塩少々

食材の旨みは塩で決まる!ということを料理教室で習ってからというものの塩の消費がけたたましい。
こう書くと塩分濃度が濃い味付けなんだろうな?と思ったらら大間違い!

ここは自慢したい。
教室では塩分1%を自分の舌で調整してみましょうという課題が与えられ内心ビクビクしながら調合した塩分量が0.7%という数値だった。
先生曰く。みそ汁、スープなどの汁物の塩分量としては適正ですね。という。こちらにとっては見事なお褒めの言葉を頂戴した。
つまり私の舌は通常より減塩傾向であったのは間違いない。
他の方を恥ずかしめるつもりは毛頭ないが参考までにお伝えしておく。妻と2人で料理を趣味とし楽しむ者=1.7%、先生に色々質問したがり屋さんの料理を作ってそうな者=1.4%、カラッと爽やかに食べ歩きをしてそうな者=1.6%、料理教室を一通りこなした強者=2.2%
ちなみに全員男である。
2.2%などはラーメンのスープレベルとの評価であった。旨味こそ十分にあるが風味が殺される塩気レベルという。

ここに0.7%を叩き出した私である。皆の注目の的であったことは疑う余地もない。が誰も見てはいなかった。まあ良い。己との戦いである。

さらに告白すればその塩の実力を教室以前から気付いていたといってしまおう。
塩をいい塩梅で入れた時、極端に風味が上がる!と既に発見していたからだ。

つまり風味を知る者が私だ。

と思ったら「保育園のご飯の方がおいしい」とのたまう小娘のツッコミを受けた。未成熟な味覚者が何をいっているのか。こちらから反撃しても良かったが。

待てよ。確かに保育園への送りの時、良い香りを漂わせていることは確かとしか言いようがない。
しかしその味を確かめることは叶わない。
「少し味見させていただけませんか?」などどいったものなら 「あのお父さん少し・・・」という顛末は許し難い。

毎朝、丁寧に淹れたコーヒーに妻がドボドボと牛乳を入れて飲んでいる。娘同様、風味も何も分かっていないなと思いつつこちらはブラックコーヒーを愉しんでいた。

たまにはコーヒーに牛乳でも入れてやろうかと少し入れて飲んでみた。やっぱブラックだな〜と思った。やはりな。という思いと共に。風味を知っていますよとの私。
牛乳がパックに少しだけ残っていたので全部入れて飲んだ。

えっっ!!!
めちゃ美味!!コーヒーの香りと牛乳のコクが相まって無双の一杯になっていた。。

牛乳少々ではなくドボドボが正解。

風味を知る妻がデンとそこに鎮座していた。娘と共に。

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