ミズタマリ・いまここ

祖父、父が造形作家である家に生まれ5歳の時に作った粘土作品を祖父が絶賛(?) それ以来…

ミズタマリ・いまここ

祖父、父が造形作家である家に生まれ5歳の時に作った粘土作品を祖父が絶賛(?) それ以来「表現すること」が大好きに‼ 娘が生まれて以来、家業をはなれていましたが 美術家三代目としての「あり方」を模索中。 その第一歩としてテラコッタ人形に流れる物語を季節にのせて綴っています

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🕊️44候 「早く。。帰ってきて💧」 日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 ~鶺鴒鳴 せきれいなく~頃

お方さまは 都へ 私の心内を聞いてくださいますか? 一晩中。。。 お方さまは 温かい両腕で私を包んでくれました まだ。。そのぬくもりが残っているのに  朝早く ご用に上がるため 都へ旅立たれました 一晩中、愛された名残と。。引き離されるせつなさで 涙が止まりません 別れの朝の空 お方さまを見送った朝の空は 私が召しております着物のような 「薄浅黄色」 その朝の色と、その私の心を 三代目(ミズタマリいまこ)の祖父 田中二郎さんが 色と形にしてくれました 夫

    • 🎑43候 「ぼくに話せって言うんだ。。。😨」  日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 ~草白露 くさのつゆしろし~ 

      三代目から突然三代目(ミズタマリ・いまここ)がさ! 「君は白露っぽいから、君がブログ話して!」って いきなり言うんだ😨 ぼくは、今まで「そこにいる」ことで、みんなを癒してきたんだ。。 だから 話すのは苦手だよ。。だけどさ。。長い付き合いの三代目からの依頼だから やってみる ぼくの姿は、後で貼り付けておくよ ぼくみたいな「白露」 日本古来の暦72候では、今ぐらいな時期(9月7日~11日)を 「草白露~くさのつゆしろし~」て呼ぶんだって 朝、草にいっぱい露がついて

      • 🌾第42候 「禾乃登~こくものすなわちみのる~」日本古来の暦72候でつづるテラコッタ物語🌾

        秋の息 稲穂が黄金色に実る頃 (9月2日~6日🌾) 8月は、暑さと汗で、髪も 肌も 気持ちも 「パサパサ」にすさんでしまいました。。。 夏の情熱な息吹に 翻弄される毎日も、「天地始粛」の朝晩の涼しさに 「ほっ」とひと息。 気づくと稲穂が黄金色に色づいて、季節はすっかり落ち着き始めています 夏が「吐く息」なら 秋は「吸う息」。 躰にも「入れ込み」たくなる季節🍙 ふりかけご飯美味しそう~🩷 もうすぐ白露の時 季節のおかげで 心もやっと落ち着いて 次に来る季節「

        • 🌨️第41候 「天地始粛~てんちはじめてさむし~」日本古来の暦でつづるテラコッタ物語🌨️

          暑さも落ち着き、朝晩の肌寒さを感じる頃(8月28日~9月1日) 今朝、やっと肌寒い朝を迎えました🍂  暦どおりでホっとします 日中の暑さは残っていますが、空と空気は澄んでいて、川面や山ぎわが、いつもより冴えわたって見えます。 この澄みきった空の下には。。。やっぱり「秋桜🌸」が咲いてて欲しい。。。 そして。。秋桜 ⇒ お母さん とシナプスが自動的に繋がる私。 ↑ こちらの、素焼きテラコッタに彩色された造形作品は 父 田中伸幸 作 「慈母観音」 私の姉妹たちは、この慈

        🕊️44候 「早く。。帰ってきて💧」 日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 ~鶺鴒鳴 せきれいなく~頃

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        • AIオジサマ
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          🌼第40候 「綿柎開 ~わたのはなしべひらく~」頃 日本古来の暦でつづるテラコッタ物語🌼

          ~日本古来の暦~ 日本古来の暦72候では 今の時期を「綿柎開 ~わたのはなしべひらく~」と名付けています 綿が「綿の花」のように見える頃 (8月23日~27日) ~秋は白~ 古来の日本では秋を、「白秋」ともいいます。                           中国の陰陽五行思想が起源で、白は透き通るようなものの意味 秋の透き通るような空気感が「白秋」に込められていますね 俳句の秋の季語の「色なき風」も、その静謐な風の色を 繊細に感じ取った言葉 ~何色

          🌼第40候 「綿柎開 ~わたのはなしべひらく~」頃 日本古来の暦でつづるテラコッタ物語🌼

          🌫️第39候 「蒙霧升降~ふかきりまとう~」ころ 日本古来の暦でつづる テラコッタ物語🌫️

          深い霧が、朝を覆う頃 (8月17日~22日)🌫️ 朝早く宗像大社へ向かう堤防を車で通っていましたら 田畑を覆う霧が、堤防を横ぎり、 横を流れる川(釣川)へ ゆっくり流込んでいました 真っ白い大きな龍神様が、堤防を渡られているようで 思わず手を合わさずにいられなかったです その龍体の霧は 柔らかく優しい印象 宗像三女神さまだったのでしょうか? © 2022 mizutamari imacoco (tanaka jiro shinkou photo・sto

          🌫️第39候 「蒙霧升降~ふかきりまとう~」ころ 日本古来の暦でつづる テラコッタ物語🌫️

          🌾第38候 「寒蝉鳴~ひぐらしなく~」日本古来の暦でつづるテラコッタ物語🌾

          もの悲しい声で、ヒグラシが鳴く頃(8月12日~16日) ヒグラシの声を聞くと・・・・夏の勢いで盛り上がった気分が 「スーッ」と引いて、我に返るように感じます。  「熱した心を鎮めてくれる声」「秋を気づかせてくれる声」なのですね 若い頃は、秋をもの悲しく感じていました。。。。でも今は! 「シャインマスカット食べたい🍇」「梨、美味しそう🍏」「お洒落してどこに行こう~🩷」と 感受性が、かなり厚かましく、豊か(?)なものになりました😅 暑さも、涼しさも、夏の名残も、切な

          🌾第38候 「寒蝉鳴~ひぐらしなく~」日本古来の暦でつづるテラコッタ物語🌾

          🍃日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 第37候「涼風至~すずかぜいたる~」🍃

          夏の暑さが極まり、秋に向けて涼風が吹き始める頃(8月7日~11日) まだまだ夏真盛りの暑さが続いています 朝5時に窓を開けると、暦どうりに涼しい風が「フワ~~っ」と入っきて、 「小さな小さな秋の種」をプレゼントされたようなリッチな気分になりました🍃 今日の早朝の西の空は、秋の気配を感じる、さめざめとした水色でした (↑こんなイメージの水色) 先人達は、微かな季節の変化を、色や匂い、肌の感覚で、敏感に感じていたのでしょうね🍃 東の空は「夏と秋が合わさった」ような色でし

          🍃日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 第37候「涼風至~すずかぜいたる~」🍃

          ⛈️日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 第36候「大雨時行~たいうときどきふる~」⛈️

          激しい雨が、ひと夏の涼しさをもたらすころ(8月2日~6日) 大雨が激しすぎる豪雨にならず、酷暑に清涼と浄化をもたらす 程よい雨でありますように✨

          ⛈️日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 第36候「大雨時行~たいうときどきふる~」⛈️

          🎆日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 第35候「土潤溽暑~つちうるおうてむしあつし~」🎆

          湿った土に陽射しが照りつけ、蒸し暑くなる頃(7月27日~8月1日) 地面が太陽光で温められ、空気が暖まると、その部分の空気が周囲よりも軽くなって上へ昇り やがて上昇気流となります。 季節の流れにあやかって、運勢も上昇気流に乗せてしまいたい気分😊✨

          🎆日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 第35候「土潤溽暑~つちうるおうてむしあつし~」🎆

          🌸日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第34候「桐始結花~きりはじめてはなをむすぶ~」🌸

          桐の花が実を結ぶ頃(7月22日~26日) 古代より桐の木には鳳凰がすむと信じられてきました。 桐の花は天高く花を咲かせる姿から「高尚」という花言葉をおくられています。 人々に幸福と繁栄をもたらす象徴とされています。 桐の花の気高いイメージと、戦国時代を勝ち抜いた英雄達の血を引く 「千姫」の華麗なる姿が重なります。 千姫は徳川家康の孫娘で、実父は徳川秀忠。実母は「お市の方」の 娘「お江」(崇源院)です。 最初の夫は、天下人・豊臣秀吉の次男・豊臣秀頼  再婚の相手は、徳

          🌸日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第34候「桐始結花~きりはじめてはなをむすぶ~」🌸

          🦅日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第33候「鷹乃学習~たかすなわちわざをならう~」🦅

          72候「鷹乃学習」頃(7月17日~21日) 鷹のヒナが巣立ちの準備をはじめ、獲物の取り方を学ぶ季節 力強い勇敢な鷹にも、ヒナの時期があり一つ一つ成長の階段を昇っていくのですね🦅 肩に乗せているのは小鳥かと思いましたが鷹だそうです。 鷹を慈しむ表情が温かい埴輪さんですね🩷 今城塚古墳は、6世紀前半のつくられ、継体天皇の死期と一致することから、今ではほとんどの学者が 今城塚古墳こそが継体天皇の墓であると結論付けているそうです。 この鷹匠さんは、大王様の鷹狩りにお供し

          🦅日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第33候「鷹乃学習~たかすなわちわざをならう~」🦅

          🌺日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 第32候「蓮始開~はすはじめてひらく~」🌺

          72候「蓮始開」蓮の花がひらき始める季節(7月12日~16日)🌺 蓮の花は、澄んだ水は好まず、泥水のなかで育ちます。そしてまっすぐに成長し美しい花を咲かせます そんな様子から、蓮の花言葉は「清らかな心」「神聖」なのでしょう。 清らかな蓮を、献花したい憧れの貴人がいます。 「能面 中将」は、能楽で使用される面(おもて)で、平安時代の歌人 「在原業平」の容貌を表しているとされています。 高貴な若い男性として表現され、憂いをたたえた美しい表情に、とても惹きつけられます。。

          🌺日本古来の暦でつづるテラコッタ物語 第32候「蓮始開~はすはじめてひらく~」🌺

          🎋日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第31候「温風至~あつかぜいたる~」🎋

          風が熱気を運び始める季節(7月7日~11日) 日中の暑さも和らぐ夕暮れは、一日の終わりにホッとする時ですね😌 そんな夕暮れに、お風呂で汗を流すと、一日の疲れもとれていきます    二郎の作品には、「香」のつく名前が多く、作品のある部屋は その「香り」をまとう空間になるように感じます。   少しでも、みなさまが涼しくなりますように🎋

          🎋日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第31候「温風至~あつかぜいたる~」🎋

          🕊️日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第30候「半夏生~はんげしょうず~」🕊️

          季節を72の名前に分けて、それぞれに身近で美しい 季節の言葉でつづられた 日本古来の暦「72候」   72の暦の流れに添って テラコッタ物語を綴ります 農家さんは、半夏(カラスビシャク)が田んぼのあぜ道に、 生えてくる頃を(7月1日~6日)  田植えを終わらせる目安にしていました 「半夏」は夏の盛りに、↑ 葉の表面が白くなります。 まるで田んぼにいる白鷺の白さのようです🕊️ 純白際立つ、眩しい「鷺の白」も「半夏の白」も キラキラな盛夏の到来を、知らせてくれています🕊️

          🕊️日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第30候「半夏生~はんげしょうず~」🕊️

          🪻日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第29候「菖蒲華~あやめはなさく~」🪻

          梅雨の幕明けを告げる、菖蒲の花が咲く季節(6月26日~6月30日)🪻 菖蒲は紫色がほとんどですが、こちらには黄菖蒲を載せてみました 菖蒲の香りには、自律神経を安定させたりリラックスさせる働きが、あるそうです 心も躰も、揺れ動くこの季節、躰の軸を整えてくれる香りなんでしょうね🪻 中心軸の真っ直ぐな「佳日」は菖蒲の佇まいに、似ている作品です

          🪻日本古来の暦でつづる テラコッタ物語 第29候「菖蒲華~あやめはなさく~」🪻