ドラクエ曲は国歌かも知れないけどそれだけじゃ面白くないよね

オリンピックの開会式でドラゴンクエストの曲が採用された「ドラクエ曲は国歌!」と色々誤解をまねきそうなつぶやきをみたのですが。

あながち間違ってもないなぁっておもったので。

ターゲットユーザー

ゲームに関わらず、"商品"というものを考える時にターゲットユーザー(主にどういう人に消費して欲しいか?)というのを考えると思います。

グランツーリスモだったら車好きな人、ときめきメモリアルなら疑似恋愛したい男性、星のカービィだったらアクションゲームが苦手な女児など。

ある程度そこにユーザーがいる事を確信しないといけないし、ある程度狭くしないとブレるので難しい所です。

絞り込み、というのが正しいのですが、逆にいうとその他のユーザー層を切り捨てられるかが決断力とクリエイティブな部分の指標になってる気がします。

『ドラゴンクエスト』シリーズのターゲットユーザー

昔、「ドラゴンクエストのターゲットユーザーは『日本国民』」と言われた事がありました。

その時はよくわからなかったのですが。たしかにそのターゲットユーザーという概念を深く見ていくと言ってる事が分かってくる気がします。

・ほぼ全人間が時間をかけるとクリアできる
・当時アラレちゃんやドラゴンボールで日本人のほとんどが知ってた鳥山明さんをメインビジュアルに起用した
・当時亜麻色の髪の乙女などでヒット曲もでてたすぎやまこういちさんを起用した
・ナンバリングシリーズでの CM は大体知ってる人が多い国民的アイドルだった SMAP
・日本で流行ってるファンタジー。たけど和風なストーリーが入っててわかりやすくて馴染みやすい

などなど、要素をみていくと日本に住んでる人達には馴染みがある要素を盛り込んでるようにみえます。

すべてがドラゴンクエストになれば良いというわけじゃない

みてると参考になる部分が多いドラクエですが、逆にいうと「マイナー」な部分が割と切り捨てられてるのかも知れないです。

ドラゴンクエストというタイトルの功績はテレビゲームというコンテンツを日本中に浸透させた事があるとは思うのですが。

それによって答えが単一になって同じようなゲームが溢れると結局はユーザーへの飽きが生まれてゲーム業界自体の衰退へも繋がる気はします。

個人的に昔から「繁栄の中でこそ多様化が生まれる」と考えているのですが、なんかそんなのになんとなく近いなって思いました。

普遍的なものと特異的なものが共存しあって刺激しあってるのが、業界としては一番健全で繁栄していくんじゃないかなと思う最近です。

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