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一日15分で必ずわかる英語「再」入門 (尾崎 哲夫)

(注:10年以上前の投稿の再録です)
 ちょっと前に会社の研修の1メニューで、数年ぶりにTOEICを受けました。
 そもそも英語は全くダメなのですが、ここまで「退化」しているかというほど情けない状況でした。振り返ってみるに、40歳も半ばをはるかに過ぎ、「50」という大台も現実性を帯びつつある今、ほとんど英語を使わない職場なので当然の結果ではあります・・・

 ということで、「中学以来のかんたんな英文法をもとに読み進めるだけで、あなたの英語力が確実に底上げされます」という謳い文句につられて読んでみたのがこの本です。

 結果、分かったことは、「『英語ができない』と一言でいってもどこがどうできないのかを明確にしないと何の対処もできない」という極々当たり前の事実でした。

 本書は、確かに、中学校レベルの「文法」についてコンパクトによくまとまっています。動名詞・現在分詞・to不定詞・分詞構文・・・・懐かしい用語が次々と登場します。が。こういった基礎文法の知識が再確認・再整理されたとして、英語の「何(どんなこと)」がよくできるようになるのか?
 もちろん決して無駄とは言いませんが、目的次第で「役に立つ or 立たない」の評価は大きく分かれると思います。

 当たり前ですが、「聞く力」をつけるにはほとんど意味はありません。「読む力」には役に立つでしょうか、この程度の文法を思い出したところで実践ではどうか?と思います。「書く力」は、中学校の「英作文」に取組むぐらいの目的なら基本事項の整理には役立ちそうです。

 さて、私の場合に当てはめると、「読む」という点では、「文法の知識」ではなく、「語彙力」が致命的に不足しています。文法の知識が十分だということではありません。そもそも基礎的な単語がわからないので、文法云々以前の状態だということです。
 「ヒアリング」については、いわゆる「英語耳」になっていません。音としては聞こえても、「話」としては耳に入ってこないのです。耳から脳の言語中枢部に届かないのですから話になりません。さらには、決定的な語彙力不足に加え、話し言葉としての基本的な言い回しすら分かっていません。

 といった感じで、本書がどうこうという以前の「自分の英語力の情けなさ」を再認識したということでした。
 30年ぶりに「でる単(試験にでる英単語)」でもながめますか・・・


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