見出し画像

レコードとカセット、面倒臭〜い音楽の楽しみ方。monologue26

それにしても世の中、便利になりましたね。
音楽を聴く時はは、音楽アプリにプレイリストをつくって聴いている。手間といえば再生アイコンをクリックすること。それだけ。
ひと昔前はCDを聴いていた。CDの最長収録時間は74分程度。平均的には50〜60分程度でしょう。その時間の制約の中にアーティストは曲を収めなければならない。収録曲数は10〜12曲くらいだろうか。CDの販売価格は洋楽で特殊なパッケージを除けば、2000円〜邦楽で3000円程度。もし12曲収録で3000円の価格とすれば1曲あたり250円となる。

サブスクリプション音楽配信の登場

今、音楽を聴く人にとって人気のサービスといえば、サブスク音楽配信のサービスだろう。YouTube Music、Apple Music、Spotifyなどだ。私は昔ながらの人間でこれらのサービスは利用していないが、月額1000円程度で約8,000万曲以上の楽曲が聴けるとなれば、こんなに利用者にっとってコスパの良い話はない。1曲あたりに換算すると一体いくらになるのだろうか。もしその8,000万曲もの楽曲ものCDを収納するためには、どれくらの数の収納ケースが必要になるのだろうか。想像できない。
またこの金額でサービスを提供して、どれだけアーティストへお金が入るのだろうか。食べていけるアーティストってどれだけいるのだろうか。

音楽を聴く行為の変化

皆さんはスマホで音楽を聴いてますか?
私はスマホではほとんど聴くことはありません。音楽を聴くとすれば、パソコンで仕事をしながら、Appleのアプリ「ミュージック」のアプリを立ち上げて、自分で作成したプレイリストを再生して聴いています。仕事に集中していると、全然耳に入ってこないことも多々あります。何かをしながら「ながら音楽鑑賞」なのです。これではアーティストに失礼ですね。

私は時々レコードを聴いています

いつもじゃないんですが、時々時間がある時は、レコードやカセットテープを聴いています。レコードはA面とB面があり、Long Playこと「LP盤」で片面最長約30分。両面で1時間収録が可能。レコードに針を落としてから30分は自動再生するが片面が終わると、レコード盤を裏返さなければならない。何かしながら音楽を聴くにしても、30分に一回程度は、レコードをセットしたり、裏返したり、面倒を見なければなりません。薪ストーブに薪をくべるようなもので火を絶やさぬよう見張りが必要です。それだけに何かをしながらの「ながら音楽鑑賞」には向いておらず、コーヒーやビールでも飲んでくるくると回るレコード盤を眺めながら、音楽を楽しむことになるのです。

今日は朝からフランクザッパを聴きます。
レコードは聴くだけでなく、回っているレコード盤を見ているだけで、何だか心が落ち着くから不思議。
曲をスキップさセルには、自分で針を移動します。曲と曲の間にブランクがある場合は、溝が彫られていないのでツルツルしてます。そこが曲と曲の狭間です。そこを目掛けて針を落とす。
聴きたい曲に向かって針を落とす。考えられないほどのアナログ操作。
オンオフ、プレイ/ストップボタン。当たり前だけどフィジカルな操作ボタン。アプリのクリックと違って、指に残る感触が当たり前のようで、今の時代には貴重なこと。アナログ最高。


私は時々テープを聴いています

レコードの他にもカセットテープも聴いています。これがまたレコードと違った楽しさがあります。最も大きな違いは、録音できることですね。プレイリストを自分で作れることです。Appleのアプリ「ミュージック」でもプレイリストは作っていますが、カセットテープはそんなに簡単じゃない。プレイリストにどんどん曲をドラック・アンド・ドロップってわけにはいかない。
カセットテープには、46分、54分、60分など録音できる分数の違いで売られています。細かな点で言えば、ノーマルポジション(TYPE1)、ハイポジション(TYPE2)、フェリクローム(TYPE3)、メタル(TYPE4)の4種類に分けられ、数字が大きくなるほど音の品質が優れているとされています。
46分テープを使ってプレイリストを作る場合は、片面23分。その中にうまく曲を録音しなければならない。例えば23分の中に22分50秒収録できれば素晴らしいことだし。23分の中に20分の収録ならば3分無音が続いてしまう。なかなかカセットテープで上手にプレイリストをつくるって難しいものなんです。
以前はCD屋さんや家電量販店に行けば、ワンコーナー、カセットテープが売られていましたが、今では、悲しいかな、ほんのわずかに販売されている程度。みんなサブスクで音楽を聴いているから需要がないですもんね。
今となっては入手が難しくなったカセットテープでどうにもこうにも面倒臭いプレイリストを作りながら音楽を楽しんでいます。


カセットテープ全盛期は、各社様々なデザインのテープを売り出していた。テープの規格は同じでも素材やデザイン、貼られシールによって、多種多様なデザインがうまれた。
これぞカセットテープといったデザインのマクセルUD2。typeはハイポション
私の一番のお気に入りのSONYの特殊なカセットプレイヤー「トランスクライバー BM-76」で聴く。

SONY トランスクライバー BM-76

私のお気に入れのカセットプレイヤーは少々変わってまして、SONYのBM-76という1980〜90年代に販売されていたプレイヤーです。何が特殊なのかと言いますと、その機能。「monologue3」で詳しく語らせていただいてますので、興味を持たれた方はこちらをぜひご覧ください。

こちらは、マイクロカセットテープ。以前は留守番電話や会議など議事録などで多く使われていたもの。今は記録メディアは、ハードディスクに置き換わって、絶滅危惧種になっている。
Panasonicのマイクロカセットテープを使って録音再生できるカセットテープレコーダー。こちらも特殊な仕様。再生速度を変えることができる。ハンディ型のマイクロカセットテープレコーダーで、インタビューや会議を収録して、このプレイヤーを使って、文字起こしをするような使い方が多かったと思われる。今はパソコンがあるから使っている人は相当少ないことでしょう。
カセットプレイヤーは時代や用途によって、いろんなデザインがあって楽しい。
こちらは、打って変わって、アラジンの石油ストーブ。灯油を燃料にして暖をとる昔ながらの暖房器具。石油ストーブが登場した頃は、薪ストーブに変わる画期的な暖房器具だったことだろう。エアコンになれた現代では、この確信的ツールすら、面倒臭い。
エアコンと違ってモノとしての存在感がある。可愛い。

今日はレコードとカセットをひっぱり出して聴いてみました。サブスク音楽配信と違って、レコードやカセットって買うと高いんですよね。一時は絶滅されかかった音楽メディアでしたが、今密かに再燃してるらしいですよ。アーティストは、新譜をリリースする際に、レコードやカセットを発売することもあったりします。
レコードやカセットって、針を落としたり、レコードを裏返したり、テープの巻き戻しや早送りに時間がかかったり、録音する際は録音レベルに注意したり、分数を気にしたり、まぁ面倒なんです。

でも、レコードやカセットはこの面倒臭さを楽しむメディアなんです。焚き火みたいなものです。暖をとる目的が一番ですが、パチパチ弾ける音や炎の揺らめき、立ち昇る煙の匂い…本来の暖をとる目的意外の要素も多い。それが楽しい。
レコードやカセットは聴くだけでなく、レコードやカセットテープの回転、早送りや巻き戻しのキュルキュル音、純粋に音楽を楽しむだけじゃない、その他の要素も楽しい。
確かに音楽を聴くためだけを考えると面倒臭い。それでも、その行為、流れる時間を楽しめる。サブスク音楽配信では味わうことのできない贅沢がここにはあります。

皆さんもレコードやカセットを聴いてくださいね。楽しいですよ。

* * *

今回主に撮影で使用したカメラとレンズ

今回使用したカメラはPanasonic LUMIX S1と単焦点レンズ50mm F1.4との組み合わせで撮影しました。これからカメラをはじめようとお考えの方、興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

〈今回 使用したカメラとレンズ〉
カメラ Panasonic LUMIX S1
単焦点レンズ Panasonic LUMIX 50mm F1.4
単焦点レンズ SIGMA 35mm F1.2

*商品詳細はAmazonアソシエイトのリンク先となっております。

noteで連載中の「monologue」ですが
動画としてYouTubeでも投稿 はじめました

現在noteで毎日投稿という目標を掲げ連載中のとあるクリエイターの独り言「monologue(モノローグ)」ですが、noteで記事から再編集しVLOG版として、YouTubeでも動画投稿します。こちらは毎日投稿じゃないんですが、極力、投稿頻度をあげていきたいと思っています。YouTubeのチャンネル登録・高評価も m(_ _)m

クリエイター「のりしろ太郎」としてのお仕事、日々の活動の詳細は、十月のオクトパスのWEBSITEをご覧ください。写真や動画、映像制作のご依頼も承ります。

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!