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青い空

雲ひとつない青空を見上げてる
洗濯物を干しながら…

母の使っていた布団カバーと暖かい敷布を干していた

前の道を生協の宅配車が通り過ぎ
わたしが入院した時に
母の買い物をどうするか?と言っていたことを思い出す

息子が頭を抱えてた
「宅配の生協に入りなよ」
「イヤ、そんなの出来ない」
遠くに暮らす従姉も勧めたが
断固拒否、無理、無理、無理

誰も当てに出来なくて息子は仕事と母の世話、わたしの世話で大荒わ

わたしが退院をして
母のことを構えない現実を見る

わたしは高齢者にも優しい生協を探して、母に勧めると
「やってもいい」という
少しずつ一緒に注文書の書き方を教えてゆく

「ほら、できるじゃない」
そうやって慣れてゆく
本当はできるくせに

青い空、遠くに飛行機が飛んでいる

あの空上の母に話しかける
「本当はひとりで何でもできるのに、わたしに甘えていたんだね」

わたしはお母さんのことをちゃんと甘えさせてあげられたかな?
もっと、もっと甘えさせてあげれば良かったね


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