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人のはなしを聞きなさい

唐突に知り合いの人から電話がある

どうしたの?
娘さんが精神を病んでいる
その話しは前から聞いている

病院からは退院を迫られる
姉たちもイヤな気持ち
お母さんも疲弊してる
家族では面倒を見られない
何回も同じことを繰り返す

どうしたもんかと黙って話を聞く
黙って聞くしかない
ウンウンと聞くことがわたしの役目

答えはその人自身が決めること

迷惑をかける娘に頭をかかえてる
助けてあげたいは高慢だよね

やっぱりただ聞くしかない、何にも出来ない

母もそうやって人の話を聞いていたのかと
母のことを思い出す

ひとりぼっちのわたしには話す相手がいないから
いつも話をしていた母がひょっこり現れる
現実にはいないはずなのに

病んでいる娘さんに重なるのは従姉たち

そう言えば従姉①も「海外にいる元彼のところに行くと…」似たようなことを言っていた
従姉②は病院を出たい、出たいといい続け未だ出られない
出たら楽しいパラダイス、そんなことあるはずないのに

現実逃避

現実逃避が出来るのはうらやましい
そうかそこが病んでいるということか

時々まともなことを言う
だけどまともではないと
聞く側が心しないと振り回される
困ったな、困ったよ

ただ黙って聞いているうちに電話が聞こえなくなり切れて行く
えっ?こんなことあるの…

もう聞かなくていいのかと
自分勝手に考える

しばらくして相手からは「ありがとう」のショートメールが届いていた

神様はそれでいいと…言われたのか

ちゃんと話を聞けたから

わたしの中ではてな?が並ぶ
本当にこれで良かったのか



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