきました。ここまでかかった金額は0円。いろんな意味で渋〜く金沢を楽しみますよ。美術館の道路を挟んで斜め向かいにある石川県社会福祉会館。

石川門から美術館方面に歩いて戻ってきました。美術館の道路を挟んで斜め向かいくらいにある
福祉会館のお隣にある建物は旧石川県立図書館。今の図書館は小立野に移転してド派手になってます。個人的にはこちらの図書館の方が好きです。
さらに中へ進むと旧中村邸が見えてきました。現在は休館中ですが、同じ敷地には金沢市立中村記念美術館があります。
旧中村邸
中村記念美術館から鈴木大拙館へ続く「緑の小径」。ここは手の行き届いた森を眺めながら散策できて実に気持ちが良いですよ。お勧めのコース。
あまり大きな声で言えませんが、鈴木大拙館の入館料を払わなくとも水鏡の庭が楽しめてしまいます。設計は国際的な建築家の谷口吉生。そこそ歩かないといけませんが、割と近くに谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館もあります。
鈴木大拙館の水鏡の庭を見た後は、金沢の加賀百万石藩老本多安房守の下屋敷跡庭園内に陶芸工房の北陶。たしか「見学だけの方はご遠慮」的なことが書かれていたので、建物やお庭だけを眺めて楽しみます。

(5)中村記念美術館から国立工芸館へ続く、美術の小径


中村記念美術館から石の階段を登ります。石は苔で覆われ滑りやすくなっているのでご注意。

本多家上屋敷西面跡及び塀跡 附道跡。
ここが附道なのだろうか。
辰巳用水から流れる水を利用したマイクロ水力発電。本日の発電電力量0.5kWhとのことだが、この電力量でどれだけの機器が動かせるのだろうか。気になります。
流れる用水の川幅はかなり狭い。
LUMIX S9につけたパンケーキレンズだとシャッター速度は遅くなり、水の流れは線状に写し出されます。
マイクロ水力発電を横目に石段を上り切ると現れてきたのは、石川県立美術館の裏側。なんだかスターウォーズのミレニアムファルコンやAT-ATウォーカーのコクピット部分みたいですね。
小径から抜けると現れてくる国立工芸館。県立美術館のお隣が国立工芸館なんですよ。
2020年に東京・北の丸公園にあった東京国立近代美術館工芸館が金沢へ移転。旧陸軍第九師団司令部庁舎と旧陸軍金沢偕行社が移築され、美術館として活用されています。
工芸館のお隣は石川県立歴史博物館。赤レンガの建物3棟は、かつて陸軍兵器庫として使われ、戦後、金沢美術工芸大学に使用されていました。

(6)国立工芸館

ここまでかかった費用0円。そろそろ少しくらいお金を投入しましょう。
国立工芸館「おとなとこどもの自由研究 工芸の光と影展」個人一般300円(割引の場合250円*)

※石川県立美術館・金沢21世紀美術館・石川県立歴史博物館・石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)・金沢市立中村記念美術館・金沢ふるさと偉人館の主催展覧会入場券半券を窓口で提示した方は、割引料金でご鑑賞可。

おとなとこどもの自由研究「工芸の光と影展」について
光と影は日常で目にしますが心理にも影響を与える。「工芸の光と影展」では、工芸品を通じて光と影の美しさを探求する。工芸は光と影を引き立てる舞台装置であり、その構造は複雑さと合理性を兼ね備えている。光と影のコントラストとハーモニーを楽しめる展覧会です。

おとなとこどもの自由研究 工芸の光と影展
「橋本真之 運動膜・切片群 Evolving Membrane and Snippet Pieces 2004」が存在感を放つ。
伝統的で重厚な作品ばかりでなく「高橋禎彦 とろけること Melting 2011」のように明るくポップな作品も展示されており、その対比が面白い。
館内に置かれていた深い緑色のセブンチェア。こちらは展示でなく座れます。
我が家ではオークとブラックラッカーのセブンチェアを6脚愛用しています。
アルヴァ・アアルトの椅子アルテック 65。こちらも展示ではなく実際に腰掛けれます。我が家ではアルヴァ・アアルトのスツール60をなんと20脚も所有。いったいどれだけ持っているんだ。まぁアアルト好きなんです。
窓から裏庭を覗くと見える橋本真之《果樹園―果実の中の木もれ陽、木もれ陽の中の果実》1978-88年
こちらがエレベーター。
エレベーターのサインので事案が何気に可愛い。
階段を登りきると踊り場となり、その両脇から折り返すことができるシックな階段。
さて、短い小旅行でしたが、工芸館から金沢21生吉備美術館に向かって帰ります。展示をどれだけゆったり観るかにもよりますが、足早に回れば2時間コースくらいでしょうか。金沢市民の私も300円で金沢観光気分を楽しめました。

小径を歩いて楽しむちょっと渋めの金沢観光

〈1〉金沢21世紀美術館からスタート
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〈2〉しいのき迎賓館
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〈3〉金沢城公園
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〈4〉中村記念美術館から鈴木大拙館へ続く「緑の小径」
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〈5〉中村記念美術館から国立工芸館へ続く「美術の小径」
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〈6〉国立工芸館
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〈7〉金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館をスタートして、かなり急ぎ足で足早に回ってきました。時間にして2時間くらいかかると思います。もちろん工芸館の展覧会をじっくり観ると2時間では回りきれません。じっくり楽しみたい方は余裕を持って回ってください。かかった費用はわずか300円!金沢市民の私も金沢の歴史や文化芸術を満喫し金沢観光気分が味わえました。

カメラの紹介

LUMIX S9とパンケーキレンズ26mmF8

旅のお供はこの小さなカメラ。LUMIX S9とパンケーキレンズ26mmF8。
焦点距離26mm、なおかつF8絞り固定でマニュアルフォーカスしかつかえない意外と硬派なレンズ。制約ばかりなので、写真を撮ることに複雑に考えずにすむので潔くて○。今日はこのカメラとレンズで撮影した写真を掲載しました。カメラをご購入の方はチェックしてみてくださいね。

おわりに

全国の皆さんも、金沢へお越しくださいね。ちょっと体力は必要ですが、徒歩で散策をお勧めします。たくさんの発見があると思いますよ。
それでは、今日も一日張り切っていきましょう。

m(*c*)m

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