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🌼第40候 「綿柎開 ~わたのはなしべひらく~」頃 日本古来の暦でつづるテラコッタ物語🌼

~日本古来の暦~

日本古来の暦72候では

今の時期を「綿柎開 ~わたのはなしべひらく~」と名付けています

綿が「綿の花」のように見える頃 (8月23日~27日)

~秋は白~

古来の日本では秋を、「白秋」ともいいます。
                         
中国の陰陽五行思想が起源で、白は透き通るようなものの意味

秋の透き通るような空気感が「白秋」に込められていますね

俳句の秋の季語の「色なき風」も、その静謐な風の色を
繊細に感じ取った言葉


~何色にも染まる秋と木綿~

白も透明も、どんな色にも染まります。  

白くて素直な素材である 木綿も、染の発色を美しくし(特に藍と高相性) 

洗えば洗うほど肌さわりが良好に。    

娘の産着も柔らかい木綿だったなぁ


(photo Marjon Besteman)


~秋の潜在能力~

秋の透明な素質は、色とりどりの実り多き季節を導く 
潜在能力なんでしょうね

祖父 田中二郎 作 「祈り」

粘土を素焼きしたテラコッタに、肌色を幾重にも彩色していくと 
赤ちゃんの肌のような質感を表現できます

子煩悩だった祖父の 想いの詰まった作品


「祈り」がはおる袈裟は 清々しい秋の空みたい。


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(tanaka jirou shinkou photo story)

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