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ついて行けない

かまってちゃんの彼女も
暑い暑い日に朝から十日に一度の神様詣でに来ていた

わたしは磐座(いわくら)を挟んで彼女の向かい側に座る
彼女の様子が自然と目に入る
別に見たいわけじゃない
彼女の行動がチラチラと目にとまる

彼女は必死に身体の不自由な人の世話を焼いている

それはいいことをしているよ

でもそんなにがんばらなくても
いいんじゃない

醒めた目で見てる
つい最近までわたしは彼女の横にいた 

わたしも彼女に世話を焼かれていたのか

何でも必死
これが彼女の生き方なのか
スピードが違う

ついて行けない

わたしにはわたしの道があり
生き方があり、速度がある 

離れて良かった
(いやいや神様に離されたか…)

幸いに誰も彼女とわたしのことは気にかけない
一人だけ「あれ?今日は彼女と一緒じゃないの」と聞かれたが
言葉を濁すとそれ以上は突っ込まない

大人の対応

最近、わたしの側にいる人は
みんなわたしを自由にしてくれる
行きたいところに勝手に行き
追いかけることはしない
基本かまわない

なんだこんなに楽だっのか
彼女の側にいて
自由はなかったと気づいた

母のように
息子のようにとはいかない

おやさまは深入りはいけないと言われていた
(あぁ、その通り)

困っている人がいれば助けなさい
でも必要以上に手は出さない

わたしも身体の不自由な人がいれば声をかけ、助ける

でもちょっとだけ

関わり過ぎると逆に迷惑になる
その線引きが難しい
 
今は神様の元にこられない友だちは
その線引きが上手い
つかず離れず
やさしいし、思いやりもある

今でも交流があり
この人って神様が用意してくれた友だちとずっと前から感じている

彼女のように離れて行かない

昔々、おやさまから「あんさんは言葉がキツい、すぐに切る理を出してしまう、切ってしもらたらアカンえ」とわたしはいわれている
だから自分からは切らないように繋がろうと努力をしてきた

少しは変わって来たでしょう、おやさま

わたしから切ったわけじゃない
向こうから切って来た

わたしもついて行けないから仕方ないか…

あなたはわたしには必要ないのとふるい落とされたのね

これはお互い様って言うことでよろしいでしょうか






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