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観る写真と撮る写真

自分自身の事って、理解しているようで実は分からない事もあったりして
面白いですね。
写真を撮る事を始めたのは少し遅かったけど10年余りとなり、
モデルさんを被写体としての撮影も5年くらいかな?撮っていて
自分が撮りたい写真がどういうものなのか少しだけど見えてきたのかな。
自分なりに気付いたことを記事にしてみようと思います。

写真を観る時のこだわり

私には写真を観る時にこだわっていることがあります。
それは論理的に写真を感じない事。
簡単に言えば直感で写真を感じる事かな。
ビジネスで経験を積むと物事をロジカルに考える事が身についてきて、
写真を観る時にも色合いとか構図とかボケとかピントとか
技術的に細かいところから感じてしまいがちなんですよね。
写真を評論家みたいに観てしまう。
写真はそれが高価なカメラで撮った写真であっても
スマホで撮った写真であっても撮影者の想いが詰まっていて
全て素敵な写真だと思うんです。
その写真を観るのに評論家気分で観るのは面白くないと思う。
だから私は直感で感じたままに写真を観ることにこだわります。
そしてその写真の素敵な部分を探すんです。
ステキな部分を探していると幸せな気分になって心が落ち着きます。

撮りたい写真?

前述のように、どんな写真も観ることが好きな私なので
はじめはどんな事もこだわらずにをモットーに撮影してきました。
でもこの頃、観て好きな写真と撮りたい写真が違う事が分かってきました。
例えば、とても豪華なスタジオでとても素敵なドレスを着たモデルさんが
たくさんの花の中に埋もれて寝そべって妖艶な表情をしているような写真。
わたしはこういう写真観るの大好きです。
現実的にはありあないようなシチュエーションで
普段とは違う世界観を表現した素敵な作品。観ていて飽きないですよね。
ただそういう写真を自分自身が撮りたいかと聞かれると、
「・・・」
となります。
この数年撮影していて気づいてはいたのですが、
しっくりする言葉が出てこなくてあやふやだったのですが、
つい最近自分にとって、はまる言葉が浮かびました。

非日常での日常

何言ってんだって話ですが(笑)
これが私が出した私が撮りたい写真の現時点での答え
「非日常での日常」...
モデルさんを撮影するという場合でいうと、
カメラマンである私も被写体をしてくれるモデルさんも、
普段は別々の日常生活を送っています。
それが撮影する短い時間だけ一緒にいて写真を残す...
この時間は、ある意味「非日常」だと思うんです。事実ではない世界。
その中で私はモデルさんが演じた「日常」を撮影したいのだと思います。
ある時は恋人といる日常
またある時は親友といる日常
さらにある時は一人きりで過ごしている日常
「楽しさ」「寂しさ」「笑顔」「涙」...
「非日常」の一緒に撮影できる限られた時間の中で
「日常」を演じ切るモデルの1シーンをカメラで切り取る。


まだ自分の中でもまとまり切れていないし、
これから変わるかもしれないけど、
この時期に書き留めておくことは大事だと思い記事にしました。
これから先、どのくらい撮影を続けられるか分からないけど
この気持ちはずーっと続いていたら良いなと思っている今日この頃です

非日常のカメラマンが本当はいるのだけど
モデルが演じて振り返った先のキャストは誰?
この視線の先にいる人は誰なんだろうと妄想ができる写真が撮りたい


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