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根なし草

今なら分かる
ふらふらしてる自分が根なし草

何をどうしたいのかわからない
あっちフラフラ
こっちふらふら

自分には何もない

昔々、母に言った言葉
「根無し草」

今は自分に返ってくる

いずれにしても根無し草
何も自分で決められない

『人に頼るな、自分で決めろ』
息子たちにはそう言ってきた
『自分で決めたら、自分で進め』

わたしは母に背おられて、可愛いがられて生きてきた
自分でやる前に母が全てをやってくれていた

父は良くわたしのことを「オンボ日傘」とからかった

母に背負われ、日傘を差してもらっている

本当はありがた迷惑だったけど
自分で立てる力がないと思い込む

死ぬ病ではないはずなのに
死にかかる
身体も心もグダグダになる

わたしにしか背負えないものだから
親様にはそう言われるも

母は助けてくれていた


だけどその母ももういない
当たり前のことだけどわたしより先に彼の世に還る

それが順番

根無し草にはなりたくない
ずっとそう思って生きている
今もなお

母は根無し草ではなかった
地に深く根を張った
わたしを護る強き者


根なし草はかなしすぎ…

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